グラクソ・スミスクライン、2010年度の企業責任報告書を発行

グラクソ・スミスクラインplcは、3月28日に2010年度のCorporate Responsibility(企業責任)報告書をウェブサイトに掲載しました。その中でGSKは、高い価値観と倫理基準に則った事業を運営していく強い姿勢をあらためて表明しました。

-新たな持続可能性の目標を設定し、2050年までにカーボンニュートラル企業になることを目指す
-後発開発途上国における医薬品へのアクセスを向上させるための新たな取り組みを発表
-慈善活動への寄付総額が2億2200万ポンドに増加

<報道参考資料>

2011年3月28日、英国ロンドン発
グラクソ・スミスクラインplc(本社:英国 以下GSK)は、3月28日に2010年度のCorporate Responsibility(企業責任)報告書をウェブサイトに掲載しました。その中でGSKは、高い価値観と倫理基準に則った事業を運営していく強い姿勢をあらためて表明しました。

報告書では医薬品へのアクセス、研究とビジネス倫理、環境の持続可能性、雇用慣行、ステークホルダーとの対話、地域社会への投資を含む主要な社会的責任の課題について報告しています。特に、環境への取り組みを強化するための新たな対策や、世界の最貧国の人々が医薬品によりアクセスできるようにするための新たな取り組みの詳細がまとめてあります。慈善活動への寄付総額が大幅に増大したことも報告しています。

今回の報告書の発行についてGSKのCEOであるアンドリュー・ウィティーは次の通り述べています。
「責任を持って事業を運営していくというGSKの強い姿勢は、私たちの全ての活動の基盤となっています。これは、GSKの価値観と方針に沿った事業を展開し、透明性の高い活動を図り、各ステークホルダーの変わりつつあるニーズと期待に応えていくことを意味します。本報告書は、特に環境や世界各国における医薬品へのアクセスの取り組みについて報告しています。」

環境の持続可能性

GSKは、その中核事業に持続可能性をさらに組み込むために、2050年までにカーボンニュートラル企業になることを含む新たな環境戦略を発表しました。

新たな戦略は、GSKが2010年にCarbon Trust社のCarbon Trust Standard 国際認定を受けた最初の企業となったことを踏まえて策定されました。これは、企業が独立した厳格な評価基準に則ってCO2排出量を測定・管理・削減し、それを毎年取り組み続ける実績を評価するものです。

Carbon Trust社はGSKのカーボンフットプリントを65カ国の200事業所および8つのビジネス部門で3年間に渡り評価し、認証しました。
GSKの新たな環境戦略には以下が含まれています。

  • 2050年までにその事業とバリューチェーンをカーボンニュートラル化するという長期目標。この目標とは、生産、流通、製品の使用・廃棄、原料の購入において排出される温室効果ガスと吸収される温室効果ガスが同じ量であることを意味します。
  • GSKの全体のカーボンフットプリントを2015年までに10%、2020年までに25%削減するという中期目標。
  • GSKの事業活動における水の消費量を2015年までに20%削減し、埋め立て廃棄物を2015年までに25%削減、2020年までにゼロに削減するという目標。
  • 経済的にも利益をもたらす持続可能な事業を展開する-エネルギー、材料、流通のコスト削減で2020年までに毎年1億ポンド節減できる見込み。

医薬品へのアクセス

GSKは、途上国における医薬品へのアクセスを向上させるには、企業、政府、非政府組織による更なる取り組みが必要であることを認識しています。一方で、できるだけ多くの人々に必要とされているその医薬品やワクチンが届くよう、柔軟な価格モデルの採用を含む重要な対策を引き続き行っています。

またGSKは、2010年7月にDeveloping Countries and Market Access (DCMA)事業ユニットを新設しました。本ユニットは、GSKの医薬品へのアクセスの向上に専念すると共に、途上国におけるGSKのプレゼンスを高め、持続可能なビジネスの構築に取り組んでいます。本ユニットの成果は、利益だけでなく、医薬品へのアクセスの向上にいかに貢献したかによっても評価されます。

GSKが、後発開発途上国における特許で保護された医薬品の価格を英国(英国で販売されていない製品はフランス)の価格の25%以下に引き下げると発表してから大半の製品の販売量が大幅に増えました。例えば、東アフリカでは、特許で保護されているGSKの製品(「アラミスト」、Avandamet、「アボルブ」、「フルタイド」、Malarone、「セレタイド」)の価格が平均69%引き下げられ、2010年末まで販売された数が4倍(320%)に増加しました。

またGSKは、そのマラリアワクチン候補(RTS,S)を、アフリカの国々が購入できる責任ある価格に設定することを改めて約束しました。このワクチンは、現在後期開発段階にあり、承認されれば初のマラリアワクチンとなり、アフリカの数百万人の子供たちをマラリアから守る可能性を有しています。ワクチンの価格は、コストをカバーし約5%の少額なリターンが得られるような価格で設定される予定で、得られたリターンは、他のマラリアワクチンや途上国特有の疾患に対するワクチンの研究開発に再投資されます。

サハラ以南のアフリカ諸国でHIVと共に生きる人々は1500万人おり、HIV治療薬へのアクセスは前進していますが、その3分の1にしか必要とする治療が届いておりません。治療薬をより入手しやすくするために、HIV領域に特化したGSKとファイザーの合弁会社であるViiV Healthcareは、そのHIV治療薬の製造・販売ライセンスの任意供与を2010年に拡大しました。ライセンスの任意供与は、特許権者が製品のライセンスを後発医薬品会社に供与し、後発医薬品会社がその製品を製造・販売するものです。
ViiV Healthcareは、これまでに11件のライセンスの任意供与を行っており、これは設立当初の8件から増えました。これらのライセンス供与により2010年は、後発開発途上国とサハラ以南アフリカ諸国に5億9400万錠以上の「エピビル」と「コンビビル」が供給されました(2009度年と比べて35%増加)。またViiV Healthcareは、後発医薬品会社へのラインセスの任意供与に伴うロイヤリティを一切受け取っていません。

慈善活動への寄付総額

GSKの慈善活動への寄付総額は、2009度年から36%増加し、2億2200万ポンド(約301億9200万円)となりました。その内訳は、医薬品の寄贈1億4700万ポンド(約199億9200万円)、現金寄付5300万ポンド(約72億800万円)、運営費用1800万ポンド(約24億4800万円)、現物寄付400万ポンド(5億4400万円)です。

寄付総額が2009年度に比べて高いのは、米国の低所得者を対象に医薬品を無償提供するPatient Assistance Programが拡大したことと、「リンパ管フィラリア症撲滅のための国際協力」にその駆虫薬アルベンダゾールを寄贈したことによるものです。

この「国際協力」を通じてGSKは、これまで駆虫薬アルベンダゾールを20億錠寄贈し、54カ国の数億人が集団投与プログラムを通じて治療を受けてきました。

また、世界保健機関(WHO)と他の専門家との協議を経てGSKは、2010年10月に、腸内寄生虫の駆除を目的とした駆虫薬アルベンダゾールの寄贈を、アフリカの就学児童を対象に2012年以降行っていくことを発表しました。この寄贈により、児童の学力、体の健康、就学率および栄養状態に大きな効果がもたらされるでしょう。

GSKのCorporate Responsibility(企業責任)報告書(英語)は、http://www.gsk.com/en-gb/responsibility/からご覧下さい。企業責任の主要分野である医薬品へのアクセス、研究とビジネス倫理、環境の持続可能性、雇用慣行、ステークホルダーとの対話およびコミュニティーへの投資などの内容が掲載されています。

*1ポンド=136円(2010年平均)

 


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