開発中のMAGE-A3抗原特異的がん免疫療法剤 非小細胞肺癌を対象とした第III相臨床試験の最新情報

この資料は、英国グラクソ・スミスクラインplcが2014年4月2日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細はhttp://www.gsk.comをご参照下さい。

<2014年4月2日 英国ロンドン発>

グラクソ・スミスクラインplc(GSK)は本日、非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象としたMAGE-A3iiがん免疫療法剤iiiの第III相臨床試験であるMAGRITi試験を中止する決定を発表しました。この決定は、MAGE-A3陽性のNSCLC患者のうち、本剤による治療効果が期待できる部分集団(遺伝子特性陽性の部分集団)を特定することが不可能なことが明らかになったことを受けて行われました。

2014年3月20日にGSKは、MAGE-A3陽性集団全体に対する本剤の無病生存期間(DFSiv)(第1の主要評価項目)、および化学療法を施行しなかったMAGE-A3陽性集団に対する本剤のDFS(第2の主要評価項目)のいずれについてもプラセボ群と比べ有意な延長が示されなかったことを発表いたしました。

その後、GSKはMAGRIT試験を継続し、第3の主要評価項目である、遺伝子特性陽性の部分集団に対する本剤のDFSの評価について検討しました。第3の主要評価項目は、MAGE-A3陽性患者のうち、本剤による治療効果が期待できる部分集団を特定できるようにデザインされました。しかし、遺伝子特性の分類パラメータを特定するため、事前に定めた独立第三者機関が一定割合のデータを用いて解析vを実施したところ、治療効果が不十分であるため、第3の主要評価項目を評価することは不可能であるという結論に達しました。

GSKでは今後、盲検解除したデータを社内で十分評価するとともに、得られた結果や情報を他の免疫療法開発に活かします。

独立データモニタリング委員会(IDMC)は、現時点の安全性情報の評価において、特定の安全性の懸念はなく、得られたデータはこれまでに判明しているMAGE-A3がん免疫療法剤の安全性情報と一致していることを確認しました。

ランダム化、二重盲検、プラセボ対照試験であるMAGRIT試験は、IB、IIまたはIIIA期のMAGE-A3遺伝子発現が認められるNSCLCで外科的に完全切除された患者を対象にMAGE-A3がん免疫療法剤の有効性と安全性を評価しました。

GSKワクチンのSenior Vice Presidentで免疫療法の責任者であるVincent Brichardは次のように述べています。「MAGRIT試験に参加したすべての患者さん、そのご家族、そして医療従事者の皆さんに感謝します。本試験に参加した患者さんに対して望ましい効果が得られなかったことは非常に残念ですが、参加者の皆さんに心からお礼を申し上げます。当社は、本試験から得たデータを通じて免疫療法に関する科学的理解が深まり、最終的に新しい治療法の開発につながることを期待しています」

第III相臨床試験(DERMA)

GSKは、本MAGE-A3がん免疫療法剤に関して、もう1つの第III相臨床試験(DERMA試験)を継続しており、DERMA試験においても、メラノーマ患者の中で本剤の効果が期待できる部分集団を遺伝子特性によって特定可能かどうかを評価しています。本試験の第1の主要評価項目であるMAGE-A3陽性集団全体のDFSの解析は、2013年9月に実施され、その達成は認められませんでした。しかし、引き続きDERMA試験の第2の主要評価項目である遺伝子特性陽性の部分集団におけるDFSを評価するために、数学的モデル(遺伝子特性の分類パラメータ)の作成作業が進められています。結果は2015年に得られる予定です。

 

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グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上に全力を尽くすことを企業使命としています。


Notes to editors 
i A double-blind, randomised, placebo-controlled Phase III trial to assess the efficacy of recMAGE-A3 + AS15 antigen-specific cancer immunotherapeutic as adjuvant therapy in patients with MAGE-A3 positive NSCLC. Patients were given up to 13 intramuscular injections of either the MAGE-A3 immunotherapeutic or placebo over a period of 27 months. (MAGRIT, NCT00480025) 
ii MAGE-A3 is a tumour-specific antigen expressed in a variety of cancers but not in normal cells. In NSCLC, it is expressed in approximately one third of tumours in patients diagnosed with Stage IB-IIIA disease. 
iii MAGE-A3 cancer immunotherapeutic consists of recombinant MAGE-A3 protein and a novel immunostimulant AS15 (a combination of QS-21 Stimulon® adjuvant, monophosphoryl lipid A, and CpG7909, a TLR-9 agonist, in a liposomal formulation). QS-21 Stimulon® adjuvant is licensed from Antigenics Inc, a wholly owned subsidiary of Agenus Inc. (NASDAQ: AGEN). 
iv DFS is defined as the time from randomization to the date of first recurrence of the disease or death, whichever comes first. 
v Access to a small proportion of the data (the training set) by independent third party allowed for unbiased investigation into whether it was possible to generate a mathematical model to assess the third co-primary endpoint in the remainder of the data set.