グラクソ・スミスクラインと国立がん研究センター 戦略的パートナーシップ契約を締結

グラクソ・スミスクライン(本社:英国、以下GSK)と国立研究開発法人国立がん研究センター(所在地:東京都中央区、理事長 中釜斉 以下 国立がん研究センター)は、2020年1月14日付で、がん領域における研究開発に関する包括的な戦略的パートナーシップ契約を締結しました。

この戦略的パートナーシップは、GSKと、がん治療とその研究開発を牽引する国内外の複数の医療機関が連携し、臨床的および科学的な知見と最先端のテクノロジー用いて先駆的な抗がん剤の研究開発を行うことを目的としたOncology Clinical and Translational Consortium(OCTC)の一環として、締結されたものです。今後、GSKと国立がん研究センターは、前臨床、第I相を含む研究開発や開発中の医薬品の提供など、さまざまな分野において緊密な提携を行ってまいります。

今回のパートナーシップ契約締結を受け、GSKオンコロジー領域研究開発部門バイスプレジデントのAxel Hoosは次のように述べています。
「GSKは、患者さんに先進的な医薬品を届けることを目標に掲げ、それを達成するための1つの手段としてオンコロジー領域における世界中の主な医療機関と、基礎研究、臨床研究、トランスレーショナルリサーチ(TR)においてパートナーシップ契約を締結しています。国立がん研究センターとの戦略的パートナーシップも、その一環です。当社はオンコロジー領域に注力することで、日本の患者さんに貢献できるよう今後も尽力してまいります。」

また、国立がん研究センター 理事長の中釜斉は次のように述べています。
「当センターは早期開発・TR研究など研究開発の早い段階から国際共同第III相試験などの後期開発に至るまでの一貫した新薬開発の経験を培ってきました。この度、世界をリードするグローバル企業であるGSKがアジア諸国の中で日本と最初にパートナーシップを締結したことは大きなインパクトがあり、国内で最初のパートナーシップを当センターと結んだことは大いに喜ばしいことです。今後GSKとの連携による薬剤開発・TR研究を通じて、日本の薬剤開発を一層推進し、一日でも早く、患者さんに有効な薬剤を届けていきたいと考えています。」

国立がん研究センターについて
国立がん研究センターは、1962年にわが国のがん医療の拠点となる国立機関として創設されました。以来、がん研究・がん医療における国立の中核機関としてがんの病態解明とこれに基づく新規バイオマーカー探索など治療開発に向けた先端的な研究を牽引してきました。また、治験の実施件数も国内トップクラスで、第I相試験や医師主導治験も積極的に実施し、標準治療の確立に貢献しています。

GSKのがん領域について
現在、GSKは腫瘍免疫学、細胞療法、がんエピジェネティクス、合成致死性に焦点をあてた開発パイプラインを有しており、患者さんがより長く生活を送ることができるよう研究開発を進めています。私たちは、低分子、抗体、抗体薬物複合体、細胞などのモダリティを単独または組み合わせて利用する多様なポートフォリオを用いて、持続可能な新しい治療法の流れを確立することを目指してまいります。

 

GSKは、より多くの人々に「生きる喜びを、もっと」を届けることを存在意義とする科学に根差したグローバルヘルスケアカンパニーです。詳細情報は https://jp.gsk.com/ を参照ください。