新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組み

GSKの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組みをご紹介します。最新の情報は、GSKグローバルサイトをご覧ください。

GSKグローバルサイト(英語)
GSK actions to support the global response to COVID-19


6月11日更新

グラクソ・スミスクライン(以下GSK)は、パンデミックの状況が続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けている全ての方々に対して、心よりお見舞い申し上げます。COVID-19との世界的な闘いにおいて、私たちの科学的知見を駆使してソリューションを開発することが、当社にできる最大の貢献と考えています。GSKは社員の健康と安心を守りつつ、当社製品を必要とする消費者および患者さんのため、また地域社会のために最善を尽くしています。

GSKは科学に根ざしたグローバルヘルスケア企業としての価値観や役割に基づき、最新の科学的知見をもとに、保健当局と協議しながら、この難題に取り組んでいます。

パンデミック発生当初からGSKは科学的知見と専門技術を駆使した支援方法を模索しています。そして世界中の企業や機関と協働して、COVID-19ワクチンや治療薬候補を可能な限り迅速かつ安全に開発することに取り組んでいます。

COVID-19ワクチンの開発

私たちは、GSKの先駆的なワクチンアジュバント技術へのアクセスを提供し、有望なCOVID-19ワクチン開発に取り組んでいる世界中の企業や研究グループと協働しています。

アジュバントの活用は、1回の接種における抗原量が抑えられ、ワクチンの生産数量を増やすことができるため、パンデミックの状況下においては特に重要とされます。

GSKは複数のワクチンが必要となると考えており、GSKのアジュバント技術を活用した多くのワクチンが開発されることを期待しています。

COVID-19ワクチン開発のための協働

GSKはCOVID-19ワクチンの開発に向けて、サノフィと提携しています(詳細はこちら)。両社は、サノフィのワクチン候補とGSKのアジュバント技術を組み合わせて、アジュバント添加COVID-19ワクチンを開発中です。両社はワクチン候補の第1/2相臨床試験の最新状況を2020年12月に発表しました(詳細はこちら)。両社は2021年2月に新たな第2相臨床試験を開始し、2021年5月に結果を発表しました。現在は第3相臨床試験を実施しています(詳細はこちら)。

GSKは田辺三菱製薬株式会社の子会社であるカナダのバイオファーマ企業メディカゴ社とも提携し、メディカゴ社の植物由来のワクチン候補にGSKのアジュバントを組み合わせたCOVID-19ワクチン開発に取り組んでいます。ワクチン候補のメディカゴ社による第3相臨床試験は、2021年3月に開始しました。2021年5月には第2相臨床試験から良好な中間解析結果が得られたと発表しています(詳細はこちら)。

2021年2月、GSKはCureVac社とのCOVID-19に対する次世代メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの共同開発を発表しました(詳細はこちら)。このワクチンは複数の変異株に対処できる可能性があります。さらに2021年、CureVac社の第一世代COVID-19ワクチンについて最大1億回分の製造も支援します。

CureVac社とのCOVID-19に関する協業は既存の両社の提携に基づくものです。2020年7月、両社は最大5つのmRNAワクチンとモノクローナル抗体の研究、開発、製造、製品化についての戦略的提携を発表しています。GSKはCureVac社に1億3,000万ポンドの出資も行いました。

2021年2月1日、GSKはClover Biopharmaceuticals社とのCOVID-19ワクチン開発に向けた協働を中止することを発表しました。この中止は得られた全てのデータを十分に評価した上で、Clover Biopharmaceuticals社および感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)との協議に基づき決定されました。本ワクチンの開発はClover Biopharmaceuticals社が継続して行います。

2020年9月、GSKの最高経営責任者であるエマ・ウォルムズリーはCOVID-19ワクチンの研究開発における科学的プロセスを担保するという共同声明に、他の製薬会社8社とともに署名しました。

アジュバントの製造

GSKは協働を通したアジュバント添加COVID-19ワクチン候補の開発をサポートするため、グローバルネットワーク全体でパンデミック用アジュバントの製造規模を拡大させています。

2020年8月にGSK英国本社のグループ会社で、ワクチン事業に特化したグラクソ・スミスクライン バイオロジカルズとKMバイオロジクス社は、現在GSKが複数の協働先と開発を進めている、COVID-19に対するアジュバント添加ワクチン候補の日本国内での供給を支援すべく、GSKが保有するアジュバント製造におけるKMバイオロジクス社への技術移転契約の拡大およびアジュバントの製造に関する協議を開始することに合意しました(詳細はこちら)。

アジュバントにはいくつもの成分が用いられています。我々のパンデミック用アジュバントの主要な成分である魚由来スクアレンの代替物質を探索する研究が進行中ですが、現時点では代替となるものは確立されていません。

ワクチン製造の支援

2021年3月、GSKはノババックス社のCOVID-19ワクチン候補について、英国での使用分として最大6,000万回分の製造を支援することで基本合意しました(詳細はこちら)。早ければ2021年5月から製造の支援を開始します。

ワクチンの価格とアクセス

GSKは、かつてないほどのCOVID-19の規模と、世界の人口・保健システムへの甚大な影響を認識しており、当社のビジネスモデルを持続できるバランスの取れた価格設定のアプローチをとっています。

このアプローチの一環として、GSKは以下の3つに取り組みます。

  • GSKのアジュバント、またはアジュバント添加ワクチンの一部を責任ある価格で政府や機関に提供します。
  • 世界の最貧国を含む全ての国々がGSKのアジュバントを利用できるよう、現地でのニーズを判断できる世界的な機関にアジュバント、またはアジュバント添加ワクチンの一部を無償で寄付します。
  • GSKは、今回のパンデミックの状況下において、COVID-19ワクチンに関する協働から利益を得ることはしません。短期的利益が得られた場合も、コロナウイルス関連の研究および長期的なパンデミック対策支援に投資します。

サノフィとGSKは、米国イギリスおよびカナダ政府と、そして欧州委員会と、開発が成功した場合のワクチンの供給について合意書を締結しています。さらに、ACTアクセラレーター(Access to COVID-19 Tools Accelerator)のワクチン分野の柱であるCOVAXには、世界中で入手可能な総供給量の相当数を提供する予定です。ACTアクセラレーターは、WHO、CEPI、GAVI、およびビル&メリンダ・ゲイツ財団などの組織が結集し、COVID-19ソリューションの開発、製造、公平なアクセスの普及に注力する、世界的な枠組みです。

私たちは、COVID-19ワクチンを必要な人々に確実に届けられるように取り組んでいます。2020年9月、GSKの最高経営責任者であるエマ・ウォルムズリーは、他の業界リーダーと並んで、COVID-19ワクチンおよび治療薬の全世界における公平なアクセスを確保するための声明に署名しました。

COVID-19治療薬の開発

アジュバント添加COVID-19ワクチンの開発に向けた我々の研究とともに、COVID-19患者に対する治療または治療の選択肢の可能性を探るなど、パンデミックに取り組むための他の方法を見つけるための努力を続けています。

Vir Biotechnologyとの協働

私たちはVir Biotechnology社と共同で、COVID-19の治療または予防の選択肢として、2つの作用を持つ新たなモノクローナル抗体2剤の開発を行っています(詳細はこちら)。

1剤目のモノクローナル抗体については、2021年5月21日、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品評価委員会(CHMP)より、肯定的な科学的見解が示されました。EU加盟各国では、販売承認の意思決定に先立ち、このEMAによる推奨を参照の上、本モノクローナル抗体の使用の可否について検討を行います。

またこのモノクローナル抗体は2021年5月26日に、高リスク成人・小児患者での軽症から中等症のCOVID-19治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)より緊急使用許可を取得しました(詳細はこちら)。

Vir Biotechnology社との協働による2つ目の抗体医薬についても、COVID-19治療薬としての可能性を探求しています。軽症から中等症のCOVID-19患者を対象とした第1/2相試験は、英国国民保険サービス(National Health Service)が支援するCOVID-19治療薬候補のAGILEプラットフォーム試験の一環として、英国の複数の施設で進行中です。

パイプラインとポートフォリオの探索

GSKでは市販および開発中の医薬品の中で、パンデミックに対応するため従来の適応以外に利用可能なものがないか再評価しています。

この探索の結果、新薬候補のひとつであるオチリマブ(モノクローナル抗体)が、COVID-19関連の重症肺疾患を有する成人入院患者に有効であるかどうかを検証する第2相臨床試験を2020年5月に開始しました。本試験の結果は2021年2月に発表され、70~79歳の患者さんに対するオチリマブの臨床上重要な有益性が示唆されました(詳細はこちら)。70歳以上の患者さんは、COVID-19関連死において70%、入院においては40%近くを占めています。

GSKはこれらの重要な知見を確認するため、70歳以上の患者さんに注力するよう、試験を修正して実施することを決定しました。結果は2021年中に得られる見込みです。

COVID-19治療法アクセラレーター

GSKは共同研究「COVID-19治療法アクセラレーター」のメンバーでもあります。当アクセラレーターは製薬企業と学術機関の専門家による、COVID-19の治療に最も効果的な分子を見つけ出すための共同研究プログラムで、GSKは自社ライブラリにある化合物をスクリーニング用に提供しています。

ニーズが高いコンシューマーヘルスケア製品を届けるためのアクション

GSKコンシューマーヘルスケアではCOVID-19によりニーズが高まっている地域に当社製品を届けるためのサプライチェーンに注力しています。これはPanadolなどの鎮痛剤や、Emergen-CやCentrumなどのマルチビタミン剤および栄養補助食品の増産を含みます。

また、世界中の病院、保健当局、慈善団体にコンシューマーヘルスケア製品を寄付し、最前線で働く医療従事者の方々などのニーズに応えています。これまでに25カ国で50万個以上の製品を寄付してきました。

日本における支援活動

日本においてもCOVID-19と最前線で闘う医療現場や研究活動、COVID-19の影響を受けている人々をサポートするコミュニティ活動を支援するため、合計1,600万円の寄付を行いました(詳細はこちら)。中でも、これまで約50年にわたりCOPDや気管支喘息治療薬の研究開発をリードしてきたGSKは特に呼吸器疾患の患者さんへの貢献を目指し、公益財団法人 呼吸器財団が取り組むCOVID-19を撲滅するための研究活動に対し1,000万円を寄付しました。

その他にも、GSKでは全世界で2013年からパートナーシップを組んでいる国際NGOセーブ・ザ・チルドレンの日本支部、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが行う「新型コロナウイルス緊急支援」に協力し、全国の学童保育施設向けの衛生管理講座において医師免許を有する社員がボランティア講師を務めているほか、社員からの募金約170万円を寄付しました(詳細はこちら)。また社員募金と同額の約170万円がマッチングとしてセーブ・ザ・チルドレンに寄付されます。


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