グラクソ・スミスクライン 第1四半期業績発表

この資料は、英国グラクソ・スミスクラインplcが2021年4月28日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先されます。詳細はhttps://www.gsk.comをご参照ください。

2021年4月28日 英国ロンドン発

グラクソ・スミスクライン 第1四半期業績発表
売上高は74億ポンド、AERベースで18%減、CERベースで15%減

  • 一株当たり利益は21.5ペンス、AERベースで32%減、CERベースで25%減。調整後一株当たり利益は22.9ペンス、AERベースで39%減、CERベースで33%減となり、2021年のガイダンスを再確認
  • 第1四半期業績は前年比ベースで予想されたCOVID-19による影響を反映
  • 2022年に予定している新たなGSKとコンシューマー・ヘルスケア企業への分社化は順調に進行中

ハイライト

医療用医薬品の新製品に堅調な伸びがみられるものの、在庫調整とパンデミックによる影響で相殺

  • 医療用医薬品は39億ポンド、AERベースで12%減、CERベースで8%減。新製品およびスペシャリティケア領域が伸びを示す(CERベースで3%増)。呼吸器領域はCERベースで24%増、免疫炎症領域はCERベースで26%増、オンコロジー領域はCERベースで38%増であり、CERベースで17%減となった長期販売製品の売上減を一部相殺。2020年の在庫調整と入札時期の影響を受け、HIV領域製品はCERベースで11%減であるが、2剤レジメン製品の売上高はCERベースで41%増
  • ワクチンは12億ポンド、AERベースで32%減、CERベースで30%減(シングリックスはCERベースで47%減)、政府によるCOVID-19ワクチンの優先的接種状況を反映。下半期はシングリックスには引き続き堅調な伸びを見込む
  • コンシューマー・ヘルスケアは23億ポンド、AERベースで19%減、CERベースで16%減(売却済み/検討中のブランドを除外すると9%減)。前年比での「在庫状況(パントリー・ローディング)」と今季は感冒/インフルエンザがそれほど流行しなかったことを反映
効果的なコスト管理が功を奏し、調整後一株当たり利益は22.9ペンスを達成
  • グループ全体の営業利益率は22.8%。一株当たり利益は21.5ペンス、AERベースで32%減、CERベースで25%減
  • グループ全体の調整後営業利益率は25.4%。調整後一株当たり利益は22.9ペンス、AERベースで39%減、CERベースで33%減
  • 第1四半期の事業からのネットキャッシュフローは3億3,100万ポンド。フリーキャッシュアウトフローは300万ポンド
研究開発でも引き続き成果を挙げるとともにバイオ医薬品のパイプラインを強化
  • 世界初の長時間作用型HIV治療薬となるCabenuvaを上市
  • RukobiaおよびJemperli(dostarlimab)に対する承認を取得し、EU規制当局からベンリスタ(ループス腎炎適応)に対する肯定的見解が示される
  • 高齢者を対象としたRSVワクチンと重症喘息を適応としたGSK ‘294の第III相試験を開始
  • 抗体医薬VIR-7831に関する良好なデータを取得し、米国とEUで緊急使用許可(EUA)申請を提出
  • アジュバント添加COVID-19ワクチンの第III相試験をメディカゴと開始
2022年に予定している新たなGSKと独立したコンシューマー・ヘルスケア企業への分社化は順調に進行中
  • コンシューマー・ヘルスケア合弁会社の商業的統合は概ね完了。分社化に伴う作業が進行中
  • セファロスポリンの売却発表とともに医薬品ポートフォリオの合理化を継続
  • 6月23日のNew GSK Investor Updateにおいて、戦略、成長の見通し(2022~2031年)、資本配分の優先順位と時期、および分社化のアプローチを発表する予定
2021年通年の一株当たり利益の見通しと2022年の展望の再確認
  • 2021年の調整後一株当たり利益はCERベース(%)で一桁台半ばから後半の低下を引き続き見込む
  • 2022年の展望に変更はなく、売上高・利益ともに大幅な改善を予想
第1四半期の配当は19ペンス。2021年は引き続き1株当たり80ペンスとなる見込み

 

GSK最高経営責任者のエマ・ウォルムズリーは次のように述べています。

「第1四半期の業績は予想通りであり、事前に想定していたCOVID-19による影響が表れた形となっています。GSKでは引き続き、本年度の残りの期間で業績に相当の改善がみられることを期待するとともに、2021年のガイダンスおよび2022年の見通しを再確認しています。今後も成長性を強化していく上で、HIVを適応としたCabenuvaの上市と、RSVワクチンおよび重症喘息を適応とした新たな長時間作用型治療薬の第III相試験は、重要なマイルストーンとなります。分社化計画も順調に進んでいますし、6月に投資家の皆さまに当社の戦略と新たなGSKの成長の見通しについてお伝えするのを心待ちにしております。」


全体の業績結果は2ページ目に要約するとともに英語プレスリリース11ページの「Financial performance」に、調整後業績結果の修正は21、22ページに記載されています。調整後の業績結果はIFRSに基づかない指標であり、IFRSに基づき提示されている情報に加えて検討する性質のものであり、それに代わるまたはそれより優れているものではありません。調整後業績結果は9ページに記載されており、£%、AER%成長率、CER%成長率、フリーキャッシュフローおよびその他のIFRSに基づかない指標の定義は41ページに記載されています。GSKは、10ページに記載された理由に基づいて、調整後結果のみをベースにガイダンスを提示しています。将来の業績や配当金の支払いに関する全ての見込み、ガイダンスや目標は、42、43ページにある「Outlook, assumptions and cautionary statements」と併せて読む必要があります。

 

2021年第1四半期業績結果

  Q1 2021 成長率
  £m £% CER%
売上 7,418 (18) (15)
営業利益合計 1,693 (16) (8)
一株当たり利益合計 21.5p (32) (25)
調整後営業利益 1,881 (30) (23)
調整後一株当たり利益 22.9p (39) (33)
営業活動によるネットキャッシュ 331 (66)  
フリーキャッシュフロー (3) >(100)  

 

2021年ガイダンス

2021年のガイダンスとして、調整後一株当たり利益がCERベース(%)で一桁台半ばから後半の範囲で低下するという予想が再確認されました。

2021年には、予定通り引き続きパイプラインへの投資を増加させ、成長を牽引する主力製品にみられている最高の勢いを足掛かりとし、分社化に向けた準備をほぼ終えることになります。下半期には医療体制と消費者動向が通常の状態に近づくと想定した上で、今後の医療用医薬品の収益はCERベースで一桁台前半の範囲で横ばいとなり、コンシューマー・ヘルスケアの収益については、上述の市場成長から売却済み/検討中のブランドを除くとすると、CERベースで一桁台前半から半ばの範囲の伸びがみられると予想しています。ワクチン事業に関しては、2020年通年の業績発表に示した通り、政府によるCOVID-19ワクチン接種プログラムの優先とパンデミック抑制を目的とした継続中の措置を踏まえ、上半期には影響が生じると想定していました。このことは、とりわけ米国において、シングリックスを含む、成人および青年を対象とした予防接種に影響を及ぼすと見込まれており、実際に2021年度第1四半期のワクチンの業績にもそれが表れています。多くの国々、特に米国と英国ではCOVID-19に対するワクチン接種率が高くなってきており、医療体制を通常の状態に戻す上で一役買うという希望も見えてきています。結果として、ワクチン製品に対する需要基盤への確信は引き続き揺らぐことなく、下半期には堅調な回復がみられ、特にシングリックスからは成長への貢献が得られると期待されます。2021年のワクチン事業の収益は今後もCERベースで横ばいから一桁台前半の伸びを予想しています。

将来の業績や配当金の支払いに関する全ての見込み、ガイダンスや目標は、英語プレスリリース42、43ページにある「Outlook, assumptions and cautionary statements」と併せて読む必要があります。2021年3月31日の終値(1.38ドル/1ポンド、1.17ユーロ/1ポンド、152円/1ポンド)の為替レートが2021年末まで続くと仮定した場合、2021年のスターリングでの売上高成長に対するマイナスの影響は5%と推定され、為替差損益が2020年と同じ水準とみなされた場合、2021年のスターリング調整後一株当たり利益成長に対する影響は、およそ9%と推定されます。

 

プレスリリースの原文はhttps://www.gsk.com/media/6837/q1-2021-results-announcement.pdfをご参照ください。

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