官民パートナーシップ

現在のエボラ出血熱の危機は異常事態であり、状況は刻々と変化しています。世界は不意を突かれ、この公衆衛生上の緊急事態が、あまりに規模が大きく拡大する速度も速いため、ひとつの組織だけでは事態の解決は不可能であり、多くの組織が協力して対応する必要があります。

私たちは、GSK/NIHエボラ出血熱ワクチンの開発を大幅に加速し、できるだけ早い増産を実現すべく、国際的イニシアチブに参加し、WHOおよびその他のステークホルダーと密接に連携して、活動しています。増産が可能になれば、今回の、また将来起こるかもしれない、エボラ出血熱の流行を押さえ込むのに役立つと思われます。私たちはこの作業を、数カ月前にこの疫病が流行し始めるより以前には、考えもつかなかった方法で進めています。

私たちはこの作業に、相当のリソースや生産能力、労働時間をつぎ込んでいます。WHOや規制当局、政府、およびこのグローバルな取り組みに関与しているその他の組織から提供される多大なサポートが、私たちが臨床開発や生産規模拡大の過程で直面するハードルを乗り越える助けとなっています。

また、英国、米国、スイスおよびマリの学界パートナー組織からのサポートや、ウエルカム・トラスト、欧州委員会、ビル&メリンダ・ゲイツ財団などのパートナー組織からの惜しみない財政支援により、この開発プログラムを加速させることが可能になりつつあります。現在までに、このワクチン候補品の開発を支援するために、パートナー組織から1,800万ポンド(約31億5,000万円)の資金が提供されています。

私たちは、今までのこうした積極的な国際協力に力づけられています。

現在のパートナーシップ

ウエルカム・トラスト、英国政府ならびに英国医学研究審議会で構成された国際的コンソーシアムを結成

2014年8月、エボラ出血熱ワクチンの候補品の多施設共同臨床試験を加速させるため、国際的コンソーシアムが結成されました。

米国の国立アレルギー・感染症研究所(NIAID、国立衛生研究所の一部)が実施している同様の試験と並行して、オックスフォード大学ジェンナー研究所のエイドリアン・ヒル教授率いるチームがこのワクチンの安全性試験を英国で開始できるよう、ウエルカム・トラスト、英国医学研究審議会(MRC)および英国国際開発省(DFID)から280万ポンド(約4億9,000万円)が提供されました。

当社もこのコンソーシアムから、初期臨床試験と同時にこのワクチンの追加生産(約2万回接種分)を開始するための、資金援助を受けました。これにより、試験の結果が良好であればワクチン候補品の臨床的評価を次のフェーズに進めるのに十分な量のワクチンを用意しておくことができます。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団からの支援

2014年10月、ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、GSK/NIHエボラ出血熱ワクチンの開発を加速させ、このワクチンの抗原性確認に用いる分析法の適格性評価のための資金援助として、180万ポンド(約3億1,500万円)を提供することに同意しました。この財団の財政援助により、GSKは、現在行われている試験の結果が良好であれば、速やかに試験を次のフェーズに進められるよう、ワクチンの2つ目のロットを生産することができます。

欧州委員会ならびにスイス政府からの支援

欧州委員会(EC)は2014年10月に、その研究とイノベーション促進プログラムHorizon 2020の一部として、エボラ出血熱の治療薬およびワクチンの研究を支援する資金提供を行うと発表しました。総額約2,000万ポンド(約35億円)の資金提供のうち、ECからは、現在臨床試験が最も進んでいるGSK/NIH エボラ出血熱ワクチンの開発加速を支援するための約1,200万ポンド(約21億円)が提供されます。またスイス政府からは、約120万ポンド(約2億1,000万円)が提供されます。

現在進行中のフェーズⅠ試験の初期結果が良好であれば、これらの資金は、このワクチン候補品の臨床試験を、規模を拡大した次のフェーズに進めるために利用されます。これには、スイス、ローザンヌのCentre Hospitalier Universitaire Vaudois (CHUV) で現在進行中のフェーズⅠ/Ⅱ試験および西アフリカで2015年に開始予定の2つのフェーズⅡ試験が含まれます。

 

この資料は、英国グラクソ・スミスクラインplcが発表した資料の日本語抄訳です。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。最新情報はwww.gsk.comをご覧ください。