COVID-19ワクチン開発に向けた複数の提携において2021年、10億回分のワクチンアジュバント生産へ

この資料は、英国グラクソ・スミスクラインplcが2020年5月28日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細は https://www.gsk.com をご参照ください。

2020年5月28日 英国ロンドン発

COVID-19ワクチン開発に向けた複数の提携において
2021年、10億回分のワクチンアジュバント生産へ

グローバルでの生産レビューを完了し、生産規模拡大への投資に関する決定を受け発表

グラクソ・スミスクライン(本社:英国、以下GSK)は本日、複数のアジュバント添加新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン候補の開発において、2021年に10億回分のワクチンアジュバントを生産する意向を発表しました。

GSKは、同社のアジュバント技術がCOVID-19対策に大きく貢献できると考えています。前回の新型インフルエンザのパンデミックの際に示された通り、GSKのアジュバントを使用することにより、1回の接種に必要なワクチン用タンパク質の量が抑えられるためワクチンの生産数量を増やすことができ、より多くの人々を守ることに貢献できます。さらに、アジュバントは免疫応答を高めるため、感染症に対して強力かつ長期的に持続する免疫を作り出すことができます。

GSKは、有望なCOVID-19ワクチン候補を開発している協働先が、GSKのアジュバント技術を使用可能とするための取り組みを優先させてきました。現在までにGSKは、北米、欧州および中国の企業や研究機関とワクチン開発における提携を結んでいます。また、さらなる提携の話し合いも行われています。

今般GSKは、グローバルサプライネットワーク全体に渡るレビューを完了させ、生産規模の拡大を確定しました。英国、米国、カナダ、および欧州の施設で、COVID-19ワクチンで使用するアジュバントを生産、充填、完成させる予定です。

GSKグローバルワクチン プレジデントであるロジャー・コナーは次のように述べています。
「今回のパンデミックに対応するには複数のワクチンが必要であると考えており、GSKは、その実現に向けて世界各国のパートナーと協働しています。GSKのアジュバント技術を用いることで、複数のCOVID-19ワクチンの有効性を高めるとともに量産を容易にできる可能性があると信じています。今回の生産規模の大幅な拡大に伴い、2021年に最大で10億回分のアジュバント添加ワクチンを提供できることになります。これによりさらに多くの人々を守るための、COVID-19と闘う世界的な取り組みを支援していきます。」

COVID-19ワクチンの開発に対するかつてないニーズを考慮し、GSKはリスクはあるものの、既にアジュバントの製造を開始しました。現在、アジュバントの生産と供給に必要となる資金について、政府や世界的な機関と協議しているところです。

GSKは、世界中の人々に公平なアクセスを提供する枠組みを通じ、アジュバントを利用できるよう取り組んでいます。各国政府やアクセス確保に取り組む世界的な機関と協働し、寄付などを通じ世界最貧国でアジュバントが利用できるようにすることも、この取り組みにおいては重要です。

GSKは、今回のパンデミックの状況下で、COVID-19ワクチンに関する協働から利益を得ることを意図しておりません。利益が得られた場合でも、GSK独自または外部パートナーを介したコロナウイルス関連の研究および長期的なパンデミック対策の支援に投資いたします。

GSKについて
GSKは、より多くの人々に「生きる喜びを、もっと」を届けることを存在意義とする科学に根差したグローバルヘルスケアカンパニーです。詳細情報については https://jp.gsk.com/ をご覧ください。