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GSK、高年齢成人を対象とした呼吸器合胞体ウイルス(RSウイルス)ワクチン候補における主要な臨床試験の結果を発表

この資料は、英国GSK plcが2022年10月13日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先されます。
詳細はhttps://www.gsk.comをご参照ください。

<2022年10月13日 英国ロンドン発>

GSK、高年齢成人を対象とした呼吸器合胞体ウイルス(RSウイルス)ワクチン候補における主要な臨床試験の結果を発表
~重度のRSウイルス疾患の発現が94.1%低減され、全体的なワクチン有効性は82.6%を示した~

  • 60歳以上の成人でのRSウイルス下気道疾患(LRTD)に対する全体的なワクチン有効性と概ね良好な安全性プロファイルを示したデータを米国感染症学会の年次総会(ID Week 2022)で発表
  • 本RSウイルスワクチン候補の有効性は、重度LRTD(94.1%)、70-79歳の成人でのLRTD(93.8%)、基礎疾患を有する成人でのLRTD(94.6%)と一貫していた
  • RSウイルスA型およびB型に対し、一貫したワクチン有効性を示した

GSK(本社:英国)は、60歳以上の成人を対象とした呼吸器合胞体ウイルス(RSウイルス)ワクチン候補の第III相臨床試験において、良好な結果が得られたことを発表しました。本ワクチン候補のRSウイルス下気道疾患(RSV-LRTD)に対する全体的なワクチン有効性は、82.6%(96.95%信頼区間:57.9~94.1、12,466例中7例対12,494例中40例)であり、本試験の主要目的は達成されました。本データは、米国感染症学会の年次総会(ID Week 2022)で発表されます。

事前に設定された一連の副次的評価項目においても一貫したワクチン有効性を示し、特にRSウイルスによる重篤な転帰に繋がるリスクの高い集団に対しても、本ワクチン候補が効果を有することが示されました。重度のRSV-LRTD(2つ以上の下気道徴候を有するLRTDまたは重度であることを治験責任医師が判断し外部判定委員会で確認したLRTD)に対する効果は、94.1%(95%信頼区間:62.4~99.9、12,466例中1例対12,494例中17例)でした。心肺及び内分泌代謝に基礎疾患を有する被験者では、ワクチン有効性が94.6%(95%信頼区間:65.9~99.9、4,937例中1例対4,861例中18例)であり、また70~79歳の成人では93.8%(95%信頼区間:60.2~99.9、4,487例中1例対4,487例中16例)でした。

LRTDに対するワクチン有効性は、RSウイルスA型およびB型の両サブタイプ(前者が84.6%、信頼区間:32.1~98.3、12,466例中2例対12,494例中13例、後者が80.9%、信頼区間:49.4~94.3、12,466例中5例対12,494例中26例)で一貫して認められ、両サブタイプに対する中和抗体応答と一致していました。図1:RSウイルスが確認されたLRTDおよびRSウイルスが確認された急性呼吸器感染症(ARI: Acute respiratory infection)の初回発現に対するワクチン有効性(modified exposed set)をご参照ください。

GSKのチーフ・サイエンティフィック・オフィサーのトニー・ウッド(Tony Wood)は次のように述べています。
「60年以上にわたる研究にもかかわらず、依然としてRSウイルスはワクチンが存在しない数少ない主要な感染性疾患のひとつであることを考慮すると、今回の良好な結果はまさに類を見ないものです。本臨床試験でワクチン有効性が示されたことから、GSKのRSウイルスワクチン候補が、年齢や基礎疾患により重篤な転帰をたどるリスクが極めて高い成人も含め高年齢成人におけるRSウイルス関連疾患の世界的な大きな負荷の軽減に寄与することを期待しています。」

本RSウイルスワクチン候補は、概ね良好な安全性プロファイルと忍容性を示しました。特定有害事象として、注射部位疼痛、疲労、筋肉痛、頭痛が最も高頻度に観察されましたが、概ね軽度から中等度であり、一過性でした。

この第III相試験のデータに基づき、2022年下期に規制当局へ承認申請を予定しています。GSKの高年齢成人を対象としたRSウイルスワクチン候補は、膜融合前型の遺伝子組換えRSウイルス F糖タンパク質(RSVPreF3)抗原とGSK独自のAS01Eアジュバントを組み合わせています。現在、世界で承認されているRSウイルスワクチンはありません。

図1:RSウイルスが確認されたLRTDおよびRSウイルスが確認されたARIの初回発現に対するワクチンの有効性(modified exposed set)

図1:RSウイルスが確認されたLRTDおよびRSウイルスが確認されたARIの初回発現に対するワクチンの有効性(modified exposed set)

有効性データロック日の2022年4月11日までに報告された症例。N:modified exposed set中の被験者数、n:RSVが確認されたLRTD(判定委員会で確認)1件以上又はRSVが確認されたARI 1件以上を有する被験者数、T:追跡調査期間(ワクチン接種後15日より事象の初回発現、データロック、又は脱落まで)の合計、p-yr:人年、n/T:事象が1件以上報告された被験者の発生率。エラーバーは主要評価項目(RSVが確認されたLRTD、全体[RSV-confirmed LRTD, overall])では96.95%信頼区間(CI)を示し、その他の評価項目に対しては95% CIを示す。a発生率の比較における症例数の条件付き正確な両側p値。bチャールソン併存疾患指数:低/中リスクはベースライン時の併存疾患スコアが3以下、高リスクはベースライン時の併存疾患スコアが3超。c注目すべき併存疾患(comorbodity of interest)は、慢性閉塞性肺疾患、喘息、任意の呼吸器/肺疾患、慢性心不全、I型/II型糖尿病、進行性肝疾患/腎疾患。dフレイルの有無は、歩行速度試験で評価。フレイル(frail):歩行速度が0.4m/秒以下又は試験ができない、プレフレイル(pre-frail):歩行速度が0.4~0.99m/秒、健常:歩行速度1m/秒以上。:RSVが確認されたLRTD 1件とRSVが確認されたARI 2件ではRSVのサブタイプが不明。

AReSVi-006試験について
AReSVi-006(Adult Respiratory Syncytial Virus)第III相試験は、60歳以上の成人を対象としたアジュバント添加RSVPreF3候補ワクチンを単回投与したときの有効性を検討する、無作為化プラセボ対照観察者盲検国際共同試験です。17ヵ国から約25,000例が登録されました。

AReSVi-006第III相試験は、GSKが実施する包括的なRSウイルスエビデンス創出プログラムの一部です。RSウイルスワクチン候補について、年1回の接種時と1回接種後の複数シーズンにわたる長期的な予防効果の両方を引き続き評価します。

AReSVi 006試験は、GSK社内および外部の独立データモニタリング委員会によって安全性データが継続的にレビューされ、厳重に管理されています。

GSK所有のAS01アジュバントシステムには、Agenus社の完全子会社であるAntigenics社よりライセンスを得たQS-21 Stimulon®アジュバントが含まれています。

成人における呼吸器合胞体ウイルス(RSウイルス)について
RSウイルスは、肺および呼吸器に影響を及ぼす一般的な感染性ウイルスです。現在でも、成人に対するRSウイルスはワクチンや特定の治療法のない主要な感染性疾患のひとつです。高年齢成人は、加齢に伴う免疫低下や基礎疾患のため重度の疾患となるリスクが高くなります。RSウイルスにより、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、慢性心不全などの症状が悪化し、肺炎、入院、死亡などの重篤な転帰につながる可能性があります。毎年先進国でRSウイルスにより成人の入院が42万例以上、死亡が29,000例発生しています。基礎疾患のある成人では、基礎疾患のない成人と比較し、受診する可能性が高く、入院率も高くなります。

GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダーです。詳細情報はhttps://jp.gsk.comをご参照ください。