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GSK、50歳以上の成人を対象とした「シングリックス」の臨床試験で、少なくとも10年間の帯状疱疹に対する予防効果が示されたことを発表

この資料は、英国GSK plcが2022年10月19日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先されます。
詳細はhttps://www.gsk.comをご参照ください。

<2022年10月19日 英国ロンドン発>

GSK、50歳以上の成人を対象とした「シングリックス」の臨床試験で、少なくとも10年間の帯状疱疹に対する予防効果が示されたことを発表

  • 50歳以上の成人において、シングリックスの有効性がワクチン接種後の追跡期間中、少なくとも10年目まで持続することが示されたi
  • 主要評価項目において、初回ワクチン接種から約6~10年目までの追跡期間中に80%を超える有効性が確認されたi
  • 追跡期間中、新たな安全上の懸念事項は認められなかったi

GSK(本社:英国)は、帯状疱疹予防ワクチン「シングリックス(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)」のZOSTER-049試験(非盲検長期追跡調査試験)において、良好な中間結果が得られたことを発表しましたi。本試験において、シングリックスの初回接種後少なくとも10年にわたる帯状疱疹に対する予防効果が示されました。本中間解析データは、2022年10月20日に米国ワシントンDCで開催される米国感染症学会の年次総会(ID Week 2022)で発表されます。

本結果は、2つの第III相臨床試験(ZOE-50とZOE-70)1の延長試験であるZOSTER-049試験から得られました。これらの2つの試験から、これまでの約4年間の追跡期間において、50歳以上の成人では97%ii、70歳以上の成人では91%iiiのシングリックスの有効性が示されました1。ZOSTER-049試験は、ZOE-50試験とZOE-70試験の被験者に対してさらに6年間の追跡調査を行う試験であり、現在も進行中です。シングリックスの長期有効性、免疫原性および安全性の評価を継続して行います。

スペインのバレンシア州保健・生物医学研究促進財団(FISABIO)の治験責任医師であるDr. Javier Díez-Domingoは次のように述べています。
「帯状疱疹は、成人の3人に1人が発症する疼痛を伴う疾患ですiv。今回の結果は、シングリックスの接種後少なくとも10年間、帯状疱疹に対する予防効果が持続するという有効性を示した初めてのデータです。これにより、帯状疱疹に対する予防効果の持続期間について、患者さんと医療従事者の皆様にさらなる安心感をおもちいただけると期待しています。」

GSKのチーフ・メディカル・オフィサーでGlobal Medical Regulatory & Qualityのシニア・バイス・プレジデントのSabine Luikは次のように述べています。
「GSKの帯状疱疹ワクチンの予防効果について、長期間の持続性を示すことができ喜ばしく思います。このたびのZOSTER-049試験の結果は、50歳以上の患者さんに帯状疱疹が引き起こす可能性のある疼痛や衰弱性の影響について、シングリックスが少なくとも10年にわたり予防効果を発揮することを示しています。これらのデータは、本ワクチンの長期的有効性を示す既存のエビデンスを有意に追加し、補完するものです。そして、現在進行中の本試験を継続し、今後さらなる結果が得られることを楽しみにしています。」

帯状疱疹は、水痘の原因と同じウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が再活性化することによって引き起こされますii,iv,vi。加齢に伴い、免疫系は強力かつ有効な免疫応答を引き起こす能力を失い、帯状疱疹を発症するリスクが高まりますiv,v,vi。帯状疱疹は耐え難い痛みをもたらし、場合によっては、帯状疱疹の発疹が消えた後も激しい痛みが続く、帯状疱疹後神経痛(PHN)とよばれる神経痛が数カ月から数年にわたって続くこともありますiv

シングリックスは、生ワクチンとは異なる抗原とGSKのアジュバントを組み合わせた帯状疱疹ワクチンとして初めて承認されたワクチンです。50歳以上の成人を帯状疱疹から守るための課題である加齢に伴う自然な免疫力低下を克服することに寄与する可能性がありますvii,viii

ZOSTER-049試験についてi
ZOSTER-049試験は、2つの主要な第III相ランダム化臨床試験(ZOE-50とZOE-70)からの非盲検長期追跡調査試験(LTFU: Long Term Follow Up)です。本試験では、ZOE-50とZOE-70試験の完了後、さらに6年間にわたり有効性、安全性および免疫原性を評価しています。4年以上の長期追跡調査期間に実施された中間解析では、ワクチン接種後最長10年(平均:ワクチン接種後5.6±0.3年から9.6±0.3年)にわたり、ワクチンの有効性は81.6%でした。初回試験の2回目接種後1カ月からワクチン接種後10年まで(平均:ワクチン接種後9.6±0.3年)では、ワクチンの有効性は89.0%でした。本継続投与試験で認められた安全性プロファイルは、ワクチンの確立された安全性プロファイルと一致しています。新たな安全性の懸念事項は特定されませんでした。重篤な有害事象の発現割合は試験対象集団の年齢と一致しており、死亡例やワクチンとの因果関係が否定できないと判断されたその他の安全性有害事象(SAE)は報告されず、帯状疱疹関連合併症が5例[帯状疱疹後神経痛(PHN):3例および播種性帯状疱疹:2例]報告されました。

計7,413人の被験者を本試験の安全性コホートに登録しました。被験者の60.7%が女性、39.3%が男性でした。被験者は白人(ヨーロッパ系)が76.0%、アジア系が18.7%、その他が5.3%でした。ZOSTER-049試験は、日本、オーストラリア、ブラジル、カナダ、チェコ共和国、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、香港、イタリア、韓国、メキシコ、スペイン、スウェーデン、台湾、英国、米国の18の国・地域で実施されています。

帯状疱疹について
帯状疱疹は、通常、胸部、腹部または顔面に疼痛を伴う水疱やかゆみを伴う発疹が現れますvi。疼痛は、ズキズキとした痛み、灼熱感、刺すような痛みを伴うこともありますiv。発疹が消えた後、帯状疱疹後神経痛(PHN)とよばれる、発疹の発現から少なくとも3カ月から数年にわたって持続する疼痛が生じることもあります。PHNは帯状疱疹の最も一般的な合併症であり、患者さんの年齢にもよりますが、帯状疱疹の全症例の5~25%に発現しますiv

シングリックスについて
シングリックス(帯状疱疹ワクチン[遺伝子組換え、AS01Bアジュバント添加])は、帯状疱疹予防のためのワクチンです。シングリックスは、生ワクチンではない遺伝子組換えアジュバント添加サブユニットワクチンで、遺伝子組換え抗原である糖タンパクEおよびアジュバントであるAS01Bを組み合わせたものですvii,viii

また、欧州経済地域(EEA)を含む数カ国では、シングリックスは、帯状疱疹のリスクが高い18歳以上の成人を対象として承認されています。遺伝子組換え帯状疱疹ワクチンは、このリスクの高い患者さんに対して承認されている唯一の帯状疱疹ワクチンです。

GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダーです。詳細情報はhttps://jp.gsk.comをご参照ください。

 


1 遺伝子組換え帯状疱疹ワクチン(RZV)を2カ月間隔で2回接種する2つのプラセボ対照試験(ZOE-50、ZOE-70)。調整後全ワクチン接種集団(mTVC)で評価したワクチンの有効性(VE)。2回目のワクチン接種を受けなかった成人、または2回目の接種後1カ月以内に帯状疱疹(HZ)の診断が確認された成人を除く。事前に規定したZOE-50/70の併合解析から得られた70歳以上の被験者のデータは、VEの頑健な推定値を提供する。RZV群とプラセボ群のHZ症例:50歳以上(ZOE-50、追跡期間中央値3.1年):6/7344例対210/7415例、70歳以上(併合解析ZOE-50&ZOE-70、追跡期間中央値4年):25/8250例対284/8346例
i Strezova A et al. Long-term protection against herpes zoster (HZ) by the adjuvanted recombinant zoster vaccine (RZV): interim efficacy, immune and safety results at approximately 10 years after initial vaccination [abstract]. In: IDWeek 2022, 19-23 October 2022; Washington, DC, USA.
ii Lal H et al. Efficacy of an Adjuvanted Herpes Zoster Subunit Vaccine in Older Adults. N Engl J Med. 2015;372:2087-96.
iii Cunningham et al. Efficacy of the herpes zoster subunit vaccine in adults 70 years of age or older. N Engl J Med. 2016;375:1019-32.
iv Harpaz R et al. Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP), Centers for Disease Control and Prevention (CDC). Prevention of herpes zoster: recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP). MMWR Recomm Rep. 2008;57(RR-5):1-30.
v Bricout H et al. Herpes zoster-associated mortality in Europe: a systematic review. BMC Public Health. 2015;15:466. Available at: https://doi.org/10.1186/s12889-015-1753-y Last accessed: September 2022.
vi Mueller, NH et al. Varicella Zoster Virus Infection: Clinical Features, Molecular Pathogenesis of Disease and Latency. Neurologic Clinics. 2008;26;675-697.
vii Cunningham et al. Vaccine profile of herpes zoster (HZ/su) subunit vaccine. Expert Review of Vaccines. 2017; 16:7;661-670.
viii The GSK proprietary AS01 adjuvant system contains QS-21 Stimulon® adjuvant licensed from Antigenics LLC, a wholly owned subsidiary of Agenus Inc. (NASDAQ: AGEN), MPL and liposomes.