COVID-19パンデミックにより、50歳以上の成人の健康やワクチン接種の重要性に対する意識が上昇
GSK、「成人のワクチン接種と健康な高齢化についての調査」を実施
COVID-19パンデミックにより、50歳以上の成人の健康やワクチン接種の重要性に対する意識が上昇
- 生活の質において「良好な健康状態」が「経済的安定」よりも重要であると認識
- 成人のワクチン接種の重要性に対する意識が高まる一方、実際の行動にギャップ
- 接種率の改善には、より明確で信頼できる情報の拡充が鍵となる
グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ポール・リレット、以下GSK)は、8カ国(スペイン、イタリア、フランス、ドイツ、ブラジル、米国、カナダ、日本)から各2,000名、合計16,000名の50歳以上の男女を対象に、健康とウェルビーイングにおけるワクチン接種の役割を理解することを目的とした「成人のワクチン接種と健康な高齢化についての調査1」を2021年7月から8月にかけてオンラインで行いました。調査では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックにより、世界的に50歳以上の成人の健康やワクチン接種の重要性に対する意識が高まっていることが明らかになりました。
COVID-19パンデミック後の生活の質における「良好な健康状態」は最優先事項に
本調査では、「自分自身の健康やウェルビーイング、自立が重要である」という回答が、パンデミック発生前後で、全体として65%から76%に、日本では53%から66%に上昇しました。
また、今後10年間の生活の質(QOL)の点で「良好な健康状態」が非常に重要とする回答は、全体の94%(日本では96%)で、「経済的安定」の46%(全体)/63%(日本)を上回りました。
COVID-19パンデミックによりワクチン接種の重要性に対する意識が大きく向上
「必要なワクチン接種を済ませることが重要である」とする回答は全体として、パンデミック発生前の44%からパンデミック発生後には65%となり、ワクチン接種を重要とする意識の上昇が確認されました。特に日本ではパンデミック以前の30%からパンデミック以後で64%に上昇し、上昇の幅が8カ国中最大となりました。
成人のワクチン接種の重要性に対する意識と実際の行動にギャップ
全回答者の8割は「COVID-19ワクチンを既に接種している」と回答した一方で「成人に推奨される全てのワクチン接種が済んでいる」と回答したのは19.8%にとどまり、特に日本では1.6%と8カ国で最も低く、最も高い米国の38%と比較し顕著な違いが浮き彫りになりました。また日本では「他のワクチン接種は検討していない」との回答が32%となり、全体の16%と比較しても約2倍の開きがありました。
ワクチン接種の改善には、より充実した情報と医療従事者とのコミュニケーションが重要と示唆
また調査では、成人でのワクチン接種率を改善するために有用なものとして8カ国中5カ国で「ワクチン接種時期を知らせる通知」とした回答が最も多く、次いで「推奨されるワクチンとその推奨理由」「ワクチン接種により起こりうる副反応についての情報の拡充」「ワクチンで予防可能な疾患に関する情報の拡充」が挙げられ、より明確で充実した情報が求められていることが明らかになりました。日本においては「ワクチン接種により起こりうる副反応についての情報の拡充」(39%)の回答が最も多く、次いで「より利便性の高いワクチン接種場所」(36%)、「ワクチン接種時期を知らせる通知」(34%)となりました。
ワクチンに関する最も信頼できる情報源としては、「医療従事者」との回答が全体で75%と最も多く(日本でも46%で最多の回答)、医療従事者と被接種者間のコミュニケーションの重要性が示唆されました。
今回の調査を受け、GSK代表取締役社長ポール・リレットは次のように述べています。
「2020年から2030年までの10年間に、全世界の60歳以上の高齢者の人数は3割以上増加し、14億人になると予想されています2。また日本においても2025年に65歳以上の高齢化率は3割を超えると予想されています3。GSKはワクチン分野におけるリーディングカンパニーとして、今回の調査結果を受け、成人の皆様の健康、ワクチン接種への意識の高まりと期待にさらにお応えできるよう、生涯を通して感染症から身を守ることの重要性や、ワクチンにより防げる感染症についての認知向上にこれまで以上に努めてまいります。」
GSKでは、ワクチン接種により予防できる感染症から、生涯を通して身を守ることの重要性を広く啓発していくことを目的に、「ワクチンで防げる感染症」についてのウェブサイトを開設しています。詳細はこちら(https://broughtbyvaccines.com/ja-jp/)をご覧ください。
GSKは、科学に根差したグローバルヘルスケアカンパニーです。詳細情報はhttps://jp.gsk.com/をご参照ください。
参考資料:「成人のワクチン接種と健康な高齢化についての調査」結果(一部抜粋)
Q. COVID-19パンデミック発生以前と以後で、「自分自身の健康やウェルビーイング、自立」についてどの程度重要であるとお考えでしたか。
10段階(1:まったく重要でない~10:非常に重要である)の中で上位(8~10)に回答した割合
Q. 今後10年間の生活の質(QOL)において重要度の高いものから順位をつけてください。
(選択肢6つ「経済的安定/物質的豊かさ」「良好な健康状態」「活発な社会生活」「活発な家庭生活」「コミュニティ内での積極的な役割」「旅行」のうち、優先順位の上位2つに入った回答の割合)
Q. COVID-19パンデミック発生以前と以後で、「必要なワクチン接種を済ませること」についてどの程度重要であるとお考えでしたか。
10段階(1:まったく重要でない~10:非常に重要である)の中で上位(8~10)に回答した割合
Q. 今後数か月または数年のうちに接種を検討されているワクチンを次からお選びください。
(選択肢:「インフルエンザ」「肺炎球菌」「破傷風」「百日咳(破傷風、ジフテリアとの混合)」「帯状疱疹」「A型またはB型肝炎」「黄熱病」「COVID-19」「髄膜炎」「トラベラーズワクチン」「破傷風(ジフテリアとの混合)」「成人に推奨される全てのワクチン接種が済んでいる」「他のワクチン接種は検討していない」の中から回答)
1 GSK Global Vaccination Study 2021
2 WHO, 健康な高齢化の10年(2020年-2030年)のための計画 https://www.who.int/docs/default-source/decade-of-healthy-ageing/final-decade-proposal/decade-proposal-final-apr2020-en.pdf
3 令和3年度版高齢社会白書(概要版) https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/gaiyou/pdf/1s1s.pdf
(URLは2021年10月27日アクセス時)