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GSK、Sierra Oncologyの買収を完了したことを発表

この資料は、英国GSK plcが2022年7月1日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細はhttps://www.gsk.com/をご参照ください。

<2022年7月1日 英国ロンドン発>

GSK、Sierra Oncologyの買収を完了したことを発表

GSK(本社:英国)は7月1日、Sierra Oncology, Inc.(以下「Sierra Oncology」)の買収を完了したと発表しました。Sierra Oncologyは、米国カリフォルニア州を拠点とするバイオ医薬品企業で、稀ながんに対する標的療法に注力しています。この買収は、2022年6月29日Sierra Oncologyの株主により承認されました。

すでに発表されているように、Sierra Oncologyの買収には、開発後期段階にある独自の、二重の作用機序を有する新薬候補低分子化合物momelotinib(ACVR1経路とJAK経路を標的)が含まれています。この薬剤は、貧血を伴う骨髄線維症に苦しむ患者さんの重大なアンメットメディカルニーズに対応できる可能性があります。さらにmomelotinibは、GSKのBlenrep(belantamab mafodotin)1に加え、血液がん治療薬のポートフォリオを補完するものとなります。今回の買収は、GSKの血液学に関する専門性に基づくものであり、スペシャリティ領域の医薬品およびワクチンの強力なポートフォリオを構築するというGSKの戦略に沿ったものです。momelotinibが承認されれば、成長し続けるGSKのスペシャリティ領域の医薬品事業の一翼を担うものとなり、2023年に米国で上市される予定です。

GSKのチーフ・コマーシャル・オフィサーであるLuke Mielsは次のように述べています。
「今回の買収により、当社の革新的なオンコロジー領域ポートフォリオが拡大します。その結果、患者さんの治療成績を改善し、株主のために価値を創造するという当社のコミットメントが示されることになります。開発後期段階にある新薬候補低分子化合物momelotinibを獲得した今、貧血を伴う骨髄線維症に苦しむ患者さんの重大なアンメットニーズに対応できる可能性があります。今、私たちが重視しているのは、実行力です。」

2022年6月、Sierra Oncologyは2022年度米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会において、MOMENTUM第III相試験のデータを発表しました。この試験では、主要評価項目および重要な副次評価項目がすべて達成され、momelotinibにより、症状/脾腫/貧血において統計学的有意かつ臨床的に意味のあるベネフィットが達成されたことが示されました。Sierra Oncologyは6月に米国食品医薬品局に新薬承認申請を提出しており、GSKは2022年後半に欧州での承認申請を予定しています。

骨髄線維症について
骨髄線維症は、JAK-STATシグナル伝達の調節異常に起因する稀な血液がんで、全身症状、脾腫(巨脾症;脾臓の腫大)および進行性貧血を特徴とします。既存治療薬の治療対象となる骨髄線維症患者の約半数が、中等度から重度の貧血であることが知られています。既存の治療薬は症状緩和と脾腫に対応しており、また骨髄抑制作用がみられることから貧血が悪化し、その結果用量減量が必要となり、治療効果が十分に得られない可能性があります。

米国では約20,000人の患者さんが骨髄線維症に罹患しており、患者さんの約40%が診断時にすでに貧血をきたしており、最終的にはほぼ全員が貧血を発症すると推定されています2,3。最も一般的に使用されている既存薬による治療を受けている患者さんでは、輸血が必要となることが多く、30%以上の患者さんが貧血のために治療を中止しています4。貧血や、輸血に依存することは、予後不良および生存期間短縮と強く関連しています5

momelotinibについて
momelotinibは、3つの主要なシグナル伝達経路、すなわちアクチビンA受容体I型(ACVR1)/アクチビン受容体様キナーゼ-2(ALK2)、ヤヌスキナーゼ(JAK)1、およびJAK2を阻害するという複数の作用機序を有しています。この作用は、骨髄線維症の症状および脾腫を改善する上、貧血に対して有益な治療効果をもたらし、輸血依存を軽減すると考えられます。

GSKのオンコロジー領域への取組み
GSKは、革新的な医薬品によって患者の生存率を最大化することに注力しています。GSKのパイプラインは、がん免疫療法、細胞療法、腫瘍細胞標的療法、合成致死性療法に焦点が当てられています。私たちの目標は、低分子薬、抗体薬、抗体薬物複合体、細胞療法薬などの治療法を単独または組み合わせて使用する多様な治験薬ポートフォリオに基づき、新しい治療法を持続的に提供することです。

GSKについて
GSKは、科学に根差したグローバルヘルスケアカンパニーです。詳細情報はhttps://jp.gsk.com/をご参照ください。

 


1 Blenrep (belantamab mafodotin) は本邦未承認薬です。
2 Naymagon, L., & Mascarenhas, J. (2017). Myelofibrosis-Related Anemia: Current and Emerging Therapeutic Strategies. HemaSphere, 1(1), e1. https://doi.org/10.1097/HS9.0000000000000001
3 Chifotides, H.T., Bose, P. & Verstovsek, S. Momelotinib: an emerging treatment for myelofibrosis patients with anemia. J Hematol Oncol 15, 7 (2022). https://doi.org/10.1186/s13045-021-01157-4
4 Palandri, F., Palumbo, G.A., Elli, E.M. et al. Ruxolitinib discontinuation syndrome: incidence, risk factors, and management in 251 patients with myelofibrosis. Blood Cancer J. 11, 4 (2021). https://doi.org/10.1038/s41408-020-00392-1
5 Pardanani, A., & Tefferi, A. (2011). Prognostic relevance of anemia and transfusion dependency in myelodysplastic syndromes and primary myelofibrosis. Haematologica, 96(1), 8–10. https://doi.org/10.3324/haematol.2010.035519