GSK、慢性冠動脈性心疾患における darapladib第III相試験の主要結果を発表

この資料は、英国グラクソ・スミスクラインplcが2013年11月12日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細はhttp://www.gsk.comをご参照下さい。

<2013年11月12日 英国ロンドン発>
グラクソスミスクライン(以下、GSK)は本日、成人の慢性冠動脈性心疾患(CHD)患者に対するLp-PLA2阻害剤darapladibの有効性を評価する第III相試験、STABILITY 試験(STabilisation of Atherosclerotic plaque By Initiation of darapLadlb TherapY)の結果を発表しました。

Darapladibによる治療を承認または認可している国はありません。

主要評価項目として心筋梗塞、脳卒中、心血管疾患による死亡の複合イベントから成る主要心血管イベント(MACE)の初回発現までの時間が設定されましたが、その主要評価項目を達成しませんでした(相対リスクの6%低下;p=0.199)。副次評価項目の一部で抑制効果が認められましたが(名目p<=0.05)、詳しい解析が必要です。今後、2つ目の第III相試験 、SOLID-TIMI 52試験の結果が得られる予定です。

STABILITY試験では、安全性についてdarapladib群とプラセボ群の間で重篤な有害事象に大きな差はみられませんでした。発現頻度の高い有害事象として、下痢と臭いがありますが、その頻度は第II相試験の結果と同程度でした。現在、データの詳しい解析が進行中です。

試験結果について、医療用医薬品部門R&DプレジデントのPatrick Vallanceは次のように述べています。「この分野での患者ニーズの高さを考慮し、冠動脈性心疾患や他の疾患におけるLp-PLA2阻害剤の役割を引き続き検討します。患者のサブグループの評価を含めたデータについて理解を深め、さらに急性冠症候群を対象としたdarapladibの2つ目の第III相試験であるSOLID-TIMI52試験の結果を待って次のステップを決める予定です。」

STABILITY試験の詳細な結果は2014年の学会発表に向けて提出される予定です。本試験のデータはdarapladibの今後の承認申請に寄与する予定です。

darapladibとアテローム性動脈硬化について
Darapladibは、Lp-PLA2(リポ蛋白関連ホスホリパーゼA2)の選択的経口活性阻害剤であり、冠動脈性心疾患の患者において心血管イベントの軽減が期待される薬剤として現在試験を実施しています。Lp-PLA2は血液中およびアテローム性プラークに存在する酵素です。アテローム性動脈硬化は、動脈壁の中に脂肪やコレステロールなどの物質が蓄積し、プラークが形成されるという特徴を持ち、炎症性疾患でもあります。これらのプラークが破裂すると血管が詰まり、急性冠症候群(心臓発作)や脳卒中を引き起こします。上昇したLp-PLA2の活性がアテローム性動脈硬化の発生と進行に関与することが示されてきています。

STABILITY治験のデザインと第III相試験プログラムについて
STABILITY試験は2つの第III相試験のうちの1つ目の試験です。これは成人の慢性冠動脈性心疾患患者を対象にした無作為化、プラセボ対照、二重盲検、並行群間多施設、event-driven(主要評価項目の発現が定められた数に達するまで継続する)試験でした。患者を標準治療に加えて160 mgのdarapladibまたはプラセボを投与する治療群に無作為化しました。標準治療には、スタチン、アスピリン、降圧剤が含まれます。治験には39ヵ国から15,000名以上の患者が参加し、1,500件の主要心血管イベント(MACE)が発現するまで継続されました。

主要評価項目は主要心血管イベント(MACE);心血管疾患による死亡、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中の複合としました。主要な副次評価項目には、主要な冠動脈イベント、総冠動脈イベント、MACEの個々の要素、総死亡率を含めました。

STABILITY試験の試験デザインはAmerican Heart Journalの2010年10月号で発表されました(H. White et al)。

急性冠症候群の患者におけるdarapladibの有効性を評価する2つ目の第III相試験、SOLID-TIMI 52試験は現在進行中で、2014年に終了する予定です。この試験には36ヵ国から13,000名以上が組み入れられました。SOLID-TIMI 52試験の試験デザインはAmerican Heart Journalの2011年10月号で発表されました(M. L. O’Donoghue et al)。

 

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