オンコロジー

私たちは、患者さんの全体的な生活の質を高め、生存期間を最大限に延ばし、病気の経過を変えることに貢献するという高い志を持っています。現在血液がんや女性特有のがんを中心とした研究から、肺がんや消化器がんなどその他の固形がんの研究にまで拡大することを目指しています。

オンコロジー
Immuno-oncology science image

標的治療薬の開発に注力

がんの予防と治療が大きく進歩した現在も、患者さんの生活の質と長期的な生存率を改善するために、多くのイノベーションが求められています。個別化医療に基づく技術に重点を置き、がんの遺伝的特徴を理解することにより、それぞれの患者さんに合った最適な医薬品を組み合わせる新たな治療法を見出すことができます。私たちは、既存薬の可能性を最大限に引き出すとともに、アンメットニーズの高い領域でのポートフォリオの拡充に取り組んでいます。

社内およびパートナー企業とともに遺伝学や免疫学などの専門知識を活かし、腫瘍細胞標的療法や次世代免疫腫瘍薬などの研究分野を加速させています。

私たちは、がん患者さんにとって有意義な変化をもたらす可能性のある複数の治験薬を開発中であり、フォーカスした事業開発を通じてパイプラインを拡充し続けています。

血液がん

骨髄線維症は、骨髄の線維化が進み、正常な血液細胞の産生が阻害される予後不良の血液がんです。
私たちは、血液学の専門知識と先進技術を駆使して、骨髄線維症患者さんのアンメットニーズに応え、予後と生活の質の改善を目指しています。

多発性骨髄腫は、世界的に3番目に多い血液がんであり、一般的に治癒が難しい疾患です[1]

多発性骨髄腫の患者さんにおいて、再発したり、これまでの治療薬が効かなくなったりした場合の治療の選択肢は限られています。そのため、私たちの目標は、患者さんにより多くの選択肢を提供することです。可能性のある治療法が多発性骨髄腫患者さんの経過をさらに改善できるかを模索しています。


[1] Multiple Myeloma. World Health Organization International Agency for Research on Cancer.

婦人科がん

私たちは、子宮体がんや卵巣がんなどの治療におけるブレークスルーを目指しています。

子宮体がんに関連する特定のバイオマーカーを標的とした革新的な治療法の開発に重点を置いています。腫瘍の遺伝子変異を理解することにより、潜在的な腫瘍細胞の惰弱性を特定し、疾患の特異的なメカニズムに対処する治療法を開発することができると考えています。

また、新たに卵巣がんと診断された患者さんや進行卵巣がんと闘う患者さんの治療を最適化するために、特定の治療薬の組み合わせがどのように役立つかを研究しています。

進化を続けるがん免疫療法

免疫腫瘍学は本来体に備わっている免疫システムの力を利用してがんと闘う医学の一分野です。この原理を用いた治療法は、多くのがん患者さんの予後を大幅に改善していますが、新たな免疫腫瘍学的治療法や併用療法の探索は重要です。

私たちは、免疫システムががん細胞をより効果的に認識し死滅させる治療薬の可能性を積極的に探求しています。また、併用療法によって患者さんの予後を向上させる適切なバイオマーカーと患者グループを特定するための研究を進めています。さらに、患者さんの治療の経過と生活の質をより向上させるために、適切な治療薬を適切な患者さんに適合させる精密医療に基づく技術の可能性を探求しています。