GSK、2023年第1四半期業績発表

この資料は、英国GSK plcが2023年4月26日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先されます。詳細はhttps://www.gsk.comをご参照ください。

<2023年4月26日 英国ロンドン発>

GSK、2023年第1四半期業績発表
これまでの勢いが持続し、2023年は好調なスタートを切る

2023年第1四半期の業績ハイライト:

  • 売上高はCOVID-19ソリューションの前年同期からの減少を反映。COVID-19ソリューションを除く売上高は、ワクチン、スペシャリティ医薬品およびジェネラル医薬品のすべてにおいて好調を示し、CERベースで10%増
  • 主な成長要因は、帯状疱疹予防ワクチン シングリックス、髄膜炎ワクチン、経口2剤併用レジメンおよび長時間作用するHIV治療薬、免疫領域における治療薬ベンリスタ、呼吸器領域における治療薬ヌーカラおよびテリルジーなどであり、これらを合わせると売上高の40%以上を占める
  • 営業利益合計および一株当たり利益合計は、ギリアド社との和解による一時的な和解金収益およびゼビュディの高い売上を計上した前年同期との比較から減少
  • 調整後営業利益は、予測通りのCOVID-19ソリューションの売上減少に伴う5%のマイナス影響および主にロイヤリティ関連の法定準備金からの4%の影響を反映し、CERベースで横ばい
  • 調整後一株当たり利益は、非支配株主持分の減少、実効税率の低下、売上が減少したCOVID-19ソリューション(業績への影響は7%)以外の製品売上高の好調な増加によってCERベースで7%の増加
  • 営業活動からのキャッシュは3億ポンド。フリーキャッシュフローは、主として前年同期に計上したギリアド社との和解金収益および利益分配金の支払時期の影響により、前年同期7億ポンドの減少
  • 2023年第1四半期に14ペンスの配当を公表。2023年通年ではガイダンスを維持し、56.5ペンスの配当予想

2023年第1四半期業績結果

  Q1 2023 成長率
  £m %AER %CER
ワクチン 2,041 22 15
スペシャリティ医薬品 2,236 (29) (33)
ジェネラル医薬品 2,674 12 9
売上 6,951 (3) (8)
COVID-19ソリューションを除く売上 6,819 16 10
営業利益合計 2,082 (9) (15)
継続事業からの一株当たり利益合計 36.8p (1) (8)
一株当たり利益合計 36.8p (18) (23)
調整後営業利益 2,092 8 -
調整後営業利益率(%) 30.1% 3.1ポイント 2.5ポイント
調整後一株当たり利益 37.0p 15 7
営業活動によるキャッシュ 287 (88)  
フリーキャッシュフロー (689) >(100)  
[財務実績 – 2023年第1四半期の結果(特に明記しない限り、成長率及びコメントはCERベース)]

研究開発の進展および的を絞った事業開発が将来の成長を支える

  • 免疫システムの研究に基づくワクチンおよびスペシャリティ医薬品の先駆的パイプラインは68品目。そのうち17品目が第III相試験/申請段階にある。このうち4つは2023年中の承認取得を期待(腎性貧血に対するダプロデュスタット、高年齢成人を対象としたRSウイルスワクチン、骨髄線維症に対するmomelotinib、子宮内膜がんにおけるファーストライン治療薬Jemperli)
  • 2023年第1四半期に4つの第III/IV相試験で良好な結果が得られた。5価髄膜炎ABCWYワクチン候補、単純性尿路感染症に対するgepotidacin、子宮内膜がんにおけるファーストライン治療薬JemperliおよびHIV治療薬Cabenuva
  • Bellus Health社の買収提案によって、難治性慢性咳嗽に対して現在第III相試験段階にあり、選択的P2X3受容体拮抗薬であるCamlipixantを獲得。外陰膣カンジダ症の治療薬として米国FDAより承認取得済みのファースト・イン・クラスの抗真菌薬であるBrexafemmeの独占的ライセンス契約をScynexis社と締結

GSK最高経営責任者のエマ・ウォルムズリーは次のように述べています。
「ワクチン、スペシャリティ医薬品およびジェネラル医薬品のすべてにおいて高い業績を示し、私たちは2023年の好調なスタートを切ることができました。私たちは、高年齢成人を対象としたRSウイルスワクチンを含む新製品の上市に加えて、組織的取り組みによる複数の後期開発品における良好な試験結果入手および的を絞った事業開発によるパイプラインの継続的強化に特に注力しています。この良好な結果の維持も、中長期的成長目標の達成に向けた私たちの自信となっています。」

業績結果は上記および英語プレスリリース6ページに要約が掲載されており、調整後業績結果の修正は18、19ページに記載されています。調整後の業績結果は、非継続事業を除く業績についてのIFRSに基づかない指標であり、IFRSに基づき提示されている情報に加えて検討する性質のものであり、それに代わるまたはそれより優れているものではありません。調整後業績結果は16ページに記載されており、£%、AER%成長率、CER%成長率、フリーキャッシュフロー、COVID-19ソリューションを除く売上高およびその他のIFRSに基づかない指標の定義は44ページに記載されています。また、COVID-19ソリューションの定義も44ページに記載されています。GSKは16ページ記載の理由に基づいて、調整後結果のみをベースにガイダンスを提供しています。 将来の業績や配当金の支払に関するすべての見込、ガイダンスおよび目標は、45、46ページの「Guidance, assumptions and cautionary statement」と併せて読む必要があります。

2022年第1四半期の比較数値は、2022年7月のコンシューマー・ヘルスケア事業の分離を反映し、以前の公表数値から修正再表示しています(33ページ参照)。

2023年ガイダンス
GSKは固定為替レート(CERベース)での2023通年ガイダンスを維持します。すべての予想および通年の成長率においてCOVID-19ソリューション関連の収益による影響を除外しています。

売上高6~8%の増加予想
調整後営業利益10~12%の増加予想
調整後一株当たり利益12~15%の増加予想

2023年第1四半期の業績および第2四半期の最新見込を考慮し、GSKは上期と下期の売上高成長率はおおむね同程度、ジェネラル医薬品についてはほぼ横ばいから微減と予想しています。調整後営業利益の成長率は、通年予想と比較して、上期は低く、下期は高くなると予想しています。

医療体制は回復するものの、GSKの事業領域を取り巻く経済は不確実な状況であり、各四半期業績の大きな変動が続くものと予想されます。

本ガイダンスは、以下の2023年の通年売上予想(CERベース)に基づいています。

ワクチン 10%台半ばの成長率予想
スペシャリティ医薬品 一桁台半ばから後半の成長率予想
ジェネラル医薬品 ほぼ横ばいから微減予想

売上原価および研究開発費の増加率は売上高成長率を僅かに下回るものの、一般管理販売費の増加率は予定済の製品上市および高年齢成人を対象としたRSウイルスワクチン候補の上市可能性を織り込んでいるため売上高成長率とほぼ同じとなり、結果として調整後営業利益はCERベースで10~12%増加すると予想しています。調整後一株当たり利益は、純金融費用および非支配株主持分が良好なことに加えて、15%程度の低い税率が想定されることから、CERベースで12~15%増加すると予想しています。

追加コメント
GSKの配当ポリシーおよび予定配当性向に変更はありません。GSKの将来の配当ポリシーおよび2023年の予定配当に関するガイダンスは英語プレスリリース30ページに記載されています。

COVID-19ソリューションについて
2023年第1四半期の売上高は、13億7百万ポンドのCOVID-19ソリューションの売上を計上した2022年第1四半期と比較して、CERベースで8%減少しました。COVID-19ソリューションを除く売上高はCERベースで10%増加しました。2023年第1四半期の調整後営業利益は、予測通りのCOVID-19ソリューションの売上減少による5%のマイナス影響を反映して、CERベースで横ばいでした。複数の政府との既存契約に基づき、2023年はGSKとしてCOVID-19パンデミック関連の大幅な売上または営業利益は想定していません。結果として、2023年通年の売上高成長率は約9%の影響を受け、調整後営業利益の成長率は前年比5~6%の減少を予想しています。

将来の業績や配当金の支払に関するすべての見込、ガイダンスおよび目標は、英語プレスリリース45、46ページにある「Guidance, assumptions and cautionary statements」と併せて読む必要があります。2023年3月31日時点の終値の為替レート(1.24ドル/1ポンド、1.14ユーロ/1ポンド、165円/1ポンド)が2023年末まで続くと仮定した場合、GSKの2023年のスターリング(英ポンド)ベースの売上高成長率に対する影響はないと想定され、為替差損益が2022年と同水準となる場合は、GSKの2023年スターリングベースの調整後営業利益成長率に対する影響はマイナス1%と想定されます。

プレスリリースの原文はhttps://www.gsk.com/media/10013/q1-2023-results-announcement.pdfをご参照ください。

GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダーです。詳細情報はhttps://jp.gsk.comをご参照ください。