グラクソ・スミスクライン 2018年第1四半期業績発表

この資料は、英国グラクソ・スミスクラインplcが2018年4月25日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細はhttp://www.gsk.comをご参照下さい。

2018年4月25日英国ロンドン発

グラクソ・スミスクライン 2018年第1四半期業績発表
第1四半期の売上は、72億ポンド、AERベースで2%減、CERベースで4%増
一株当たり利益は11.2ペンス、AERベースで48%減、CERベースで33%減
調整後一株当たり利益は24.6ペンス、AERベースで2%減、CERベースで11%増
当四半期における大きな為替変動の影響に伴うポンドの変動を反映

グラクソ・スミスクラインplc(GSK)は4月25日(ロンドン現地時間)、2018年第1四半期の業績を発表しました。概要は以下の通りです。

2018年第1四半期業績概要

  • 3事業全てで売上がCERベースで増加:医療用医薬品は40億ポンド、AERベースで4%減、CERベースで2%増。ワクチンは12億ポンド、AERベースで7%増、CERベースで13%増。コンシューマー・ヘルスケアは20億ポンド、AERベースで3%減、CERベースで2%増。
  • グループ全体の調整後営業利益率は26.6%、AERベースで0.2%減、CERベースで1.3%増。医療用医薬品は33.2%、ワクチンは27.4% 、コンシューマー・ヘルスケアは19.4%。
  • 一株当たり利益は11.2ペンス、AERベースで48%減、CERベースで33%減で、コンシューマー・ヘルスケア事業においてノバルティスが保有する株式を買収し、完全な所有権を得ることを合意したため、本事業の再評価を反映。
  • 調整後一株当たり利益は24.6ペンス、AERベースで2%減、CERベースで11%増で、引き続き事業および財務の効率化がけん引。
  • 2018年第1四半期のフリーキャッシュフロー は3億2400万ポンドで、50%減。これは主にノバルティスへのワクチンの売上における3億1700万ポンドのマイルストーン支払いの影響を反映。
  • 2018年第1四半期の配当は19ペンス。2018年の年間配当は引き続き80ペンスの見込み。
  • 2018年の調整後一株当たり利益の見通しは、CERベースで維持。

ノバルティスとの取引

  • 株主の承認を得ることを条件に、コンシューマー・ヘルスケア事業においてノバルティスが保有する株式を130億ドルで買収し、完全な所有権を得ることに合意。

製品および開発パイプラインの進捗

  • 吸入器「エリプタ」を使用した製品群の売上は3億8600万ポンド、AERベースで25%増、CERベースで34%増。「ヌーカラ」の売上は1億400万ポンド、AERベースで76%増、CERベースで86%増。Trelegy Elliptaに関するIMPACT試験のデータがNEJM(The New England Journal of Medicine)に掲載。適応追加申請が米国で承認され、欧州医薬品庁に適応追加をサポートするためのデータを提出。「ヌーカラ」が、オマリズマブでコントロール不良の重症好酸球性喘息患者の、喘息コントロールを改善させたことを示したOSMO 試験が米国アレルギー・喘息・免疫学会(AAAAI)で発表。
  • 2剤レジメンのJulucaを含むドルテグラビルをベースとするHIV製品が引き続き伸び、売上は9億6400万ポンド、AERベースで15%増、CERベースで23%増。欧州でヒト用医薬品委員会(CHMP)からJulucaが肯定的見解を受領。
  • 「シングリックス」の売上は、1億1000万ポンド:欧州および日本で承認を取得(3月23日)。

 

2018年第1四半期業績結果
  Q1 2018  成長率
  £m £% CER%
売上 7,222 (2) 4
営業利益 1,240 (28) (15)
一株当り利益 11.2p (33)  
調整後営業利益 1,923 (3) 9
調整後一株当り利益 24.6p (2) 11
営業活動によるネットキャッシュ 863 (25)  
フリーキャッシュフロー 324 (50)  

単位:£mは百万英ポンド、pは英ペンスを表す

CERベースおよびAERベース
グループの業績は、CERベース(恒常為替レート:業績をポンド換算する為替レートが前年同期と同じと仮定した場合の伸び率を表わす)で表示されます。£%または AER%は、実際の為替レートでの伸び率を表します。

業績報告
業績結果は、グループ全体の業績を示すものですが、グループの事業業績を決定する主なトレンドや要因を把握しにくくする重要な特別項目あるいは営業外項目が含まれることもあるため、IFRSに基づかない指標である調整後の業績も発表しています

調整後の業績報告
調整後の業績報告は、以下の項目を除きます-無形資産(ソフトウェアを除く)および営業権の償却・減損、重要な買収に伴うコストを含む主要構造改革費用、訴訟案件および政府による調査の和解に関する訴訟関連費用(保険金の払い戻しを差し引いた額)、重要な買収に係る会計上の調整、関連会社・製品・事業の売却、ロイヤリティー収入以外のその他の営業利益。また、これらの取引について税効果および米国の税制改革法案が2017年に可決されたことによる影響も考慮しています。

GSKは、調整後の業績報告はグループの事業業績をより忠実に表し、業績をけん引する主なトレンドや要因を株主が把握しやすくなると考えています。また、調整後の業績報告の上記の定義は、多くの同業他社でも採用しており、GSKグループの業績もこれに合わせた形になります。

株主がGSKグループの業績を評価する上で透明性の高い業績を提示するため、調整対象項目の詳細も開示しております。

 

GSKは、より多くの人々に「生きる喜びを、もっと」を届けることを存在意義とする科学に根差したグローバルヘルスケアカンパニーです。詳細情報はhttp://jp.gsk.com/を参照ください。