マラリアとの闘い

毎分、1人の子どもがマラリアで亡くなっています。そして、1年間でその数はおよそ63万人にも達します。その多くがアフリカの子どもたちです[1]

マラリアは人類の歴史の中で長きにわたり、健康を脅かす問題であり続けていますが、近年、蚊帳が広く使用されるようになったことと、抗マラリア薬が進歩したことにより、マラリアによる年間死亡者数は減ってきています。またマラリアワクチンの臨床試験では、通常は慎重な研究者の間にも、新たな期待が高まりつつあります。

マラリアの原因

マラリアは、寄生生物であるマラリア原虫によって引き起こされます。マラリア原虫は蚊によって人々に媒介され、感染した場合には発熱、震え、嘔吐などの症状が出ます。治療せずに放置すると、貧血、けいれん、昏睡などが起き、死にいたることもあります。

病原体は肉眼では見えないほど小さくても、それがもたらす問題は甚大です。世界の人口の約半分がマラリアの危険にさらされていますが、ほとんどの感染はサハラ以南のアフリカ諸国で起きています。

私たちのアプローチ

私たちはこの疾患を食い止める決意を固めていますが、これはパートナー組織との連携を通じて達成可能であると考えています。私たちの対マラリア戦略には3つの対策があります。新しいマラリア治療薬およびワクチンの研究開発、GSKの「アフリカ・マラリア・パートナーシップ」プログラムを通じてのコミュティへの投資活動、そして後発開発途上国およびサハラ以南のアフリカ諸国における抗マラリア薬の優遇価格設定です。マラリアは予防、治療が可能であり、これら3つのアプローチはいずれもその役割を果たしています。

GSKの「アフリカ・マラリア・パートナーシップ」プログラムは2001年に設立されました。このパートナーシップは地域コミュニティへのマラリアに関する教育や、寝るときには殺虫剤塗布済みの蚊帳を使用したり、発熱したと思われる子どもにはすぐに治療を受けさせるなどの予防策の教育に力を入れています。また、この疾患に対して効果が期待されるワクチンが登場したことで、新たな期待が高まっています。

マラリアに有効なワクチン誕生の可能性

GSKの研究者は30年にわたり、世界中の外部研究者と協力して、マラリアワクチンの開発に努めてきました。現在、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援を得て、PATH MVIと連携して有望なワクチン候補品RTS,S の開発を進めています。このワクチンは、熱帯熱マラリア原虫に対して免疫を活性化することで原虫からヒトを守ることを目的としています。

アフリカにおける大規模なフェーズIII試験でRTS,S の評価を継続中です。2014年7月に、欧州医薬品局(European Medicines Agency)にRTS,Sの薬事申請を提出しました。必要な薬事承認が得られれば、世界保健機関(WHO)は早ければ2015年に、マラリアワクチンRTS,Sに関する政策勧告を出す見込みです。

RTS,Sと並行して、別の方面でも、私たちはマラリアと闘っていきます。マラリアの時代は終わったと宣言するのは時期尚早ですが、多くの前線で闘いが進行中であり、終わりを迎える時期はそう遠くはないでしょう。

[1]世界マラリアレポート2014
http://www.who.int/malaria/media/world_malaria_report_2014/en/

 

この資料は、英国グラクソ・スミスクラインplcが発表した資料の日本語抄訳です。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。最新情報はwww.gsk.comをご覧ください。