GSKとKMバイオロジクス、日本国内におけるCOVID-19に対するワクチンの供給を支援するため、アジュバントの製造供給に向け協議開始

グラクソ・スミスクライン(本社:英国、以下GSK)のグループ会社で、ワクチン事業に特化したグラクソ・スミスクライン バイオロジカルズ(本部拠点:ベルギー)とKMバイオロジクス株式会社(本社:熊本市北区、代表取締役社長:永里 敏秋、以下KMB)は8月5日、現在GSKが複数の協働先と開発を進めている、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するアジュバント添加ワクチン候補(以下、ワクチン候補)の日本国内での供給を支援すべく、GSKが保有するアジュバント製造におけるKMBへの技術移転契約の拡大およびアジュバントの製造に関する協議を始めることに合意しましたのでお知らせします。

GSKは現在、COVID-19に対し有効なワクチンの開発に貢献するため、独自のアジュバントを複数の企業や研究機関に提供し、協働を行っています。GSKは、このアジュバントが今回のパンデミックにも大きく貢献するものと考えています。前回の新型インフルエンザのパンデミックの際に示された通り、GSKのアジュバントを使用することにより、1回の接種に必要なワクチンの抗原量が抑えられるため、ワクチンの生産数量を増やすことができ、より多くの人々を感染症から守ることに貢献できます。さらに、アジュバントは免疫応答を高めるため、感染症に対して強力かつ長期的に持続する免疫を作り出すことができます。

2012年、GSKとKMBは、日本国内における新型インフルエンザワクチン向けに、GSKが有するアジュバントの製造および供給に関する戦略的な技術移転契約を締結しました。この提携に続き今回は、ワクチン候補の開発が成功した際、日本国内におけるCOVID-19に対するアジュバント添加ワクチンの供給を支援するため、GSKと協働先とが開発を進めるワクチン候補に使用されるアジュバントの製造供給について検討を進めます。

今回の協議開始を受け、グラクソ・スミスクライン株式会社 代表取締役社長のポール・リレットは次のように述べています。
「GSK独自のアジュバント技術は、現在開発を進めているCOVID-19に対するワクチンの有効性を高め、複数のワクチンの量産を支援します。GSKとKMBとの協働では、両社の科学的知見、専門的な技術、そして、豊富な経験を集結させることで、より多くのアジュバント添加ワクチンの供給を2021年以降に可能とし、より多くの日本の人々をCOVID-19から守ることに貢献できると考えています。GSKは今後も新型コロナウイルス対策に関する世界的な取り組みを継続して支援していきます。」

GSKについて
GSKは、より多くの人々に「生きる喜びを、もっと」を届けることを存在意義とする科学に根差したグローバルヘルスケアカンパニーです。詳細情報は https://jp.gsk.com/ をご参照ください。