グラクソ・スミスクライン 2017年第3四半期業績発表

2017年10月25日英国ロンドン発

第3四半期の売上は78億ポンド、AERベースで4%増、CERベースで2%増
一株当たり利益は24.8ペンス、AERベースで49%増、CERベースで46%増
調整後一株当たり利益は32.5ペンス、AERベースで3%増、CERベースで横ばい

グラクソ・スミスクラインplc(GSK)は10月25日(ロンドン現地時間)、2017年第3四半期の業績を発表しました。概要は以下の通りです。

2017年第3四半期業績概要

  • 医療用医薬品およびコンシューマーヘルスケアの売上は増加。ワクチンの売上は横ばい。
  • 医療用医薬品の売上は42億ポンド、AERベースで3%増、CERベースで2%増。ワクチンは17億ポンド、 AERベースで5%増、CERベースで横ばい。コンシューマーヘルスケアは20億ポンド、 AERベースで5%増、 CERベースで2%増。
  • 営業利益率は23.9%(4.9ポイント増、為替変動の好影響による0.2ポイントを含む)と向上し、一株当たり利益(24.8ペンス)も向上。これは、主にコンシューマーヘルスケアおよびHIV事業に対する再評価に伴う取引関連費用が減少したことを反映。
  • グループ全体の調整後営業利益率は31.5%(1ポイント増、為替変動の影響はなし)と向上し、主に売上増、コスト削減、再編による好影響を反映。医療用医薬品は34.0%(0.3ポイント減、為替変動の影響はなし)、ワクチンは41.3% (1.6ポイント増、為替変動のマイナス影響による0.3ポイントを含む)、コンシューマーヘルスケアは20.0%(3.9ポイント増、 為替変動の好影響による1.3ポイントを含む)。
  • 1月-9月のフリーキャッシュフロー は16億ポンド(2016年1月-9月は13億ポンド)。
  • 2017年第3四半期の配当は19ペンス。2017年の年間配当は引き続き80ペンスの見込み。
  • 2017年の調整後一株当たり利益のCERベースでの見通しは、引き続き3%から5%の見込み。
製品および開発パイプラインの進捗
  • 新製品の売上は17億ポンド、AERベースで44%増、CERベースで40%増。HIV領域の「テビケイ」/「トリーメク」、呼吸器領域の「レルベア エリプタ」および「ヌーカラ」、髄膜炎ワクチンが引き続き好調で売上をけん引。
  • Trelegy Elliptaが米国でCOPDに対して承認され、欧州で承認勧告を受領。IMPACT試験で良好な結果が得られ、 2成分配合COPD治療薬と比較した場合にCOPDの増悪が低下したことを示す。
  • 帯状疱疹予防ワクチンShingrixが米国およびカナダで承認。
  • COPDに対する Nucala(メポリズマブ)の第III相試験結果が New England Journal of Medicineに掲載され、今年中に薬事申請を行う予定。
  • がん領域では、再発または難治性の多発性骨髄腫に対する2857916(BCMA抗体薬物複合体)が 欧州医薬品庁(EMA)のヒト用医薬品委員会(CHMP)からPRIME指定を取得し、新たなデータを近日開催される学会で発表予定。 Adaptimmune社と提携している T細胞受容体治療薬(NY-ESO-1)を複数の腫瘍に対して開発するためのオプション権を行使。

 

2017年第3四半期業績結果
  2017年
第3四半期
成長率 2017年
1月-9月
成長率
  £m CER% £% £m CER% £%
売上 7,843 4 2 22,547 11 3
営業(損失)利益 1,877 31 27 3,575 78 52
一株当たり(損失)利益 24.8p

49

46

42.5p >100 >100
調整後営業利益 2,468

7

5

6,530 16 5
調整後一株当たり利益 32.5p

3

-

84.6p 13 2
営業活動によるネットキャッシュ 1,897

7

  4,049 15  
フリーキャッシュフロー 1,276

6

  1,644 29  

 

単位:£mは百万英ポンド、pは英ペンスを表す

CERベースおよびAERベース
グループの業績は、CERベース(恒常為替レート:業績をポンド換算する為替レートが前年同期と同じと仮定した場合の伸び率を表わす)で表示されます。£%または AER%は、実際の為替レートでの伸び率を表します。

調整後の業績報告
業績結果は、グループ全体の業績を示すものですが、グループの事業業績を決定する主なトレンドや要因を把握しにくくする重要な特別項目あるいは営業外項目が含まれることもあるため、調整後の業績も発表しています。
2017年4月11日に発表した決算報告に関する方針の変更についてのプレスリリースの通り、2017年第1四半期よりコア・ビジネスの業績報告を調整後の業績報告と変更し、訴訟関連費用の全額を除外するのではなく、主要な訴訟関連費用のみを除外して調整後の業績を報告します。その他の訴訟関連費用は調整後の業績報告に含まれます。主要な訴訟関連費用とは、訴訟案件および政府による調査の和解に関するもので、通常発生しない、かつ定期的に発生する個別案件よりも著しく大きいものを意味します。また、過去から継続している主要な訴訟関連費用も含まれます。調整後の業績報告から除外する主要な訴訟関連費用が新たに発生した場合は、その時に開示します。
調整後の業績報告は、以下の項目を除きます-無形資産(ソフトウェアを除く)および営業権の償却・減損、重要な買収に伴うコストを含む主要構造改革費用、訴訟案件および政府による調査の和解に関する訴訟関連費用(保険金の払い戻しを差し引いた額)、重要な買収に係る会計上の調整、関連会社・製品・事業の売却、ロイヤリティー収入以外のその他の営業利益。また、これらの取引について税効果も考慮しています。
GSKは、調整後の業績報告はグループの事業業績をより忠実に表し、業績をけん引する主なトレンドや要因を株主が把握しやすくなると考えています。また、調整後の業績報告の上記の定義は、多くの同業他社でも採用しており、GSKグループの業績もこれに合わせた形になります。
株主がGSKグループの業績を評価する上でより透明性の高い業績を提示するため、調整対象項目の詳細も開示しております。

 

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グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上に全力を尽くすことを企業使命としています。詳細は、www.gsk.com をご覧ください。