ワクチンの未来

ワクチン技術におけるサイエンスの舞台裏へようこそ 

エドワード・ジェンナーがワクチン開発に成功したのは、200年以上前のことです。
天然痘に対する最初のワクチンとしてジェンナーが用いた基本的概念は、今日でも広く用いられていますが、まだまだやるべきことはあります。

ワクチンは感染症と闘うのに不可欠です。

今日では、はしかやおたふくかぜなどの身近な病気の多くにワクチンが広く使われています。このワクチン開発の加速により、これまで不可能と考えられていた新型インフルエンザ株や将来のインフルエンザパンデミックなど、ヘルスケアにおける世界的な脅威や緊急事態に対する潜在的な解決策を打ち出すことができるようになりました。

 

イタリアにあるGSK研究開発センターにおいてStrategic Alignment のリードをしているDr.Fabiana Baldoniがワクチン接種が公衆衛生の観点からどのように疾患に対するリスクを減少させることができるか説明しています。

科学的知見、技術革新、製造技術における重要な進歩により、私たちは今、世界中のあらゆる年齢の人々に影響を与える公衆衛生上の課題に取り組む上で、私たちはまだ十分であるとはいえません。

いまだにワクチンでは予防できない病気もたくさんあります。

そのため、GSKの3つのグローバルの研究開発センターにまたがる2,000人を超える専門家のネットワークにおいて、新しい技術や独自の提携関係を駆使して、疾患の予防や病態の改善に役立つワクチンを研究開発しています。

また、我々のワクチン研究の範囲を拡大し、将来のワクチンがどのようなものになるか、また、ライフステージや年齢を超えて人々を疾患から守るため、どのようにワクチン接種を進めていくべきかについても考えてきました。新しいワクチンの開発に使用される優れた技術は、迅速な検査、確実な生産、低コスト、そして未だ満たされていない医療ニーズへの対応を可能にします。
アジュバント、SAM(自己増幅メッセンジャーRNA)、バイオコンジュゲート 、GMMA(膜抗原のための一般化モジュール )、およびChad(チンパンジーアデノウイルス)は、私たちが使用する技術のほんの数例にすぎません。たとえば、SAM技術プラットフォームを使えば、ウイルスの遺伝情報を用いてメッセンジャーRNA分子をつくることができます。
被接種者の体内にSAMが注射されると、それらの人の細胞がワクチンの生産を開始します。まさにワクチンの工場のようなのです。

 

GSKワクチンにおいてSenior Vice PresidentであるDr Emmanuel Hanonが科学の目覚ましい進歩と最新の技術によってGSKが感染症に対する新しいワクチンを開発することができたことを説明します。

従来のワクチンの開発方法は、ある種の疾患には有効であったものの、すべての疾患が同じようにワクチンに反応するわけではありませんでした。しかし、科学技術の進歩は、これらの疾患の遺伝的背景をより深く理解し、かつて存在しなかった革新的なワクチンを生み出す助けとなっています。

例えば、我々の主任研究者であるRino Rappouliが先駆けて取り組んだreverse vaccinologyは、髄膜炎の一般的な原因であるB型髄膜炎菌に対するワクチンの開発に貢献しています。
Reverse vaccinologyの背後にある原理は、細菌のゲノム配列を解読することにより、研究者らは、B型髄膜炎菌株にあり、しかも体内で免疫応答を誘導できる抗原を同定することができ、これらを新しいワクチン開発の基礎として用いることができるという考えに基づいています。

 

Bacteria Vaccinesにおいて、GSKのSenior Scientific DirectorであるDr. Mariagrazia Pizzaは、深刻な疾患の治療のためにGSKがいかに効果的な技術を用いて新たなワクチンを開発しているか語ります。

いくつかの新技術の開発には何年もかかる可能性があります。ワクチンに対する免疫系の反応を高める技術であるアジュバント技術に対して、私たちは20年以上にわたって取り組んできました。これにより、高齢者など特定の年齢層を対象としたワクチンを開発することが可能になりました。加齢とともに、われわれの免疫系も同じように機能が低下するようになります。つまり、ワクチンをさらに効果的に作用させるために、アジュバントによるブースト効果を必要となることがあります。

 

ワクチンに対する免疫応答を確実にするため、アジュバント技術はどのように使われるのか、GSKワクチンにおいてHead of Adjuvant platformsであるArnaud Diderlaurentは説明します。

ワクチン接種により疾病の蔓延を防ぐことは、社会の健康にとって重要なことです。
だからこそ、私たちは、ユニセフ、ガビ・ザ・ワクチン・アライアンス、ビル&メリンダ・ゲイツ財団などの主要な組織と協力して、発展途上国の人々にワクチンを低価格で提供し、他の組織と協力してマラリアワクチンを開発することによって、私たちのワクチンへのアクセスの改善することに注力しています。
また、疾病の予防には大きな課題が残されていますが、ワクチン開発における理解と技術の向上は、今後さらにワクワクするような科学や技術が登場することを意味しています。

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