日本腎臓病協会とGSK、感染症予防に関する包括連携協定を締結
~慢性腎臓病患者さんの健康を守るための取り組みを推進~
特定非営利活動法人日本腎臓病協会(所在地:東京都文京区、理事長:柏原直樹、以下 日本腎臓病協会)とグラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ポール・リレット、以下 GSK)は、本日、慢性腎臓病における感染症対策の強化と予防啓発活動に関する包括連携協定を締結したことをお知らせします。
慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)は、腎臓の働きが慢性的に低下していく疾患です。現在、日本ではCKD患者さん約2,000万人(成人の約5人に1人)いると推計されており1、特に高齢者ではCKD有病率が高いといわれています。また、CKD患者さんは腎機能障害の進行に伴い免疫機能が低下し、感染症関連の入院リスクや死亡リスクが上昇します。末期腎不全患者さんの死因の第2位は感染症です2。
本協定は、CKD患者さんの健康を守るための取り組みの一環として、相互に連携および協力し、感染症対策の強化と予防啓発活動を推進することを目的としています。本協定では、医療従事者、行政、一般生活者の皆様をはじめ広く、腎臓病および腎臓病対策や治療における感染症予防の重要性に関する啓発活動などを行います。
日本腎臓病協会理事長の柏原直樹先生は次のように述べています。
「私共は、腎臓病の克服を目標にさまざまな活動を推進しています。腎臓病の発症予防、重症化の阻止など、広く腎臓病患者さんの健康維持・強化をめざしています。腎臓病は重症化に付随して、免疫能が低下し感染症に脆弱になることが知られております。本協定締結を契機として、適切な予防接種等の啓発活動等を通じた腎臓病患者さんの感染症の予防、適切な管理を全国で展開してゆきたく願っております。」
GSK代表取締役社長のポール・リレットは次のように述べています。
「このたび、慢性腎臓病の患者さんの感染症予防を重点として、日本腎臓病協会と包括連携協定を締結できましたことを嬉しく思います。本協定を通じて、これまで私たちが長年培ってきた疾患の予防と治療における科学的な知見と専門性を、医療従事者の先生方や行政の皆様にお役立ていただき、そして、ひとりでも多くの慢性腎臓病患者さんの健康を守るために貢献できることを願っています。」
今後の具体的な取り組みのひとつとして、医師を対象とした慢性腎臓病における感染症対策の強化と予防啓発オンラインセミナーを2024年10月31日に共催する予定です。
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特定非営利活動法人日本腎臓病協会について
日本腎臓病協会は、医療者、市民、関連企業、行政等が連携し腎臓病を克服するために、立ち上げた組織です。腎臓病の普及啓発、診療連携体制の構築、腎臓病療養指導士制度の運営、患者会との連携、アカデミアと関連企業・行政等が連携するプラットフォームである「Kidney Research Initiative-Japan(KRI-J)」の運営などの事業を積極的に展開しています。腎臓分野において、日本全国どこにいても、良質な医療の恩恵を享受できる環境の実現に尽力しています。詳細情報はhttps://j-ka.or.jp/をご参照ください。
グラクソ・スミスクライン(GSK)について
GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダーです。GSKは、免疫学、遺伝学、先端テクノロジーを駆使し、感染症、免疫・呼吸器疾患、オンコロジーをはじめとする疾患領域の研究開発に注力しています。そして、ワクチン、スペシャリティ医薬品、ジェネラル医薬品を通じて、病気の予防と治療に貢献します。詳細情報はhttps://jp.gsk.comをご参照ください。
1 CKD診療ガイド2024 https://jsn.or.jp/medic/newstopics/formember/ckd2024ckd2024.php (アクセス2024年9月25日)
2 エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023 https://jsn.or.jp/medic/guideline/pdf/guide/viewer.html?file=001-294.pdf (アクセス2024年9月10日)