抗マラリア剤「マラロン®配合錠」 新発売 ~マラリアの予防から治療に新たな選択肢~

グラクソ・スミスクライン株式会社(社長:フィリップ・フォシェ、本社:東京都渋谷区、以下GSK)は、2月22日付で抗マラリア剤「マラロン®配合錠」(アトバコン・プログアニル塩酸塩錠、以下「マラロン®」)が薬価収載されたことを受け、同日より発売いたしました。

「マラロン®」は、2012年1月にニューモシスチス肺炎の治療および発症抑制薬として国内で承認されたアトバコンと、海外でマラリア予防薬として使用されてきたプログアニル塩酸塩との配合錠です。海外では、マラリアに対する治療及び予防に対し、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)、英国健康保護庁(HPA)及び世界保健機構(WHO)でも推奨され、標準薬剤のひとつとして位置づけられています。現在、英国、米国を含む世界80ヵ国以上で承認されています(2012年9月現在)。

本邦では、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、医療上の必要性が高いという評価がなされ、2010 年に厚生労働省から開発の要請を受けたものです。2012年12月25日付でマラリアの治療および予防を適応として製造販売承認を取得しました。

「マラロン®配合錠」について
1. 「マラロン®」はアトバコンとプログアニル塩酸塩の配合錠であり、マラリアに対する治療および予防薬です。
2. 小児および成人において抗マラリア抗体の有無に関係なく治療と予防効果が認められています。
3. 「マラロン®」はマラリアに対する治療および予防に対し、標準薬のひとつとして位置付けられています。
4. 治療で投与いただく場合、成人には1日1回4錠を3日間、食後の経口投与で治療効果が認められています。
5. 予防で投与いただく場合、マラリア流行地に渡航する24~48時間前から服用を開始し、流行地を離れた後は7日間投与を継続することで予防効果が認められます。

マラリアについて
マラリアはエイズ、結核と並ぶ世界三大感染症のひとつです。世界保健機関(WHO)によれば、マラリアの年間感染者数は1.5~2.7億人、死亡者は54~91万人と推定されています1)。現在、国内において自然発生はなく、感染者は年間100名前後の輸入感染例のみですが、熱帯熱マラリアの重症化による死亡例も散見されており、欧州先進諸国と比べ致死率が高いことが報告されています2)
熱帯熱マラリアに罹患すると短期間で重症化や死亡の危険があること、また近年では広く使われている抗マラリア剤に対する薬剤耐性の問題が指摘されているため、日本においても、マラリアの治療および予防への対策が急務であり、標準的な薬剤が求められていました。

この度の発売について、GSKの社長 フィリップ・フォシェは次のように述べています。
「欧米先進国ではマラリアの予防はきわめて重要であると考えられています。日本においても経済のグローバル化とそれに伴う人の移動の増加とともに、マラリア流行地域への渡航者が多くなっています。本剤の国内での発売を機に、予防の重要性に関する認識が高まるとともに、マラリアの早期かつ最適な診断・治療の進展に貢献できることを期待しています。GSKでは、医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議で要望があった医薬品や適応について様々な開発に着手し、ドラッグラグの解消や医療ニーズに速やかに対応しています。今後も深刻な疾患に苦しむ患者さんの治療に貢献すべく更なる努力を続けていきます。」

「マラロン®配合錠」の製品概要

製品名 「マラロン®配合錠」
一般名 アトバコン・プログアニル塩酸塩錠
承認取得日 2012年12月25日
発売日 2013年2月22日
薬価 1錠:484.30円
効能・効果 マラリア
用法・用量 治療:
通常、成人には1 日1 回4 錠(アトバコン/プログアニル塩酸塩として1000 mg/400 mg)を3 日間、食後に経口投与する。
通常、小児には体重に応じてアトバコン/プログアニル塩酸塩として250 mg/100 mg(1 錠)~1000 mg/400 mg(4 錠)を1 日1 回3 日間、食後に経口投与する。体重別の投与量は、下記のとおりである。

 11~20 kg:250 mg/100 mg(1 錠)
 21~30 kg:500 mg/200 mg(2 錠)
 31~40 kg:750 mg/300 mg(3 錠)
 >40kg:1000 mg/400 mg(4 錠)

予防:
通常、成人及び体重40kg を超える小児には1 日1 回1 錠(アトバコン/プログアニル塩酸塩として250 mg/100 mg)を、マラリア流行地域到着24~48 時間前より開始し、流行地域滞在中及び流行地域を離れた後7 日間、毎日食後に経口投与する。

GSKは稀少疾患に取り組んでいます。一般・患者さんおよび医療従事者向けに、稀少疾患情報サイト「稀少専家」(http://kishosenka.jp)を開設し、情報発信をしています。

<出典>
1)World Health Organization (WHO). International travel and health 2010. ,
2)マラリア予防専門家会議. 日本の旅行者のためのマラリア予防ガイドライン. ,

 

 

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