GSK、サプライヤー向けの持続可能な調達プログラムを開始

この資料は、英国GSK plcが2022年9月20日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細はhttps://www.gsk.comをご参照ください。

<2022年9月20日 英国ロンドン発>

GSK、サプライヤー向けの持続可能な調達プログラムを開始

  • 2023年よりサプライヤーに対して持続可能性に関する取り組みと、温室効果ガス排出、エネルギー、熱、輸送、廃棄物、水および生物多様性の改善を要請し支援する予定
  • 気候への影響をネットゼロにするとともに、自然環境へのネットポジティブ・インパクトを実現するという大きな環境目標を達成するための取り組みの一環

GSK(LSE/NYSE:GSK)は9月20日、気候への影響をネットゼロにするとともに自然環境へのネットポジティブ・インパクトを実現するための取り組みの一環として、当社サプライヤーを支援する新しい持続可能な調達プログラムをClimate Week NYCで発表しました。

製薬業界の環境フットプリントにおいてサプライチェーン、特に、多量の熱やエネルギー、水を要する原薬(API)の製造は、かなりの割合を占めています。GSKのカーボンフットプリントの40%はサプライチェーンからであり、当社のサプライヤーは、水、廃棄物および生物多様性に対する当社の世界的な影響に大きく関わっています1,2,3,4。つまり、サプライチェーンの持続可能性に取り組むことは、温室効果ガス排出をネットゼロにするGSKの大きな環境目標を達成し、生物多様性を回復させるために極めて重要です。

9月20日に発表されたGSKの持続可能な調達プログラムでは、サプライヤーに対し、二酸化炭素、電力、熱、輸送、水、廃棄物、および乱伐を伴わない持続可能な原料調達に関してアクションを取ることを要請し、支援します。具体的な活動には、排出量の開示、気温上昇を1.5°C以下に抑制するという科学的根拠に基づく目標(SBT)イニシアチブに沿った温室効果ガス排出削減目標と達成計画の設定、再生可能な電力と熱への切り替え、水不足地帯でのウォーター・ニュートラリティ―の実現、10%の廃棄物削減の達成、GSKの責任ある調達最低基準への適合および輸送サプライヤーによるグリーン輸送ソリューションが含まれます。

サプライヤーのアクションは、GSKが気候と自然に関する環境目標を達成する助けとなり、またGSKとサプライヤーの双方が長期的な価値を創出し、ビジネスにおけるレジリエンスを高めるのに役立ちます。

この新しいプログラムの一環として、GSKはサプライヤーの新しい環境持続可能性対策の理解および導入を積極的に支援します。GSKは10月に、当社の持続可能性目標を達成するために不可欠な160超のサプライヤーを集めて共通の目標に向けた協働について話し合い、サプライヤーに必要な支援について理解する予定です。

GSKのチーフ・プロキュアメント・オフィサーであるリサ・マーティンは次のように述べています。
「持続可能な調達プログラムの発表は、当社のパートナーであるサプライヤーが持続可能性の道のりに参加し、GSKが気候と自然に関する目標を達成するための重要なステップです。力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダーとして、私たちはこれまで以上にサプライチェーンと密接に連携し、環境システム全体のポジティブな変化を促進し、地球と人々の健康を守る必要があります。」

サーモフィッシャーサイエンティフィックのグローバル・ビジネス・サービスSVPであるコンラッド・バウアーは次のように述べています。
「私たちの使命は、お客様が世界をより健康で、より清潔な、より安全な場所にできるようにすることです。GSKの長期的なサプライヤーであり、戦略的パートナーである私たちは、環境への影響を前進させ、ネットゼロの目標達成に貢献し、自然を共に守ることを誇りに思っています。」

サプライチェーンの持続可能性に対するGSKのアクション
GSKは、サプライチェーンにおける気候と自然両方への影響の原因を特定し、業界規模でソリューションを開発するために、複数の業界横断的な共同プロジェクトの開発を主導しています。

COP26で発表されたEnergizeプログラムは、再生可能エネルギーの導入を加速させ、医薬品のバリューチェーン内で気候変動に関するアクションを可能にすることを目的としています。この業界初のプログラムにより、製薬企業のサプライヤーは再生可能エネルギーの導入と契約について詳しく知ることができます。これにより、他の方法では社内リソースや専門知識を利用できないサプライヤーに、電力購入契約(PPA)の市場に参画する機会が与えられます。

GSKは、原薬(API)の製造に関する主要な課題に対処するため、Manufacture 2030と協力しています。APIは生産に多量の資源を要する一方、多くのサプライヤーは、グリーンインフラやグリーンファイナンスに容易にアクセスできない地域に拠点があります。GSKとManufacture 2030は、この共通の課題を解決するために製薬業界全体からより幅広い協力を求めており、Climate Week NYCの間にこのプログラムの次のステップについて話し合うための業界円卓会議を共同開催しています。

Climate Week NYCについて
Climate Week NYCとは、気候に関する活動を発表し、さらなる取り組みについて話し合う世界的なイベントです。Climate Week NYCは、国際非営利団体であるClimate Groupが国連やニューヨーク市と協力して毎年開催しており、気候に関する活動について、世界中の声を集めて様々な観点から議論して実施します。公式なイベントプログラムの一環として500を超えるイベントが開催され、企業や政府の最も重要なリーダーを招く中で、Climate Week NYCは毎年最大規模の気候サミットとして、世界から認識され、参加を集めています。

GSKについて
GSK
は、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダーです。詳細情報はhttps://jp.gsk.comをご参照ください。

 


References
1 GSK. (2020). Understanding our value chain carbon footprint - GSK. Retrieved September 2022. Accessed from: https://www.gsk.com/media/9384/understanding-our-value-chain-carbon-footprint.pdf
2 GSK. (2020). Understanding our value chain water footprint. Retrieved September 2022. Accessed from: https://www.gsk.com/media/9374/understanding-our-value-chain-water-footprint.pdf
3 GSK. (2022). Biodiversity. Retrieved September 2022. Accessed from: https://www.gsk.com/en-gb/responsibility/environmental-sustainability/biodiversity/
4 GSK. (2022). Materials and waste. Retrieved September 2022. Accessed from: https://www.gsk.com/en-gb/responsibility/environmental-sustainability/biodiversity/