新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組み

GSKの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組みをご紹介します。最新の情報は、GSKグローバルサイトをご覧ください。

GSKグローバルサイト(英語)
GSK actions to support the global response to COVID-19


12月24日更新

グラクソ・スミスクライン(以下GSK)は、パンデミックの状況が続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けている全ての方々に対して、心よりお見舞い申し上げます。COVID-19との世界的な闘いにおいて、私たちの科学的知見を駆使してソリューションを開発することが、当社にできる最大の貢献と考えています。GSKは社員の健康と安心を守りつつ、当社製品を必要とする消費者および患者さんのため、また地域社会のために最善を尽くしています。

GSKは科学に根ざしたグローバルヘルスケア企業としての価値観や役割に基づき、最新の科学的知見をもとに、保健当局と協議しながら、この難題に取り組んでいます。

パンデミック発生当初からGSKは科学的知見と専門技術を駆使した支援方法を模索しています。そして世界中の企業や機関と協働して、COVID-19ワクチンや治療薬候補を可能な限り迅速かつ安全に開発することに取り組んでいます。

COVID-19ワクチンの開発

私たちは、GSKの先駆的なワクチンアジュバント技術へのアクセスを提供し、有望なCOVID-19ワクチン開発に取り組んでいる世界中の企業や研究グループと協働しています。

アジュバントの活用は、1回の接種における抗原量が抑えられ、ワクチンの生産数量を増やすことができるため、パンデミックの状況下においては特に重要とされます。

GSKは複数のワクチンが必要となると考えており、GSKのアジュバント技術を活用した多くのワクチンが開発されることを期待しています。これらの協働プロジェクトにおいて、3つの臨床試験が進行中です。

サノフィやメディカゴ社、Clover Biopharmaceuticalsとの協働

GSKはCOVID-19ワクチンの開発に向けて、サノフィと前例のない提携を開始しています(詳細はこちら)。世界最大級のワクチンメーカーである両社は、サノフィのワクチン候補とGSKのアジュバント技術を組み合わせて、アジュバント添加COVID-19ワクチンを開発中です。両社はワクチン候補の第1/2相臨床試験の最新状況を2020年12月に発表しました(詳細はこちら)。

GSKは田辺三菱製薬株式会社の子会社であるカナダのバイオファーマ企業メディカゴ社とも提携し、メディカゴ社の植物由来のワクチン候補にGSKのアジュバントを組み合わせたCOVID-19ワクチン開発に取り組んでいます。重要なのは、メディカゴ社が非常に短い期間でワクチンの量産を支援できることです。ワクチン候補のメディカゴ社による第2/3相臨床試験は、2020年11月中旬に開始しました。成功すれば、2021年上半期の実用化を目指します(詳細はこちら)。

3つ目の臨床試験中の協働は中国を拠点としたClover Biopharmaceuticalsとのものです。この協働においても両社はGSKのアジュバントを組み合わせたCOVID-19ワクチン開発に取り組んでいます。2020年12月上旬に第1相臨床試験が終了し、2020年内に後期段階の臨床試験を開始する見込みです。

2020年9月、GSKの最高経営責任者であるエマ・ウォルムズリーはCOVID-19ワクチンの研究開発における科学的プロセスを担保するという共同声明に、他の製薬会社8社とともに署名しました。

アジュバントの製造

GSKは複数のアジュバント添加COVID-19ワクチン候補の開発をサポートするため、2021年に10億回分のワクチンアジュバントを生産する意向を発表しました(詳細はこちら)。英国、米国、カナダ、および欧州の施設で、COVID-19ワクチンで使用するアジュバントを生産、充填、完成させる予定です。

2020年8月にGSK英国本社のグループ会社で、ワクチン事業に特化したグラクソ・スミスクライン バイオロジカルズとKMバイオロジクス社は、現在GSKが複数の協働先と開発を進めている、COVID-19に対するアジュバント添加ワクチン候補の日本国内での供給を支援すべく、GSKが保有するアジュバント製造におけるKMバイオロジクス社への技術移転契約の拡大およびアジュバントの製造に関する協議を開始することに合意しました(詳細はこちら)。

アジュバントにはいくつもの成分が用いられています。我々のパンデミックアジュバントの主要な成分である魚由来スクアレンの代替物質を探索する研究が進行中ですが、現時点では代替となるものは確立されていません。

ワクチンの価格とアクセス

GSKは、かつてないほどのCOVID-19の規模と、世界の人口・保健システムへの甚大な影響を認識しており、当社のビジネスモデルを持続できるバランスの取れた価格設定のアプローチをとっています。

このアプローチの一環として、GSKは以下の3つに取り組みます。

  • GSKのアジュバント、またはアジュバント添加ワクチンの一部を責任ある価格で政府や機関に提供します。
  • 世界の最貧国を含む全ての国々がGSKのアジュバントを利用できるよう、現地でのニーズを判断できる世界的な機関にアジュバント、またはアジュバント添加ワクチンの一部を無償で寄付します。
  • GSKは、今回のパンデミックの状況下において、COVID-19ワクチンに関する協働から利益を得ることはしません。短期的利益が得られた場合も、コロナウイルス関連の研究および長期的なパンデミック対策支援に投資します。

サノフィとGSKは、米国イギリスおよびカナダ政府と、そして欧州委員会と、開発が成功した場合のワクチンの供給について合意書を締結しています。さらに、ACTアクセラレーター(Access to COVID-19 Tools Accelerator)のワクチン分野の柱であるCOVAXには、世界中で入手可能な総供給量の相当数を提供する予定です。ACTアクセラレーターは、WHO、感染症流行対策イノベーション連合(Coalition for Epidemic Preparedness Innovations, CEPI)、GAVI、およびビル&メリンダ・ゲイツ財団などの組織が結集し、COVID-19ソリューションの開発、製造、公平なアクセスの普及に注力する、世界的な枠組みです。

私たちは、COVID-19ワクチンを必要な人々に確実に届けられるように取り組んでいます。2020年9月、GSKの最高経営責任者であるエマ・ウォルムズリーは、他の業界リーダーと並んで、COVID-19ワクチンおよび治療薬の全世界における公平なアクセスを確保するための声明に署名しました。

COVID-19治療薬の開発

アジュバント添加COVID-19ワクチンの開発に向けた我々の研究とともに、COVID-19患者に対する治療または治療の選択肢の可能性を探るなど、パンデミックに取り組むための他の方法を見つけるための努力を続けています。

Vir Biotechnologyとの協働

我々はVir Biotechnologyと共同で、COVID-19の治療または予防の選択肢として使用できる既存の抗ウイルス抗体を開発し、新たな抗ウイルス抗体を同定しています(詳細はこちら)。現在、これらの抗体の1つを用いた2つの国際第3相試験が実施されています。1つ目は入院リスクの高い患者さんを対象としたCOVID-19の早期治療を目的とした臨床試験で、2つ目はCOVID-19で入院中の患者さんの治療を目的とした臨床試験です。1つ目の臨床試験は組み入れの状況により、早ければ2021年1月に最初の結果が得られる見込みです。

パイプラインとポートフォリオの探索

GSKでは市販および開発中の医薬品の中で、パンデミックに対応するため従来の適応以外に利用可能なものがないか再評価しています。

この探索の結果、新薬候補のひとつであるオチリマブ(モノクローナル抗体)が、入院や死亡につながる免疫系の過剰反応を起こしたCOVID-19の患者さんの一部に有効であるかどうかを検証するための国際第2相臨床試験を2020年5月に開始しました。本試験の結果は2021年上半期に得られるものと見込まれています。

COVID-19治療法アクセラレーター

GSKは共同研究「COVID-19治療法アクセラレーター」のメンバーでもあります。当アクセラレーターは製薬企業と学術機関の専門家による、COVID-19の治療に最も効果的な分子を見つけ出すための共同研究プログラムで、GSKは自社ライブラリにある化合物をスクリーニング用に提供しています。

ニーズが高いコンシューマーヘルスケア製品を届けるためのアクション

GSKコンシューマーヘルスケアではCOVID-19によりニーズが高まっている地域に当社製品を届けるためのサプライチェーンに注力しています。これはPanadolなどの鎮痛剤や、Emergen-C や Centrumなどのマルチビタミン剤および栄養補助食品の増産を含みます。

また、世界中の病院、保健当局、慈善団体にコンシューマーヘルスケア製品を寄付し、最前線で働く医療従事者の方々などのニーズに応えています。これまでに25カ国で50万個以上の製品を寄付してきました。

日本における支援活動

日本においてもCOVID-19 と最前線で闘う医療現場や研究活動、COVID-19の影響を受けている人々をサポートするコミュニティ活動を支援するため、合計1,600万円の寄付を行いました(詳細はこちら)。中でも、これまで約50年にわたりCOPDや気管支喘息治療薬の研究開発をリードしてきたGSKは特に呼吸器疾患の患者さんへの貢献を目指し、公益財団法人 呼吸器財団が取り組むCOVID-19を撲滅するための研究活動に対し1,000万円を寄付しました。

その他にも、GSKでは全世界で2013年からパートナーシップを組んでいる国際NGOセーブ・ザ・チルドレン の日本支部、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが行う「新型コロナウイルス緊急支援」に協力し、全国の学童保育施設向けの衛生管理講座において医師免許を有する社員がボランティア講師を務めているほか、社員からの募金約170万円を寄付しました(詳細はこちら)。また社員募金と同額の約170万円がマッチングとしてセーブ・ザ・チルドレンに寄付されます。


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