COPD患者におけるエンクラッセ®エリプタ®とチオトロピウム、およびエンクラッセ®エリプタ®とグリコピロニウムを比較した試験の結果を発表

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この資料は、英国グラクソ・スミスクラインplcが2015年10月20日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細はhttp://www.gsk.comをご参照下さい。

<2015年10月20日 英国ロンドン発>

英国グラクソ・スミスクラインplcは本日、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者を対象に行った、気管支拡張剤であるエンクラッセ®エリプタ®(ウメクリジニウム)とチオトロピウムの有効性および安全性に関する直接比較試験(201316試験)と、エンクラッセ®エリプタ®とグリコピロニウムの有効性および安全性に関する直接比較試験(201315試験)から得られた結果を発表しました。

無作為化盲検試験201316の結果から、GSKの長時間作動型抗コリン剤(LAMA)であるウメクリジニウム 62.5μg 1日1回吸入投与が、チオトロピウム 18μg 1日1回吸入投与に対して投与12週目のトラフFEV1[1秒量]を統計学的に有意に改善したことが明らかになりました(P<0.001)。Per Protocol集団*1では、チオトロピウムに対するウメクリジニウムの治療効果の差は59ml(95% CI: 29, 88)で、統計学的に有意でした。ITT集団*2での治療効果の差も53ml(95% CI: 25, 81)で統計学的に有意でした(P<0.001)。

*1 Per Protocol(PP)集団:ITT 集団のうち、治験実施計画書からの重要な逸脱が認められなかった被験者集団
*2 Intent-to-treat(ITT)集団:無作為割付けされ、治験薬が少なくとも1 回投与された被験者集団

無作為化非盲検試験201315の結果からは、ウメクリジニウム62.5μg 1日1回吸入投与がグリコピロニウム 44μg 1日1回吸入投与に対して投与12週目のトラフFEV1で比較した結果、非劣性であることが示されました。Per Protocol集団では、グリコピロニウムに対するウメクリジニウムの治療効果の差は24ml(95% CI: -5, 54)、ITT集団での治療効果の差は33ml(95% CI: 5, 61)であり、ウメクリジニウムの非劣性が示されました。

201316試験において試験期間中にウメクリジニウム群とチオトロピウム群の両群で高頻度にみられた有害事象は頭痛(ウメクリジニウム群6%; チオトロピウム群6%)および鼻咽頭炎(ウメクリジニウム群5%; チオトロピウム群5%)でした。ウメクリジニウム群の試験期間中の有害事象の全体的な発現率は32%、チオトロピウム群は30%でした。試験期間中の重篤な有害事象の発現率は両群ともに3%でした。

201315試験において試験期間中にウメクリジニウム群とグリコピロニウム群の両群で高頻度にみられた有害事象は頭痛(ウメクリジニウム群8%vs. グリコピロニウム群10%)および鼻咽頭炎(ウメクリジニウム群8%vs. グリコピロニウム群8%)でした。ウメクリジニウム群の試験期間中の有害事象の全体的な発現率は37%、グリコピロニウム群は36%でした。試験期間中の重篤な有害事象の発現率は両群ともに3%でした。


試験デザイン

ウメクリジニウム vs チオトロピウム(201316試験)
この多施設共同無作為化盲検試験では、1,259人のCOPD患者さんを対象に12週間にわたり、エリプタ®吸入器を用いて吸入投与するウメクリジニウム(62.5μg、1日1回)とハンディヘラー®を用いて吸入投与するチオトロピウム(18μg、1日1回)の有効性および安全性を比較しました。患者さんはウメクリジニウム62.5μg群とチオトロピウム18μg群に1:1の割合で割り付けられました。主要評価項目は、ベースラインから85日目までのトラフFEV1の変化量でした。一次解析は、チオトロピウムに対するウメクリジニウムの非劣性(-50mlの差に基づく)または優越性を検証することでした。

ウメクリジニウム vs グリコピロニウム(201315試験)
この米国を除く多施設共同無作為化非盲検試験では、1,352人のCOPD患者さんを対象に12週間にわたり、エリプタ®吸入器を用いて吸入投与するウメクリジニウム(62.5μg、1日1回)とBreezhaler®吸入器を用いて吸入投与するグリコピロニウム(44μg、1日1回)の有効性および安全性を比較しました。患者さんはウメクリジニウム62.5μg群とグリコピロニウム44μg群に1:1の割合で割り付けられました。主要評価項目は、ベースラインから85日目までのトラフFEV1の変化量で、一次解析は、グリコピロニウムに対するウメクリジニウムの非劣性(-50mlの差に基づく)または優越性を判断することでした。

両試験の詳細な結果はGSK Clinical Study Register(http://www.gsk-clinicalstudyregister.com/)に掲載されており、今後実施される学会でも発表される予定です。

*本試験のグリコピロニウムの用量表記は日本承認用量の50μgに相当します。


COPDとは
COPDは慢性気管支炎と肺気腫、もしくは両方の症状を呈する肺疾患であり、気道閉塞性障害により通常の呼吸機能に影響を及ぼします1。COPDは世界全体で3億2,900万人が罹患していると考えられています2。

長期間におよぶ肺への刺激物の曝露は肺と気道の状態を悪化させ、COPDの原因となります。副流煙を含む喫煙、大気汚染、化学物質やほこりなどはすべてCOPDの原因です。また、COPD患者の多くは40歳を過ぎたところで症状を訴え始めます3。

「エンクラッセ®エリプタ®」とは(米国、および欧州での製品名Incruse®Ellipta®)
「エンクラッセ®エリプタ®」(米国、および欧州での製品名Incruse®Ellipta®)は、慢性気管支炎や肺気腫を含む、COPD患者の気道閉塞に対する1日1回吸入投与の長期維持療法として米国で承認されている長時間作動型抗コリン剤(LAMA)です。FDAから承認を受けたのは、エリプタ®ドライパウダー吸入器を用いて1日1回吸入投与するエンクラッセ® 62.5μgです。 また、「エンクラッセ®エリプタ®」は、日本において2015年3月26日に承認を取得しました。

ウメクリジニウムについて
ウメクリジニウム (米国での製品名Incruse®Ellipta®)の、米国においての適応と重要安全性情報については以下URLからご覧ください。
https://www.gsksource.com/gskprm/htdocs/documents/INCRUSE-ELLIPTA-PI-PIL.PDF

Incruse®Ellipta®の欧州においての適応と製品情報については以下URLからご覧ください。
http://www.ema.europa.eu/docs/en_GB/document_library/EPAR_-_Product_Information/human/002809/WC500167430.pdf


References:

  1. World Health Organization. Chronic Respiratory Diseases. Available from: http://www.who.int/gard/publications/chronic_respiratory_diseases.pdf
  2. Global, regional, and national incidence, prevalence, and years lived with disability for 301 acute and chronic diseases and injuries in 188 countries, 1990–2013: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2013. The Lancet; 2015. Available at: http://dx.doi.org/10.1016/S0140-6736(15)60692-4. Accessed September 2015
  3. National Heart Lung and Blood Institute. Who is at risk for COPD? Accessed March 2014. Available at:https://www.nhlbi.nih.gov/health/health-topics/topics/copd/atrisk.html

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