
HIV感染症は依然として世界最大の健康問題のひとつであり、毎年130万人が新たに診断され、3,900万人以上がHIVと共に生きています*1。しかし、40年にわたるイノベーションにより、HIV感染症はコントロール可能な慢性疾患へと変化し、HIVとともに生きる人々が長く健康的な生活を送ることができるようになりました。このような進歩にもかかわらず、HIVのスティグマはいまだに蔓延しており、HIVとともに生きる人々やそのケアに影響を与えています。
HIVにまつわる厳しい判断や差別への恐れが、多くの人々が検査や診断を受けること、そして治療を開始し、継続することを妨げています。私たちは、そのような状況を変えるために尽力しています。私たちの目標は、HIV感染症を治療・予防し、HIVにまつわる偏見に取り組むことで、HIVが人々の生活に与える影響を最小限に抑えることです。そして、治癒の追求において揺るぎはありません。私たちの研究は、患者さんのインサイト、患者さんのアンメットニーズによって推進され、HIVとともに生きる人々の経験を変革するために取り組んでいます。
HIVに100%特化した世界唯一の企業であるViiV(GSKが過半数の株式を所有)を通じて、私たちはHIV感染症治療のパラダイムシフトの最前線に立ってきました。私たちは、患者さんに効果と忍容性の高い選択肢を提供する先駆的なレジメンの開発に注力してきました。また、HIV陽性者が自宅で薬を自己投与できるようにするための新しいタイプの長時間作用型療法や、HIVの予防法の研究のにも注力しています。
*1 UNAIDS「ファクトシート 2023」https://api-net.jfap.or.jp/status/world/sheet2023.html
私たちをイノベーターやディスラプターへと駆り立てるものは何か? それは、世界中でHIVとともに生きる3,900万人の人々です。私たちの使命は、HIVとともに生きる人を誰ひとりも置き去りにしないことです。
私たちのHIVパートナーシップ
私たちの研究開発へのコミットメントは、HIV治療と予防の新しい道を絶えず探求する原動力となっています。私たちの専門知識と協力的なパートナーシップを活用することで、満たされていないニーズに対応し、HIVとともに生きる人々の生活を改善することを目指しています。HIVコミュニティへの揺るぎない貢献を通じて、充実した健康的な生活を送る上でHIVが障壁ではなくなる未来に向けて取り組んでいます。
私たちは、先駆的な治療法のために塩野義製薬と独占的なライセンス契約を結んでいます。また、ノースカロライナ大学チャペルヒル校との共同所有のQURA Therapeuticsを通じて、ユニークな産学連携を進めています。
ViiVを通じて、差別やスティグマが依然として蔓延している困難な環境でHIV対策を主導する草の根コミュニティ組織とパートナーシップを結んでいます。
私たちは、国際エイズ学会(International Aids Society)、クリントン・ヘルス・アクセス・イニシアティブ(CHAI:Clinton Health Access Initiative)、医薬品特許プール(Medicines Patent Pool)などの組織と協力して、私たちの医薬品の世界的なインパクトを最大化しています。自発的なライセンス契約を通じて、HIVとともに生きている子どもたちの99%が住む地域で、ジェネリックメーカーが小児用の医薬品を製造できるようにしています。私たちはパートナーシップを強化し、アクセス改善の取り組みを拡大して、私たちの医薬品を最も必要としている人々に届くよう努めています。