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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組み

グラクソ・スミスクライン(以下GSK)は、パンデミックの状況が続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けている全ての方々に対して、心よりお見舞い申し上げます。COVID-19との世界的な闘いにおいて、私たちの科学的知見を駆使してソリューションを開発することが、当社にできる最大の貢献と考えています。GSKは社員の健康と安心を守りつつ、当社製品を必要とする消費者および患者さんのため、また地域社会のために最善を尽くしています。

GSKは科学に根ざしたグローバルヘルスケア企業としての価値観や役割に基づき、最新の科学的知見をもとに、保健当局と協議しながら、この難題に取り組んでいます。

パンデミック発生当初からGSKは科学的知見と専門技術を駆使した支援方法を模索しています。そして世界中の企業や機関と協働して、COVID-19ワクチンや治療薬候補を可能な限り迅速かつ安全に開発することに取り組んでいます。

COVID-19ワクチンの開発

私たちは、GSKの先駆的なワクチンアジュバント技術へのアクセスを提供し、有望なCOVID-19ワクチン開発に取り組んでいる世界中の企業や研究グループと協働しています。

アジュバントの活用は、1回の接種における抗原量が抑えられ、ワクチンの生産数量を増やすことができるため、パンデミックの状況下においては特に重要とされます。

GSKは複数のワクチンが必要となると考えており、GSKのアジュバント技術を活用した多くのワクチンが開発されることを期待しています。

COVID-19ワクチン開発のための協働

GSKはCOVID-19ワクチンの開発に向けて、サノフィと提携しています(詳細はこちら)。両社は、サノフィのワクチン候補とGSKのアジュバント技術を組み合わせて、アジュバント添加COVID-19ワクチンを開発中です。両社はワクチン候補の第1/2相臨床試験の最新状況を2020年12月に発表しました(詳細はこちら)。両社は2021年2月に新たな第2相臨床試験を開始し、2021年5月に結果を発表しました。現在は第3相臨床試験を実施しています(詳細はこちら)。

GSKは田辺三菱製薬株式会社の子会社であるカナダのバイオファーマ企業メディカゴ社と提携し、植物由来のワクチン候補にGSKのアジュバントを組み合わせたCOVID-19ワクチン開発に取り組んでいます。メディカゴ社はワクチン候補の第3相臨床試験を2021年3月に開始し、2021年5月には第2相臨床試験から良好な中間解析結果が得られたと発表しています(詳細はこちら)。現在、第3相試験を実施中です。

韓国のSK Bioscience社ともアジュバントを組み合わせたCOVID-19ワクチン開発に取り組んでいます。SK Bioscience社は、CEPIおよびビル&メリンダ・ゲイツ財団から寄付を受けて、COVAXを通じて世界中へ供給するための差別化された、入手しやすい価格のCOVID-19ワクチンを開発しています。2021年8月、第1/2相試験の良好な中間解析結果を受けて、第3相試験を開始しました。

2021年2月、GSKはCureVac社とのCOVID-19に対する次世代メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの共同開発を発表しました(詳細はこちら)。このワクチンは複数の変異株に対処できる可能性があります。2021年8月には、前臨床試験で良好な結果が得られたことを発表し、さらなる臨床試験の実施を決定しました。

CureVac社とのCOVID-19に関する協業は既存の両社の提携に基づくものです。2020年7月、両社は最大5つのmRNAワクチンとモノクローナル抗体の研究、開発、製造、製品化についての戦略的提携を発表しています。GSKはCureVac社に1億3,000万ポンドの出資も行いました。

2020年9月、GSKの最高経営責任者であるエマ・ウォルムズリーはCOVID-19ワクチンの研究開発における科学的プロセスを担保するという共同声明に、他の製薬会社8社とともに署名しました。

アジュバントの製造

GSKは協働を通したアジュバント添加COVID-19ワクチン候補の開発をサポートするため、グローバルネットワーク全体でパンデミック用アジュバントの製造規模を拡大させています。

アジュバントにはいくつもの成分が用いられています。我々のパンデミック用アジュバントの主要な成分である魚由来スクアレンの代替物質を探索する研究が進行中ですが、現時点では代替となるものは確立されていません。

ワクチン製造の支援

CureVac社への製造支援に加え、2021年3月、GSKはノババックス社が開発中のCOVID-19ワクチン候補について、英国での使用分として最大6,000万回分の製造を支援することで基本合意しました(詳細はこちら)。

ワクチンの価格とアクセス

GSKは、かつてないほどのCOVID-19の規模と、世界の人口・保健システムへの甚大な影響を認識しており、当社のビジネスモデルを持続できるバランスの取れた価格設定のアプローチをとっています。

このアプローチの一環として、GSKは以下の3つに取り組みます。

  • GSKのアジュバント、またはアジュバント添加ワクチンの一部を責任ある価格で政府や機関に提供します。
  • 世界の最貧国を含む全ての国々がGSKのアジュバントを利用できるよう、現地でのニーズを判断できる世界的な機関にアジュバント、またはアジュバント添加ワクチンの一部を無償で寄付します。
  • GSKは、今回のパンデミックの状況下において、COVID-19ワクチンに関する協働から利益を得ることはしません。短期的利益が得られた場合も、コロナウイルス関連の研究および長期的なパンデミック対策支援に投資します。

サノフィとGSKは、米国イギリスおよびカナダ政府と、そして欧州委員会と、開発が成功した場合のワクチンの供給について合意書を締結しています。さらに、ACTアクセラレーター(Access to COVID-19 Tools Accelerator)のワクチン分野の柱であるCOVAXには、世界中で入手可能な総供給量の相当数を提供する予定です。ACTアクセラレーターは、WHO、CEPI、GAVI、およびビル&メリンダ・ゲイツ財団などの組織が結集し、COVID-19ソリューションの開発、製造、公平なアクセスの普及に注力する、世界的な枠組みです。

私たちは、COVID-19ワクチンを必要な人々に確実に届けられるように取り組んでいます。2020年9月、GSKの最高経営責任者であるエマ・ウォルムズリーは、他の業界リーダーと並んで、COVID-19ワクチンおよび治療薬の全世界における公平なアクセスを確保するための声明に署名しました。

COVID-19治療薬の開発

アジュバント添加COVID-19ワクチンの開発に向けた我々の研究とともに、COVID-19患者に対する治療または治療の選択肢の可能性を探るなど、パンデミックに取り組むための他の方法を見つけるための努力を続けています。

Vir Biotechnologyとの協働

私たちはVir Biotechnology社と共同で、COVID-19の治療または予防の選択肢として、新たなモノクローナル抗体の開発を行っています(詳細はこちら)。

モノクローナル抗体については、2021年5月21日、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品評価委員会(CHMP)より、肯定的な科学的見解が示されました。EU加盟各国では、販売承認の意思決定に先立ち、このEMAによる推奨を参照の上、本モノクローナル抗体の使用の可否について検討を行います。

またこのモノクローナル抗体は2021年5月26日に、高リスク成人・小児患者での軽症から中等症のCOVID-19治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)より緊急使用許可を取得しました(詳細はこちら)。

さらに、当社は欧州委員会との間で、本モノクローナル抗体を最大22万回分供給するための共同調達契約を締結したことを2021年7月28日に発表しました。この共同調達契約により、参加している欧州連合(EU)加盟国は、早期治療が必要なCOVID-19のハイリスク患者の治療のために、各国の緊急承認またはEUの承認を得た上で、本モノクローナル抗体を迅速に購入することができます。

日本においては、2021年9月27日に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療薬としてモノクローナル抗体「ゼビュディ点滴静注液500mg」(一般名:ソトロビマブ)が特例承認にて製造販売承認を取得しました(詳細はこちら)。

Vir Biotechnology社との協働による2つ目の抗体医薬についても、COVID-19治療薬としての可能性を探求しています。軽症から中等症のCOVID-19患者を対象とした第1/2相試験は、英国国民保険サービス(National Health Service)が支援するCOVID-19治療薬候補のAGILEプラットフォーム試験の一環として、英国の複数の施設で進行中です。

COVID-19治療法アクセラレーター

GSKは共同研究「COVID-19治療法アクセラレーター」のメンバーでもあります。当アクセラレーターは製薬企業と学術機関の専門家による、COVID-19の治療に最も効果的な分子を見つけ出すための共同研究プログラムで、GSKは自社ライブラリにある化合物をスクリーニング用に提供しています。

COVID-19治療薬の価格とアクセス

COVID-19の治療薬は、進行中の感染症を管理するために、COVID-19のワクチン接種を待つ患者さんのために、あるいはワクチン接種ができない方のために、あるいは感染した高リスクの患者さんの病状の進行を遅らせるために、特に懸念される新しい変異株が出てきたときに、必要不可欠です。

私たちがCOVID-19治療薬の最先端のイノベーションに取り組んできた結果、リスクを伴う多額の先行投資が必要となりました。また、私たちの抗体医薬は技術的に複雑であるため、規模の拡大やアクセスには独自の課題があり、それぞれに応じたアプローチが必要となります。
私たちは、COVID-19治療薬のアクセスと価格設定について、以下のアプローチをとることを約束します。

供給へのアクセス

世界中で患者さんのニーズが切迫していることを認識し、パンデミックへの対応を支援するため、事前購入契約(APA)を設定する政府や調達機関と連携します。APAへの供給の割り当ては、製品の有効期間を管理するために配送を段階的に行い、当社の生産能力を増強することで、パンデミックの状況に合わせて各地へ適切に供給できるよう、迅速な対応方法を構築しています。

価格設定

経済的なプレッシャーがかつてないほど大きくなっている環境の中で、試験結果に裏付けられ、かつ適切な他の治療薬を参考に、革新的かつ投資額に伴った、責任ある価格設定を行います。

開発途上国

ビル&メリンダ・ゲイツ財団、WHOのACT-A、その他の外部パートナーなど、アクセスに取り組む世界的な機関と積極的に協力し、モノクローナル抗体への世界的なアクセスにおける大きなギャップの解消に取り組んでいます。
私たちは、関係者の協力により、患者さんへの実行可能な規制および供給ルートが達成されると信じて、2021年にこれらの国々のために当社の生産能力の一部を確保します。

ニーズが高いコンシューマーヘルスケア製品を届けるためのアクション

GSKコンシューマーヘルスケアではCOVID-19によりニーズが高まっている地域に当社製品を届けるためのサプライチェーンに注力しています。これはPanadolなどの鎮痛剤や、Emergen-CやCentrumなどのマルチビタミン剤および栄養補助食品の増産を含みます。

また、世界中の病院、保健当局、慈善団体にコンシューマーヘルスケア製品を寄付し、最前線で働く医療従事者の方々などのニーズに応えています。これまでに25カ国で50万個以上の製品を寄付してきました。

日本における支援活動

日本においてもCOVID-19と最前線で闘う医療現場や研究活動、COVID-19の影響を受けている人々をサポートするコミュニティ活動を支援するため、合計1,600万円の寄付を行いました(詳細はこちら)。中でも、これまで約50年にわたりCOPDや気管支喘息治療薬の研究開発をリードしてきたGSKは特に呼吸器疾患の患者さんへの貢献を目指し、公益財団法人 呼吸器財団が取り組むCOVID-19を撲滅するための研究活動に対し1,000万円を寄付しました。

その他にも、GSKでは全世界で2013年からパートナーシップを組んでいる国際NGOセーブ・ザ・チルドレンの日本支部、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが行う「新型コロナウイルス緊急支援」に協力し、全国の学童保育施設向けの衛生管理講座において医師免許を有する社員がボランティア講師を務めているほか、社員からの募金約170万円を寄付しました(詳細はこちら)。また社員募金と同額の約170万円がマッチングとしてセーブ・ザ・チルドレンに寄付されます。