GSK、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)についてウェブサイトを通じた情報提供活動を強化

  • 医療関係者向け情報サイト「GSKpro」の情報拡充と一般向け疾患情報ウェブサイト「EGPA.jp」の更新

  • EPGAの早期診断と早期からの適切な治療を支援するための取り組み

グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ポール・リレット、以下 GSK)は、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(こうさんきゅうせい たはつけっかんえんせい にくげしゅしょう、eosinophilic granulomatosis with polyangiitis、以下、EGPA)について、ウェブサイトを通じた情報提供活動の取り組みの一環として、医療関係者向け情報サイト「GSKpro」の情報拡充と一般向け疾患情報ウェブサイト「EGPA.jp」の更新をしたことをお知らせします。

医療従事者向けの情報提供として、新たに、GSKのホームページの医療関係者向けサイト内に、EGPAに関する情報ページを追加しました。本情報ページには、文献情報などを基にEGPAの歴史や疫学、病態の仕組み、症状、診断、治療など疾患に関する総合的な情報を掲載しています。EGPAに関する網羅的な情報の提供によって患者さんの早期診断と早期の適切な治療の実現を支援します。本情報は、GSKの医療関係者向け情報サイト「GSKpro」の疾患情報に掲載されています。


GSKの医療関係者向け情報サイト「GSKpro」疾患情報ページ
GSKの医療関係者向け情報サイト「GSKpro」疾患情報ページ

また、GSKでは、患者さんやご家族をはじめ一般の方々のEGPAに関するご理解をより深めていただくための一般向け疾患情報ウェブサイト、「EGPA.jp」(https://www.egpa.jp/)も運営しています。このたびの医療関係者向け情報サイトでの情報提供開始にあわせて、「EGPA.jp」では、新たに、「病医院検索」ができるリンクを追加しました。症状のある方々が、早期の医療機関への受診や相談を検討することを支援する機能です。全国の病医院の中から、ご自宅近くや特定の場所を選んで施設の検索が可能です。

EGPAの原因は不明で、まだ解明されていないことが多い希少疾患です。EGPAの予後改善において早期診断と早期治療は重要ですが、EGPAは、診断がつくまでに複数の専門医に紹介されるなど、9~12年もの時間がかかっていることが報告されています1,2。これは、疾患の認知が低いことに加え、EGPAの症状が患者さんによって多岐にわたり、異なる症状が経時的にあらわれることが原因と考えられています3

GSK代表取締役社長のポール・リレットは次のように述べています。
「EGPAに関するこれらの情報提供の取り組みが、医療従事者、患者さんとそのご家族、そして一般の方々における疾患の認知向上に役立つことを期待しています。EGPAの症状に悩まれる方々が早期に適切な診断と治療を受けられるようになることを願っています。」

EGPAjp QRコード

 

一般向け疾患情報ウェブサイト「EGPA.jp」について
患者さんやご家族をはじめ一般の方々のEGPAに関するご理解をより深めていただくための疾患情報ウェブサイトで、疾患の症状、診断・検査、治療について情報提供しています。EGPAに関する詳しい情報は、「EGPA.jp」と検索、または、こちらのURL
https://www.egpa.jp/)や二次元バーコードからアクセスし、ご覧ください。

EGPA(好酸球性多発血管炎性肉芽腫症:こうさんきゅうせい たはつけっかんえんせい にくげしゅしょう、eosinophilic granulomatosis with polyangiitis)について
EGPAは、血液中の好酸球が増加することで、血管に炎症を引き起こす疾患です。気管支喘息など閉塞性気道障害やアレルギー性鼻炎を有する患者さんで、白血球の一種である好酸球が異常に増加して、体のさまざまな場所の細い血管に炎症(血管炎)を起こし、血液の流れが悪くなって種々の臓器の障害が生じます。喘息、アレルギー性鼻炎、好酸球性副鼻腔炎などのアレルギー疾患を有し、その治療に難渋して再燃や再発を繰り返している患者さんに多く発症する傾向があります4

EGPAは国の難病に指定されており、日本におけるEGPAの有病率は100万人あたり38人と報告されており、その数は増加傾向にあります5。また、毎年約100人が新たにEGPAを発症すると報告されています6。EGPAは40~70歳に好発し、男女比は1:1.7で、やや女性に多い疾患です7。現在のところ、EGPAの原因は不明です。EGPAと診断されるまでに複数の専門医に紹介されるなど、何年もの長い時間がかかり患者さんの負担が大きくなっていることが課題のひとつです8

グラクソ・スミスクライン(GSK)について
GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダーです。GSKは、免疫学、遺伝学、先端テクノロジーを駆使し、感染症、免疫・呼吸器疾患、オンコロジーをはじめとする疾患領域の研究開発に注力しています。そして、ワクチン、スペシャリティ医薬品、ジェネラル医薬品を通じて、病気の予防と治療に貢献します。詳細情報はhttps://jp.gsk.comをご参照ください。

 


1 ACR Open Rheumatol 2021;3:404-412.
2 Cottin V, et al. Eur Respir J. 2016;48 :1429-1441.
3 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)編集:ANCA関連血管炎診療ガイドライン2017、p.86
4 難病情報センターホームページ 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(指定難病45)より一部引用改変(2023年9月20日アクセス)
5 Sada KE et al. Mod Rheumatol. 2021; 00, 1-7.
6 Sada KE et al. Mod Rheumatol. 2014;24(4),640-644
7 天野宏一、日本臨牀 2018;76(suppl. 6), 261-263.
8 Mary JS et al. J Patient Exp. 2022;9, 1-8.