GSK、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症に関する疾患啓発ウェブサイト「EGPA.jp」を開設

  • 日本の患者さんとご家族をはじめ一般の方向けに、EGPAの症状、診断・検査、治療に関する情報提供を開始

グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ポール・リレット、以下 GSK)は、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(こうさんきゅうせい たはつけっかんえんせい にくげしゅしょう、eosinophilic granulomatosis with polyangiitis、以下、EGPA)の一般向け疾患啓発ウェブサイト、「EGPA.jp」(https://www.egpa.jp/)を開設したことをお知らせします。

「EGPA.jp」は、日本の患者さんやご家族をはじめ一般の方々のEGPAに関するご理解をより深めていただくための疾患啓発ウェブサイトで、疾患の症状、診断・検査、治療について紹介しています。


EGPA.jpサイトイメージ

EGPAの原因は不明で、まだ解明されていないことが多い希少疾患です。日本での患者さん数は約1,900人で、毎年約100人が新たにEGPAを発症すると報告されています(2008年)1。また、EGPAの特定医療費(指定難病)受給者証所持者数は5,839人であり(2021年度)2、EGPA患者さん数は増加傾向にあります3。EGPAは40~70歳に好発し4、喘息やアレルギー性鼻炎などアレルギー疾患を有する患者さんに多く発症します。

EGPAの予後改善において早期診断と早期治療は重要ですが、現状、EGPAと診断されるまでに複数の専門医に紹介されるなど、数カ月から数年もの長い時間がかかり患者さんの負担が大きくなっていることが課題のひとつです5。これは、疾患の認知が低いことに加え、血管に炎症が起こる疾患のため、神経や呼吸症状など全身にさまざまな症状を引き起こすこと、かつ、異なる症状が経時的にあらわれることが原因と考えられています。

GSK代表取締役社長のポール・リレットは次のように述べています。
「EGPAは原因が不明で、まだ解明されていないことが多い疾患です。このたび開設した疾患啓発ウェブサイトが、患者さんやご家族の疾患に関するご理解をより深め、症状や診断、治療に関する疑問を解決する一助になることを願っています。」

EGPAjp QRコード

EGPAに関する詳しい情報は、「EGPA.jp」と検索、または、こちらのURL(https://www.egpa.jp/)や二次元バーコードからアクセスし、ご覧ください。

好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(こうさんきゅうせい たはつけっかんえんせい にくげしゅしょう、eosinophilic granulomatosis with polyangiitis、EGPA)について
EGPAは、血液中の好酸球が増加することで、血管に炎症を引き起こす疾患です。気管支喘息など閉塞性気道障害やアレルギー性鼻炎を有する患者さんで、白血球の一種である好酸球が異常に増加して、体のさまざまな場所の細い血管に炎症(血管炎)を起こし、血液の流れが悪くなって種々の臓器の障害が生じます。喘息、アレルギー性鼻炎、好酸球性副鼻腔炎などのアレルギー疾患を有し、その治療に難渋して再燃や再発を繰り返している患者さんに多く発症する傾向があります6

日本での患者さん数は約1,900人で、毎年約100人が新たにEGPAを発症すると報告されています(2008年)1。また、EGPAの特定医療費(指定難病)受給者証所持者数は5,839人であり(2021年度)2、EGPA患者さん数は増加傾向にあります3。40~70歳に好発(患者さんの平均年齢は約55歳)し、男女比は1:1.7でやや女性に多い疾患です。

現在のところ、EGPAの原因は不明です。家族内発症はほとんどみられないため、遺伝的要素はほとんどないと考えられています6

GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダーです。詳細情報はhttps://jp.gsk.comをご参照ください。

 


1. Sada KE et al:Mod Rheumatol. 2014;24(4),640-644.
2. 厚生労働省、令和3年度衛生行政報告例(令和3年度末現在)「特定医療費(指定難病)受給者証所持者数、年齢階級・対象疾患別」https://www.nanbyou.or.jp/wp-content/uploads/2023/02/koufu20221.pdf (2023年3月31日アクセス)
3. Sada KE et al: Mod Rheumatol. 2021; 00, 1-7.
4. 天野宏一、日本臨牀 2018;76(suppl. 6), 261-263.
5. Mary JS et al:J Patient Exp. 2022;9, 1-8.
6. 難病情報センターホームページhttps://www.nanbyou.or.jp/entry/3877 (2023年2月1日アクセス)