日本におけるCOPD患者に対する初めての 単一吸入器による1日1回投与の3成分配合治療薬 テリルジー100エリプタの承認を取得
グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都港区、社長:ポール・リレット、以下GSK)およびInnoviva, Inc.(NASDAQ:INVA)は、本日、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対して初めての、1日1回投与、単一吸入器による3成分配合治療薬テリルジー100エリプタ(フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム臭化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩、FF/UMEC/VI 以下テリルジー)の承認を日本で取得したことをお知らせいたします。
テリルジーは、吸入ステロイド薬(ICS)であるFF、長時間作用性抗コリン薬(LAMA)であるUMEC、および長時間作用性β2刺激薬(LABA)であるVIの3成分を、GSKのドライパウダー吸入器であるエリプタを使用して1日1回吸入投与で届ける配合剤です。承認用量は、100/62.5/25 μg(FF/UMEC/VI)です。
本承認を受け、GSK代表取締役社長 ポール・リレットは次のように述べています。
「この度テリルジーが承認されたことにより、単一吸入器による1日1回投与の3成分配合治療薬という新しい治療選択肢が加わり、呼吸器領域のリーディングカンパニーとして患者さんに貢献できることを大変うれしく思います。私たちは製品の適正使用の推進と適切な治療薬を適切なタイミングで適切な患者さんに届けることを優先事項として、今後も活動を続けてまいります。」
「患者さんのニーズに応える呼吸器治療薬の開発に向けたInnovivaとGSKの長きにわたる協働、日本におけるテリルジーの承認につながったことを嬉しく思います。これにより、医療関係者の方々が、COPD患者さんに対し1日1回の単一吸入器による3剤療法という新たな選択肢を得られたことは、重要なマイルストーンとなると考えています。」とPaul Meunier, (Vice President, Respiratory Medicine)は述べています。
テリルジーは、FF/UMEC/VI開発プログラム、ならびにFF、UMEC、VIの単剤あるいは配合剤を用いた試験から得られたデータを根拠として申請及び承認されています。
COPDについて
COPDは、肺への気流が制限され、正常な呼吸が妨げられるという、身近ではあるものの、深刻な肺疾患です。世界中で約3億8,400万人が罹患していると考えられています1。
COPDになると、正常な呼吸ができず、日常生活に大きな支障をきたし、階段を上がるといった簡単な動きでさえ困難な場合があります。
長期間に及ぶ肺への刺激物の曝露が、肺と気道の状態を悪化させることが、一般にCOPDの原因とされています。環境または職場における喫煙、受動喫煙、大気汚染、化学煙霧、粉塵などが、全てCOPDの原因となり得るのです2。COPD患者さんのほとんどは、40歳を過ぎたころから症状が出始めます3。
COPDの症状は患者さんによって異なり、それぞれのニーズ、課題、治療ゴールがあります。GSKは、患者さんによって状況がさまざまであることを理解し、それぞれの患者さんのニーズに合ったサポートを提供することが重要であると考えています。
GSKは、より多くの人々に「生きる喜びを、もっと」を届けることを存在意義とする科学に根ざしたグローバルヘルスケアカンパニーです。詳細情報は、https://jp.gsk.com/をご覧ください。
References
1. Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease. Global Strategy for the Diagnosis, Management and Prevention of COPD, Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) 2017. Available from: http://goldcopd.org.
2. World Health Organisation. Causes of COPD. Available at: http://www.who.int/respiratory/copd/causes/en/
3. World Health Organisation. Diagnosis of COPD. Available at: http://www.who.int/respiratory/copd/diagnosis/en/ access: 2019.2.19