GSK、2023年第3四半期業績発表
この資料は、英国GSK plcが2023年11月1日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先されます。詳細はhttps://www.gsk.comをご参照ください。
<2023年11月1日 英国ロンドン発>
GSK、2023年第3四半期業績発表
年累計業績と四半期業績が好調で、通年のガイダンスを上方修正
広範囲にわたる実行力で、売上と利益がさらに増加
- 2023年第3四半期の売上高は10%増、COVID-19ソリューションを除くと16%増
- ワクチンの売上高は33%増、COVID-19ソリューションを除くと34%増。シングリックスの売上は8億ポンドで15%増、アレックスビーの売上は7億ポンド
- スペシャリティ医薬品の売上高は1%減、COVID-19ソリューションを除くと17%増。HIV関連の売上は15%増
- ジェネラル医薬品の売上高は2%減。ジェネリック医薬品の影響を受けた。テリルジーの売上23%増によって一部相殺
- 営業利益合計および継続事業からの一株当たり利益合計は、四半期業績と年累計業績の好調さと、条件付対価の再測定による追加支払額の減少を反映
- 調整後営業利益は15%増および調整後一株当たり利益は17%増。これは好調な業績と強靭な成長、そしてロイヤリティ関連収入の増加が、COVID-19ソリューションの売上低下による7パーセントポイントの営業利益低下、研究開発への投資増加および新製品発売への投資により一部相殺されたことによる
(財務業績:特に明記しない限り2023年第3四半期業績の、成長率に関するコメントはCOVID-19ソリューションを除く。COVID-19ソリューションの定義は英語版プレスリリース51ページに記載)
2023年第3四半期業績結果 |
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Q3 2023 | 成長率 | 年累計 | ||||
£m | %AER | %CER | £m | %AER | %CER | |
売上 | 8,147 | 4 | 10 | 22,276 | 1 | 2 |
COVID-19ソリューションを除く売上 | 8,146 | 10 | 16 | 22,102 | 12 | 13 |
営業利益合計 | 1,949 | 64 | 83 | 6,172 | 35 | 39 |
継続事業からの一株当たり利益合計 | 36.1p | 92 | >100 | 113.0p | 54 | 59 |
調整後営業利益 | 2,772 | 6 | 15 | 7,034 | 7 | 10 |
調整後営業利益率(%) | 34.0% | 0.8ポイント | 1.7ポイント | 31.6% | 1.7ポイント | 2.2ポイント |
調整後一株当たり利益 | 50.4p | 7 | 17 | 126.2p | 11 | 14 |
営業活動によるキャッシュ | 2,508 | 32 | 4,415 | (24) |
長期的な成長見通しを裏付けるR&D成果
- アレックスビーが日本初の高齢者向けのRSVワクチンとして承認。50~59歳の成人における第III相試験での予備的ながらも肯定的データがACIP(米国予防接種諮問委員会)で発表され、承認申請の根拠として使用予定
- シングリックスの新しいデータとして中国の50歳以上の成人で、100%の帯状疱疹予防効果を発表。中国、Zifei社との共同販売促進パートナーシップを発表し、2024年に開始予定
- HIVの持効性注射剤による曝露前予防投与薬ApretudeがEUで承認。長時間作用型治療、予防薬の臨床開発計画が進行中。2024年にデータを発表予定
- Ojjaaraが、貧血を伴う骨髄線維症患者に対する世界初かつ唯一の前治療歴に依存しない治療薬として、米国FDAより承認
- Jemperli(化学療法と併用)が、子宮内膜癌の新たな1次治療として米国で承認
- Bepirovirsenによる慢性B型肝炎治療時の機能的治癒率を更に高める可能性のある薬剤として、ヤンセン社JNJ-3989の全世界における権利の取得を合意
2023年のガイダンスを上方修正、2023年第3四半期の配当は14ペンス、通年で56.5ペンスの配当予想
- 売上は12~13%増(8~10%からの増加)
- 調整後営業利益成長率は13~15%(11~13%からの増加)
- 調整後一株当たり利益成長率は17~20%(14~17%からの増加)
ガイダンスはすべてCERベース(COVID-19ソリューションを除く)
GSK最高経営責任者のエマ・ウォルムズリーは次のように述べています。
「GSKの業績は引き続き好調で、第3四半期も売上と利益において2桁成長を達成することができました。広い分野で競争力を保っており、特に世界初のRSVワクチンであるアレックスビーの米国での発売開始が大きく貢献しています。業績は好調であり、2023年通年のガイダンスは上方修正が可能となり、2026年への勢いは加速しています。GSKは長期的な目標として、ワクチンパイプラインの進展に加え、超長時間作用型HIVポートフォリオの開発、呼吸器領域の更なる強化も見込んでいます。」
業績結果は上記および英語プレスリリース7ページに要約が掲載されており、調整後業績結果の修正は19、20、22および23ページに記載されています。調整後の業績結果は、非継続事業を除く業績についてのIFRSに基づかない指標であり、IFRSに基づき提示されている情報に加えて検討する性質のものであり、それに代わるまたはそれより優れているものではありません。調整後業績結果は17ページに記載されており、£%またはAER%成長率、CER%成長率、COVID-19ソリューションを除く売上高およびその他のIFRSに基づかない指標の定義は51ページに記載されています。また、COVID-19ソリューションの定義も51ページに記載されています。GSKは、17ページに記載の理由に基づいて、調整後結果のみをベースにガイダンスを提供しています。将来の業績や配当金の支払に関するすべての見込み、ガイダンスおよび目標は、52ページの「Guidance, assumptions and cautionary statement」と併せて読む必要があります。
2023年ガイダンス
GSKは通年ガイダンスを固定為替レート(CERベース)で上方修正します。すべての予想および通年の成長率においてCOVID-19ソリューション関連の収益による影響を除外しています。
2023年第3四半期にアレックスビーの販売が始まり、初期の流通在庫分からも利益を得ています。年初以来幅広い分野での業績が引続き好調であることから、通年のガイダンスを上回りました。現時点でGSKはアレックスビーの売上が高用量インフルエンザワクチンと連動することを想定しています。アレックスビーの通年売上高は9~10億ポンドになると予想しています。
売上高は 12~13%の増加予想(8~10%からの増加)
調整後営業利益は 13~15%の増加予想(11~13%からの増加)
調整後一株当たり利益は 17~20%の増加予想(14~17%からの増加)
本ガイダンスは、以下の2023年通年の売上高予想(CERベース)に基づいています。
ワクチン 20%程度の成長率予想(10%半ばからの増加)
スペシャリティ医薬品 10%前半の成長率予想(一桁台後半からの増加)
ジェネラル医薬品 一桁台前半~半ばの成長率予想(一桁台前半からの増加)
調整後営業利益の増加は、売上高およびロイヤルティ収入の増加を反映し、売上高にほぼ連動して増加すると予想される売上原価によって一部相殺されたものです。販売費および一般管理費は、新製品の発売と成長を目的とした投資を反映し売上高とほぼ同じ割合で増加すると予想されます。研究開発費は引き続き売上高をわずかに下回る割合で増加すると予想されます。調整後一株当たり利益は、営業利益の増加と純金融費用を反映してCERベースで17%~20%の増加と現時点で予想されます。非支配株主持分に変更はなく、実効税率は15~15.5%となることを想定しています。
追加コメント
GSKの配当ポリシーおよび予定配当性向に変更はありません。GSKの将来の配当ポリシーおよび2023年の予定配当に関するガイダンスは英語プレスリリース38ページに記載されています。
COVID-19ソリューションについて
2023年第3四半期の売上高は、2022年第3四半期と比較してCERベースで10%増加しました。COVID-19ソリューション関連を除く売上高はCERベースで16%増加しました。COVID-19ソリューション関連の販売減少による影響は、調整後営業利益の成長率は当四半期で7パーセントポイントの悪化でした。GSKは、2023年にこれ以上大きなCOVID-19ソリューション関連の売上や営業利益は見込めないと考えています。結果として、2023年通年の売上高成長率は約8%の影響を受け、調整後営業利益の成長率は前年比4%~5%減少と予想しています。
将来の業績や配当金の支払に関するすべての見込み、ガイダンスおよび目標は、英語プレスリリース52ページにある「Guidance, assumptions and cautionary statements」と併せて読む必要があります。2023年9月30日時点の終値の為替レート(1.23ドル/1ポンド、1.16ユーロ/1ポンド、183円/1ポンド)が2023年末まで続くと仮定した場合、GSKの2023年のスターリング(英ポンド)ベースの売上高成長率に対する影響はマイナス2%と想定され、為替差損益が2022年と同水準となる場合は、GSKの2023年スターリングベースの調整後営業利益成長率に対する影響はマイナス4%と想定されます。
プレスリリースの原文はhttps://www.gsk.com/media/10667/q3-2023_31-october_final.pdfをご参照ください。
GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダーです。詳細情報はhttps://jp.gsk.comをご参照ください。