新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組み

GSKの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組みをご紹介します。最新の情報は、GSKグローバルサイトをご覧ください。

GSKグローバルサイト(英語)
GSK actions to support the global response to COVID-19


9月15日更新

グラクソ・スミスクライン(以下GSK)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの状況を注視しながら、このウイルスとの世界的な闘いをサポートしています。発生当初からGSKは科学的知見と専門技術を駆使した支援方法を模索しており、同時に、社員の健康と安心を守りつつ、当社製品を必要とする消費者および患者さんのためにグローバルサプライチェーンの管理に努めています。

COVID-19ワクチン候補の研究および生産に向けた支援

私たちは、GSKの先駆的なワクチンアジュバント技術を活用し、有望なCOVID-19ワクチン開発に取り組んでいる世界中の企業や研究グループと協働しています。アジュバントの活用は、1回の接種における抗原量が抑えられるためワクチンの生産数量を増やすことができ、ひいてはより多くの人々にワクチンを接種することができるため、パンデミックの状況下においては特に重要とされます。

GSKは4月14日、COVID-19ワクチンの開発に向けて、サノフィと前例のない提携を開始したことを発表しました(詳細はこちら)。世界最大級のワクチンメーカーである両社の技術を組み合わせ、アジュバント添加COVID-19ワクチンを開発しており、2020年9月にワクチン候補の臨床試験を開始しました。成功すれば、規制当局による審査を経て、2021年下半期に実用化の見込みです。通常のワクチンよりも非常に早いタイムラインで、両社は開発に取り組んでいます。

今回の提携の重要な点の1つは、両社の協働によるスケールです。開発の初期にあることから今後非常に多くの段階を経なければなりませんが、両社は大規模な製造能力を有していることもあり、うまくいけば2021年末までには年間数億回分のワクチンを提供できるようになると考えています。GSKとサノフィはともに、世界中の人々にワクチンを提供してきた長い歴史があり、両社はすべての国の人々に対して、公正に提供できる仕組みを通じてワクチンを提供しています。

サノフィとの提携に加え、GSKはクイーンズランド大学Clover Biopharmaceuticals、Xiamen Innovax Biotech Co., Ltd.、メディカゴ社とも協働しています。GSKは複数のワクチンが必要となると考えており、GSKのアジュバント技術を活用した多くのワクチンが開発されることを期待しています。

6月19日、Clover Biopharmaceuticalsとの協働において、GSKのアジュバントを組み合わせたCOVID-19ワクチン候補SCB-2019の第1相臨床試験を開始しました。今後数か月の間にこれらの協働からデータが得られる見込みです。

7月7日、GSKと田辺三菱製薬株式会社の子会社であるカナダのバイオファーマ企業メディカゴ社は、メディカゴ社の組換えコロナウイルス様粒子(Coronavirus Virus-Like Particles、CoVLP)と、GSKのアジュバントを組み合わせたCOVID-19に対するワクチン候補の開発における提携を発表しました(詳細はこちら)。CoVLPは、COVID-19の原因となるウイルスの構造に似せて作製されているため、体の免疫システムにより認識されます。両社は、新型コロナウイルスワクチンを作製するため、メディカゴ社の植物由来の生産プラットフォームを使用します。この技術は、植物の葉をバイオリアクターとして用い、ワクチン候補として利用するタンパク質を作り出します。この技術は拡張性に優れており、短い期間でのワクチンの量産が可能になると期待されます。ワクチン候補のメディカゴ社による第1相臨床試験は、7月中旬に開始しました。

また、GSKは複数のアジュバント添加COVID-19ワクチン候補の開発をサポートするため、2021年に10億回分のワクチンアジュバントを生産する意向を発表しました(詳細はこちら)。今般GSKは、グローバルサプライネットワーク全体に渡るレビューを完了させ、生産規模の拡大を確定しました。英国、米国、カナダ、および欧州の施設で、COVID-19ワクチンで使用するアジュバントを生産、充填、完成させる予定です。

8月6日、GSK英国本社のグループ会社で、ワクチン事業に特化したグラクソ・スミスクライン バイオロジカルズとKMバイオロジクス社は、現在GSKが複数の協働先と開発を進めている、COVID-19に対するアジュバント添加ワクチン候補の日本国内での供給を支援すべく、GSKが保有するアジュバント製造におけるKMバイオロジクス社への技術移転契約の拡大およびアジュバントの製造に関する協議を開始することに合意しました(詳細はこちら)。

GSKは、今回のパンデミックの状況下において、COVID-19ワクチンに関する協働から利益を得ることはしません。短期的利益が得られた場合も、GSK独自または外部パートナーを介して、コロナウイルス関連の研究および長期的なパンデミック対策支援に投資します。また、ワクチンへのアクセスに注力する政府や国際機関と協力することにより、アジュバントの無償提供を含め、世界の最貧国がGSKのアジュバントを利用できるようにすることも、私たちの取り組みの重要な一部です。

創薬のためのスクリーニングと研究

ワクチンへの取り組みに加え、GSKではCOVID-19治療薬候補のスクリーニングと研究の支援にも取り組んでいます。

GSKは4月にVir Biotechnologyとコロナウイルスのソリューション探索で提携しました(詳細はこちら)。この提携ではVir社独自のモロクローナル抗体プラットフォーム技術を駆使し、今回のCOVID-19の世界的な大流行と今後発生する可能性のある大流行に対応するため、治療薬またはワクチンとして選択肢となりうる既存の抗ウイルス抗体の開発を加速させ、新規抗ウイルス抗体を同定します。両社はCOVID-19に対する抗体医薬の第2/3相臨床試験を8月に開始しました。

また、GSKでは市販および開発中の医薬品の中で、パンデミックに対応するため従来の適応以外に利用可能なものがないか再評価しています。これには、直接的な抗ウイルス活性を有する可能性のある医薬品、およびCOVID-19の二次的合併症の予防または治療に有効である可能性のある医薬品が含まれます。

この再評価結果を受けて、現在開発中の医薬品の1つであるモノクローナル抗体について、COVID-19に感染し二次的合併症を発症した患者さんの治療への影響を評価する第2相臨床試験を2020年5月に米国で開始しました。米国以外にも、欧州、南米、アフリカで臨床試験を実施していく予定です。

GSKは共同研究「COVID-19治療法アクセラレーター」のメンバーでもあります。当アクセラレーターは製薬企業と学術機関の専門家による、COVID-19の治療に最も効果的な分子を見つけ出すための共同研究プログラムで、GSKは自社ライブラリにある化合物をスクリーニング用に提供しています。

最前線で働く医療従事者への支援および専門知識の提供

GSKはWHOおよび国連財団の「COVID-19連帯対応基金」に対する1,000万米ドルの寄付を行いました。最も対応を必要とする地域におけるパンデミックの予防・検出および対策に携わるWHOおよびそのパートナーの活動を支援するために使われます。基金により個人用保護具などの重要な供給品の配送が可能になります。またGSKでも余剰の試薬を診断検査用に寄贈するほか、余剰の個人用保護具の提供も準備中です。

私たちは医学などの専門知識を有する社員による、最前線で働く医療従事者や各国政府の支援を目的としたボランティア活動のプログラムも始動しました。同時に当社の医薬品やワクチンの供給や開発を確実に行うことにも注力しています。セールスに従事する社員による個人用保護具や検査機器の配送支援や、購買等の専門知識を有する社員によるサプライチェーン構築のための政府への協力などの取り組みも開始しています。

日本においてもCOVID-19 と最前線で闘う医療現場や研究活動、COVID-19の影響を受けている人々をサポートするコミュニティ活動を支援するため、合計1,600万円の寄付を行いました(詳細はこちら)。中でも、これまで約50年にわたりCOPDや気管支喘息治療薬の研究開発をリードしてきたGSKは特に呼吸器疾患の患者さんへの貢献を目指し、公益財団法人 呼吸器財団が取り組むCOVID-19を撲滅するための研究活動に対し1,000万円を寄付しました。

その他にも、GSKでは全世界で2013年からパートナーシップを組んでいる国際NGOセーブ・ザ・チルドレン の日本支部、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが行う「新型コロナウイルス緊急支援」に協力し、全国の学童保育施設向けの衛生管理講座において医師免許を有する社員がボランティア講師を務めているほか、社員からの募金約170万円を寄付します(詳細はこちら)。また社員募金と同額の約170万円がマッチングとしてセーブ・ザ・チルドレンに寄付されます。

ニーズが高いコンシューマーヘルスケア製品を届けるためのアクション

GSKコンシューマーヘルスケアではCOVID-19によりニーズが高まっている地域に当社製品を届けるためのサプライチェーンに注力しています。これはPanadolなどの鎮痛剤や、Emergen-C や Centrumなどのマルチビタミン剤および栄養補助食品の増産を含みます。

また、GSKコンシューマーヘルスケアは、Mammoth Biosciences社と提携し、消費者が使用できるCRISPR技術を用いたCOVID-19検査キットの開発に着手しました。両社はこの検査キットの2020年末までのFDA緊急使用許可(EUA)申請を目指します。

COVID-19検査を強化する英国の取り組みに対する支援

2020年4月、GSKはアストラゼネカおよびケンブリッジ大学と共同で、最新鋭のハイスループット検査用ラボをケンブリッジに創設しました。このセンターは、ライトハウス・センターの検査能力を補完し、英国政府の包括的なCOVID-19検査および追跡プランを支援するものです。特に、ケンブリッジ検査センターは、COVID-19検査を最適化するために最先端のロボット工学、自動化、その他の革新的な診断技術を導入しています。長期的には、これらのイノベーションが提供する情報により、英国における診断能力が強化されるでしょう。

今後の取り組みについて

GSKは今後も状況を注視し、パンデミックへの対応を継続して強化していきます。またどのような活動においても、社員の安全を守りつつ、患者さんのニーズを最優先に進めていきます。


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