GSK、2025年第1四半期業績発表 2025年は好調な滑り出し、売上高、利益、収益が増加
この資料は、英国GSK plcが2025年4月30日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先されます。詳細は https://www.gsk.comをご参照ください。
スペシャリティ医薬品の成長が第1四半期の業績を牽引
- 第1四半期の総売上高は75億ポンドで、AERベースで2%増、CERベースで4%増
- スペシャリティ医薬品の売上高は29億ポンド(17%増)、呼吸器・免疫・炎症関連が8億ポンド(28%増)、オンコロジー関連は4億ポンド(53%増)、HIV関連は17億ポンド(7%増)
- ワクチンの売上高は21億ポンド(6%減)で、シングリックスが9億ポンド(7%減)、髄膜炎ワクチンが4億ポンド(20%増)、アレックスビーが1億ポンド(57%減)
- ジェネラル医薬品の売上高は25億ポンド(横ばい)、テリルジーは7億ポンド(15%増)
- 条件付対価に係る負債の減少により、営業利益合計が50%増加、1株当たり利益合計は56%増加
- コア営業利益は5%増、コア一株当たり利益は5%増であり、スペシャリティ医薬品の業績の好調さ及び進展する研究開発ポートフォリオ、新製品上市、成長製品への戦略的投資の増加を反映
- 営業活動によるキャッシュは10億ポンド超、フリーキャッシュフローは7億ポンド
(財務業績:特に明記しない限り、2025年第1四半期の業績の成長率に関するコメントはCERベースであり、その定義は英語版プレスリリース44ページに記載)
2025年 第1四半期 |
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£m | %AER | %CER | |
売上高 | 7,516 | 2 | 4 |
総営業利益 | 2,216 | 49 | 50 |
営業利益率(%) | 29.5% | 9.2ポイント | 9.0ポイント |
1株当たり利益合計 | 39.7p | 55 | 56 |
コア営業利益 | 2.533 | 4 | 5 |
コア営業利益率(%) | 33.7% | 0.5ポイント | 0.3ポイント |
コア1株当たり利益 | 44.9p | 4 | 5 |
営業活動によるキャッシュ | 1,301 | 16 |
将来の成長につながるパイプラインの進展と投資:
2025年は主要新製品5品目でFDAより承認取得見込み:
- 2025年第1四半期に承認取得:Penmenvy(髄膜炎ワクチン)、Blujepa(単純性尿路感染症治療における新規作用機序を有するファースト・イン・クラスの抗菌薬)
- PenmenvyおよびRSウイルスによる感染症が重症化するリスクが高い50~59歳の成人を対象としたアレックスビーに対する、米国予防接種諮問委員会(ACIP)の接種推奨勧告
- 承認取得見込み:ヌーカラ(COPD)、Blenrep(多発性骨髄腫)、デペモキマブ(重症喘息および鼻茸を伴う慢性鼻副鼻腔炎)
14の新製品および治療法で2025年から2031年にかけての上市、ピーク時売上高20億ポンド超の可能性が期待される
- 長時間作用型HIV治療レジメンの開発を支持するVH184、VH499およびN6LSのデータを、レトロウイルスおよび日和見感染症に関する会議(CROI)で発表
- 骨肉腫の二次治療を適応としたGSK'227(B7H3を標的とする抗体薬物複合体[ADC])でFDAよりブレイクスルーセラピーに指定
- 2025年に開始予定の主要な第III相臨床試験:呼吸器(COPDに対するデペモキマブ-ENDURA試験)、オンコロジー(再発の進展型小細胞肺がんに対するB7H3標的ADCのGSK'227、消化管間質腫瘍に対する二次治療におけるIDRx-42、骨髄異形成症候群に対するオムジャラ)、HIV(4ヵ月毎投与)
ターゲットを絞った事業開発への投資を継続
- IDRx社の買収を完了
- 神経変性疾患の新薬開発に関するABL Bio社との提携、帯状疱疹ワクチン接種の認知症予防効果の検討を目的とした英国認知症研究所およびHDR UK(Health Data Research UK)との新たな研究協力
株主還元への継続的なコミットメント
- 2025年第1四半期の配当金は16ペンス、2025年通年では64ペンスを予定
- 2025年第1四半期に開始した20億ポンドの自社株買いプログラムの一環として、2億7,300万ポンドの自社株買いを実施
2025年のガイダンス達成に自信
- 引き続き、2025年の売上は3~5%増、コア営業利益は6~8%増、コア一株当たり利益は6~8%増を予想
ガイダンスはすべてCERベース
GSK最高経営責任者のエマ・ウォルムズリーは次のように述べています:
「GSKは引き続き強力な進展を遂げており、当社のポートフォリオの質、強さ、そしてレジリエンスを示しています。当社の最大の事業であるスペシャリティ医薬品は今四半期の売上に大きく貢献し、研究開発の進展も続いています。今年は5品目で米国FDAの承認取得を見込んでおり、うち2品目がすでに承認されています。また、オンコロジー領域で有望なアセットを新たに取得しました。GSKは、Blenrep、ヌーカラ、デペモキマブの上市準備や、呼吸器、オンコロジー、HIV、肝炎の新薬候補の主要な臨床試験に注力しています。この勢いと強力なポートフォリオ、営業レバレッジを高める能力を基にGSKは、今年のガイダンスと長期的な見通しについて確信を持っています」
合計の業績結果は上記要約および英語版プレスリリース7ページに掲載されており、コア業績結果との調整は19、20ページに記載されています。コア業績結果は、IFRSに基づかない指標であり、IFRSに基づき提示されている情報に加えて検討する性質のものであり、それに代わるまたはそれより優れているものではありません。コア業績結果、AER%成長率、CER%成長率、売上高、その他のIFRSに基づかない指標の定義は44~45ページに記載されています。GSKは、17ページに記載された理由に基づいて、コア業績結果のみをベースにガイダンスを示しています。将来の業績や配当金の支払に関するすべての見込、ガイダンスや目標は、46ページの「Guidance and outlooks, assumptions and cautionary statement」と併せて読む必要があります。略語の定義は50ページに記載しています。
2025年ガイダンス
固定為替レート(CERベース)での2025年通年のガイダンスを示しています。
売上高は3~5%の増加予想
コア営業利益は6~8%の増加予想
コア一株当たり利益は6~8%の増加予想
本ガイダンスは、CERベースでの以下の2025年通年売上の予想に基づいています。
スペシャリティ医薬品 二桁台前半の成長率増加予想
ワクチン 一桁台前半のマイナス成長予想
ジェネラル医薬品 おおむね横ばいと予想
コア営業利益については、CERベースで6~8%増加と予想しています。GSKは、スペシャリティ医薬品の成長によるプロダクトミックスの改善と継続的な業務効率化により、粗利益率の改善が期待できると予想しています。また、販売費および一般管理費へリターンを考慮した投資を引き続き行うことで営業利益のさらなるレバレッジが得られると予想しています。4月に知的財産権に関する和解に合意したこともあり、ロイヤルティ収入の予想を7億5,000万~8億ポンドに上方修正しています。この追加収入分は、今年パイプラインに再投資する予定です。
コア一株当たり利益は、コア営業利益の増加に沿ってCERベースで6~8%増加すると予想されます。これには負債利子の増加および税率が約17.5%に上昇することが反映されていますが、一方で、自社株買いによる最大1%の利益増加見込みにより相殺されます。非支配株主持分は2024年から変わらないと予測しています。
関税
米国政府は、通商拡大法第232条に基づき医薬品の輸入が国家安全保障に及ぼす影響を明らかにする調査を開始しました。ただし、産業分野別の関税が実施されたとしてもGSKは、サプライチェーンと生産性向上の取組みにより、財務上生じうる影響を緩和する措置により対応できる準備ができています。GSKは、この状況の進展を引き続き注視し、検討します。
配当ポリシー
配当ポリシーおよび予定配当性向に変更はありません。これに基づき、GSKは2025年第1四半期で16ペンスの1株当たり配当を予定しています。GSKの将来の配当ポリシーおよび2025年の予定配当に関するガイダンスは31ページに記載されています。
GSKは、2026年第2四半期終了時までにかけて実施される20億ポンドの自社株買いプログラムを開始しました。
2021-26年および2031年の見通し
2025年2月、GSKは2031年の見通しの上方修正を発表しました。2024年通年および第4四半期の業績はgsk.comから確認できます。
為替レート
2025年4月24日時点の終値の為替レート(1.33ドル/1ポンド、1.17ユーロ/1ポンド、190円/1ポンド)が2025年末まで続くと仮定した場合、GSKの2025年の英ポンドベースの売上成長率への影響は2%減と推定され、為替差損益が2024年と同水準となる場合、GSKの2025年の英ポンドベースのコア営業利益成長への影響は4%減と推定されます。
プレスリリースの原文はhttps://www.gsk.com/media/11962/q1-2025-results-announcement.pdfをご参照ください。
GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするグローバルなバイオ医薬品企業です。詳しくはhttps://jp.gsk.comをご参照ください。