グラクソ・スミスクライン 2012年度業績発表 2012年のコア・ビジネスの一株当たり利益は112.7ペンス、株主に63億ポンドを還元 2012年以降6つの新薬を申請、 2013年~2014年に14品目のフェーズIIIデータを入手予定

この資料は、英国グラクソ・スミスクラインplcが2013年2月6日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細はhttp://www.gsk.comをご参照下さい。

2013年2月6日英国ロンドン発

グラクソ・スミスクラインplc(GSK)は2月6日(ロンドン現地時間)、2012年度の業績を発表しました。概要は以下の通りです。

コア・ビジネスの業績結果*
  2012年 Q4 2012
  £m CER% £% £m CER% £%
売上 26,431 (1) (3) 6,802 - (3)
コア・ビジネスの営業利益 8,330 (3) (5) 2,287 5 1
コア・ビジネスの一株当り利益 112.7p - (2) 32.6p 9 4
業績結果
  2012年 Q4 2012
  £m CER% £% £m CER% £%
売上 26,431 (1) (3) 6,802 - (3)
営業利益 7,392 (3) (5) 1,940 7 3
一株当り利益 92.9p (9) (11) 17.8p (24) (29)

単位:£mは百万英ポンド、pは英ペンスを表す

CERベース:グループの業績は、CERベース(恒常為替レート:業績をポンド換算する為替レートが前年同期と同じと仮定した場合の伸び率を表わす)で表示されます。業績の解説は特別に明示されていない限り、CERベースにより示されています。
*コア・ビジネスの業績報告:コア・ビジネスの業績は、以下を除きます-無形資産(コンピューター・ソフトウェアを除く)および営業権の償却・減損、重要な買収に伴うコストを含む主要リストラクチャリング・コスト、訴訟案件および政府調査の和解に関する訴訟関連費用(保険金の払い戻しを差し引いた額)、ロイヤリティー収入を除くその他の営業利益、関連会社・製品・事業の売却、および主要な買収に対する税効果会計の適用を含む買収会計の調整。GSKは、このアプローチを採用することにより、コア・ビジネスの実質的な業績を把握しやすくなり、また、多くの競合他社の業績とも比較しやすくなると考えています。

2012年度業績概要
● 2012年のグループ全体の売上は2011年とほぼ同等(CERベース)
  • グループ全体の売上は、1%減。OTCブランドの導出を除くと横ばい。
  • 医療用医薬品およびワクチンは、2%減。米国はいくつかの製品の販売中止を受け2%減。欧州は継続中の財政緊縮策を反映して7%減。新興市場/アジア・パシフィックは10%増、日本は6%減(「サーバリックス」を除くと5%増)。
  • コンシューマーヘルスケアは、導出品を除くと5%増。
● 研究開発で成功を収める:2012年以降、6つの新薬を承認申請
  • 承認申請:Relvar/Breo(喘息、COPD)、Anoro(持続型β2受容体作動薬(LABA)/持続型ムスカリン拮抗薬(LAMA)配合剤、COPD)、trametinib(MEK阻害剤)およびdabrafenib (BRAF阻害剤)(メラノーマ)、ドルテグラビル(HIV)、albiglutide(2型糖尿病)。
  • 2013年~2014年に、9つの新薬およびワクチンを含む14品目のフェーズIIIデータを入手予定。
● 戦略的な連携と、グローバルの競争力を高めていくための新たな施策を導入
  • 生産部門、欧州、研究開発で新たに主要なチェンジプログラムを拡大し、2016年までに年間10億ポンド以上のコスト節減を目指す。これに伴う支出は合計15億ポンドを予定。
  • 欧州における効率と将来業績の最大化戦略を検討中。
  • Lucozade および Ribena ブランドの戦略的レビューに着手。
● 引き続き財務の効率化を進め、高いレベルのキャッシュの創出および株主への還元を達成
  • 2012年のコア・ビジネスの税率は、24.4%に低下。2013年は、24%の見込み。
  • 営業活動からのネットキャッシュインフローは、調整後で70億ポンド。
  • 63億ポンドを株主に還元。25億ポンドの自社株の買い付けを実行。2012年の配当は、74ペンス(6%増)。
● 2013年は、一株当たり利益と売上が増加の予定
  • 2013年は、コア・ビジネスの一株当たり利益が、2012年の一株当たり利益111.4ペンス(IAS 19R(国際会計基準第19号「従業員給付」の改訂)に伴う調整後の利益)に対してCERベースで3~4%増加することを期待。売上はCERベースで約1%増加する予定。
  • 配当は引き続き増加する見込みで、10億~20億ポンドの自社株の買い付けを予定。

GSKの戦略課題

GSKは、成長の促進、リスクの低減、長期的財務業績の向上を目指して3つの戦略課題の遂行に取り組んでいます。

● ビジネスを世界規模で多様化させ、成長させる
● より多く、価値のある製品を届ける
● 制度・仕組みの簡素化をはかる


CEOレビュー

2012年は、厳しい事業環境であったにも関わらず、コア・ビジネスの一株当たり利益をCERベースで維持し、63億ポンドを株主に還元しました。また、呼吸器、がん、糖尿病、HIVを含む多くの疾患領域で新薬となり得る製品開発が大幅に前進しました。

効果的なコスト管理と財務の効率化により、コア・ビジネスの一株当たり利益112.7ペンスを達成しました。また、高いレベルのキャッシュの創出を達成し、訴訟関連費用を除く営業活動による調整後のネットキャッシュインフローは70億ポンドでした。2012年のグループ全体の売上は1%減で、OTC製品の導出を除くと横ばいでした。

新興市場では、医療用医薬品とコンシューマーヘルスケア製品の市場拡大を目的とした投資の効果が、2012年の業績に現れてきました。現在、新興市場における総売上は、ビジネス全体の26%を占め、2012年は10%増加しました。部門別では、コンシューマーヘルスケアが、OTCの導出品を除くと5%増加しました。一方、米国における医療用医薬品とワクチンは、2%減で、2011年の5%減から回復してきました。日本は、6%減でしたが、「サーバリックス」を除くと5%増でした。

2012年の業績に明らかにマイナス影響を与えたのは、予想を超える欧州事業の売上減(7%減)でした。価格の引き下げの影響は、2012年増大し、約6%減の影響をもたらしました。

研究開発は、2012年に大幅な進捗を遂げました。現在6つの主要な新薬が承認審査中で、2013年~2014年に14品目のフェーズIIIデータを入手する予定です。

今後3年間でGSKは、約15の新製品をグローバルで発売する可能性を有しています。このレベルの生産性を維持し、研究開発投資のリターンを約14%に向上するという長期目標を達成できると確信しています。

GSKの強固で、かつ世界的に多様化された営業体制と連携することにより、研究開発のアウトプットは、成長を支える基盤となり、2013年を皮切りに今後数年間の成長をもたらすことでしょう。

グループの次の成長期におけるリターンを最大化するために、当社のオペレーティングモデルを簡素化し、経営資源の自由度を上げるために、様々な変革を引き続き実施しています。本日、新たに大きなチェンジプログラムの拡大を発表しました。同プログラムの最初のフェーズは、昨年の第2四半期に発表されました。このプログラムにより、2016年までに少なくとも年間10億ポンドのコスト節減を目指し、それに伴う支出は合計15億ポンドになる予定です。

これには、技術的な優位性を獲得することと複雑さを排除する機会が含まれ、その結果、生産および研究開発の両分野で長期的なコスト競争力を継続的に高めることができると信じています。この取り組みを通じて、サプライチェーンプロセスの簡素化、サイクルタイムの短縮、在庫の削減、カーボンフットプリント(CO2排出量)の削減を目指していきます。これらの実行により、GSKは、製薬業界の先頭に立つ会社としての位置付けを確固たるものにできると信じています。

加えて、欧州で経験している保険償還や製品価格の下落という事業環境が今後も継続するものとして捉え、欧州の医療用医薬品事業の更なる再編に着手し、コスト削減、効率向上、資源再配分を通じて欧州市場で成長が期待できる分野に注力していきます。

欧州のコストベースを縮小すると同時に、新たな事業能力開発に取り組み、欧州にある現在のそして今後の製品ポートフォリオの価値を最大限に発揮できるよう、更なる戦略的選択の評価を行っています。この取り組みは、2013年中に進展があるものと期待しています。

この更なる再編は、GSKのビジネスの形を変え、持続可能な長期的成長を実現するものです。また、短期的には、当社のビジネス構成の変化に伴い生じている利益構造への圧力を減殺することにもなります。

2013年末から開発パイプラインの売上に対する貢献度が増していくことから、中期的には、コア・ビジネスの営業利益率を改善できるものと確信していることに変わりはありません。

コンシューマーヘルスケアは、ヘルスケアブランドの主力製品に、また新興市場への注力により素晴らしい事業の進捗を遂げており、嬉しく思います。新興市場は、活発な消費トレンドが続き、販売および流通における医療用医薬品事業との相乗効果のベネフィットが現れてきています。新興市場でのリターンを最大限に高めるための投資も引き続き行っています。昨年、中国で新たにイノベーションセンターを設立し、最近ではインドの子会社の持ち株を増やしました。

この戦略的集中に沿って、主に先進国で販売されているドリンクブランドLucozadeおよびRibenaのあらゆる戦略的選択のレビューに着手することにしました。これらは、GSKの象徴的ブランドで、引き続き成長させていくための最善策を追求していきます。

また、買収や投資を通じてコア・ビジネスの強化を引き続き図っていきます。2012年、今後の主要な成長領域においてGSKが享受する経済的ベネフィットを増すため、HGS社、塩野義製薬、Theravance社と3つの重要な契約を締結しました。

同時に、グループの非中核事業で的を絞った導出を引き続き行っており、ビジネスを簡素化し、株主価値の向上を図っていきます。2012年は、Vesicareや複数の非主要OTCブランド、オーストラリアにおける小規模な医療用医薬品の導出を完了しました。

今後に目を向け、またGSKが現在進めている多くの変革を考慮し、今年は、売上および利益の業績の見通しを投資家に提供することにしました。

2013年は、CERベースで一株当たり利益3~4%の増加とCERベースで約1%の売上成長を達成する予定です。利益増加は、現在行っている財務の効率化により図っていきます。売上の成長は、年間を通じてばらつきがあるでしょう。特に第1四半期は、対前年比でさまざまな要素が影響し、売上は減少する見通しです。

2013年は、さらに高いレベルのキャッシュの創出を見込んでいます。配当の増加、自社株の買い付け、あるいはより魅力的なリターンを実現できるのであれば既存ビジネスを補完する買収に、フリーキャッシュフローを活用していきます。現在の市場状況をベースにすると、2013年は10億~20億ポンドの自社株の買い付けを予定しています。

最後に、全ての社員、パートナー、サプライヤーの方々に対し2012年のコミットメントとサポートに感謝の意を表したいと思います。私たちはこれまで以上に、GSKが新興市場および革新性を重んじる市場で成功を収めることができる位置にあり、私たちの研究開発モデルが期待通りに前進していると確信しています。このことにより、患者さんに革新的な製品とベネフィットを、そして株主には持続的な成長とリターンをお届けする明確かつ長期的な事業能力を創造していけるものと信じています。

CEO
アンドリュー・ウィティー卿

 

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