GSK、新型コロナウイルス感染症への取り組みを強化 日本国内の医療機関や地域社会の活動を支援

グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ポール・リレット、以下GSK)はこの度、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組みの一環として、COVID-19と最前線で闘う医療現場や研究活動、COVID-19の影響を受けている人々をサポートするコミュニティ活動を支援するため、合計1,600万円の寄付を決定したことをお知らせします。支援先については以下のとおりです。

日本呼吸器財団への寄付を通じ、COVID-19研究活動に寄与
世界的にCOPDはCOVID-19により最も影響を受ける疾患のひとつであることが認識されています1。また喘息患者さんにとってウイルス感染症は喘息増悪のリスク因子であることから、COVID−19に喘息患者さんが罹患した場合、喘息症状の増悪により重症化する危険性が懸念されています2。これまで約50年にわたり呼吸器領域においてCOPDや気管支喘息治療薬の研究開発をリードしてきたGSKは特に呼吸器疾患の患者さんに貢献したく考えており、公益財団法人 呼吸器財団がCOVID-19を撲滅するための研究活動として取り組む「COVID-19の病態解析、診断技術、治療薬及びワクチンの開発・評価等の研究に対する助成」に対し、その社会的使命に賛同し、1,000万円を寄付します。

日本財団への寄付によりCOVID-19軽症者受入施設の整備を支援
日本財団ではCOVID-19の感染拡大で一部の地域では医療機関の病床が逼迫していることから、「船の科学館」(東京都品川区)等での軽症者の受入施設の整備や、受入施設での医師や看護師、ボランティアの方々の活動を支援しており、GSKもその趣旨に賛同し同財団の災害復興特別基金(新型コロナウイルス緊急支援)に300万円を寄付します。

エムスリー株式会社による医療機関向けに医療資材を無償配布する施策に協賛
医療現場でマスクをはじめとする医療資材の不足が大きな課題となる中、医療現場への支援としてエムスリー社が行う国内医療機関向けに医療資材を無償配布する施策に協賛し、300万円を寄付します。

またその他にも、GSKでは全世界で2013年からパートナーシップを組んでいる国際NGOセーブ・ザ・チルドレンの日本支部、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンがCOVID-19の感染拡大により長期化する小学校等の休校を受けて、子どもたちが安全に過ごせる居場所作りとその運営を支援するために開始した緊急学童支援募金に対し、社員に募金を呼び掛けると同時に、会社が同額のマッチング寄付を行う予定です。

GSK 代表取締役社長 ポール・リレットはこの度の決定について次のように述べています。
「COVID-19の感染拡大防止に向けて、医療の最前線で尽力されている医療関係者の皆様や、影響を受けたコミュニティの支援活動に奮闘されている皆様に心からの敬意と感謝を表します。GSKはパンデミックとの闘いという社会課題の解決に対し、サイエンスとテクノロジーを駆使した医薬品の開発を通して貢献していくとともに、今回の寄付を通じて関係各所と協力しながら、さらに取り組みを強化してまいります。」

GSKのCOVID-19への取り組みについて
GSKは、当社が保有するサイエンスやテクノロジー、ポートフォリオ、およびリソースを活用したソリューションを提供し、このパンデミックに対する世界的な闘いをサポートしています。当社の第一の目標は、アジュバント技術を用いた、アジュバント添加COVID-19ワクチンを複数開発することにあり、現在、北米や中国を含め、全世界で7つの企業や機関と協力しています。またワクチンと並行して、GSKはVir Biotechnologyと提携し、治療選択肢の探索も続けているほか、GSKの市販および開発中の医薬品の中に、抗ウイルス活性を有する可能性があるものや、COVID-19に関連した症状の予防や治療で使える可能性のあるものがないか、スクリーニングを行っています。さらに、ワクチンや医薬品の枠を超え、最前線で働く医療従事者や各国政府の支援を目的としたボランティア活動のプログラムなど、GSKの能力や専門知識を活用し他の形でも貢献しています。加えて、国連およびWHOのCOVID-19対応連帯基金への1,000万米ドルの寄付を含む世界各国や自国の基金を支援し、医療従事者に対する必要物資や個人用防護具(PPE)の配布を援助しています。また、COVID-19検査能力を強化するための英国政府の取り組みに協力しています。

GSKのCOVID-19への取り組みの詳細は https://jp.gsk.com/jp/news/covid-19/ をご参照ください。

GSKの呼吸器領域への取り組みについて
GSKは約50年にわたり、気管支喘息とCOPDの領域において、治療薬の研究開発をリードしてきました。1969年の世界初となる短時間作用型β2刺激薬をはじめ、最近5年間で6つもの薬剤を発売し、今日の呼吸器領域における先進的な製品群につなげてきました。私たちはこれからも適切な患者さんに適切な治療を届けられるよう、多くの医療関係者とともに、世界に誇る科学を駆使し、明日の治療を変える薬剤の研究開発に注力してまいります。すべての患者さんが、呼吸を妨げられずに生活できる日が来るまで、私たちは歩みを止めることはありません。

GSKは、より多くの人々に「生きる喜びを、もっと」を届けることを存在意義とする科学に根差したグローバルヘルスケアカンパニーです。詳細情報は https://jp.gsk.com/ をご参照ください。

 

1 GOLD COVID-19 guidance: Global Initiatives for Obstructive Pulmonary Disease (GOLD)
2 新型コロナウイルス感染における気管支喘息患者への対応 Q&A (医療従事者向け) : 一般社団法人日本アレルギー学会