慢性閉塞性肺疾患治療剤 「テリルジー100エリプタ」発売のお知らせ

テリルジー100エリプタ

グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都港区、社長:ポール・リレット、以下GSK)は、本日、日本において初めての、COPD患者に対する、1日1回投与、単一吸入器による3成分配合治療薬「テリルジー100エリプタ14吸入用」「テリルジー100エリプタ30吸入用」(フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム臭化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩、FF/UMEC/VI 以下テリルジー)を発売したことをお知らせいたします。テリルジーは、吸入ステロイド薬(ICS)であるFF、長時間作用性抗コリン薬(LAMA)であるUMEC、および長時間作用性β2刺激薬(LABA)であるVIの3成分を、GSKのドライパウダー吸入器であるエリプタを使用して1日1回吸入投与で届ける配合剤です。

COPDは、肺への気流が制限され正常な呼吸が妨げられる、身近ではあるものの、深刻な肺疾患です。世界中で約3億8,400万人が罹患していると考えられています1。COPDを発症すると、正常な呼吸ができず、日常生活に大きな支障をきたし、階段を上がるといった簡単な動きでさえ困難な場合があります。長期間に及ぶ肺への刺激物の曝露が肺と気道の状態を悪化させることが、一般にCOPDの原因とされています。環境または職場における喫煙、受動喫煙、大気汚染、化学煙霧、粉塵などが、全てCOPDの原因となり得ます2。COPD患者のほとんどは、40歳を過ぎたころから症状が出始めます3

この度の発売について、GSK代表取締役社長 ポール・リレットは次のように述べています。 「GSKは呼吸器領域のリーディングカンパニーとして、COPD治療薬の研究開発に注力してきました。このたびの『テリルジー』の発売は、長年にわたり続けてきた私たちの研究開発の大きなマイルストーンです。患者さんのより良い未来のために、新しい選択肢として『テリルジー』をお届けできることを心から嬉しく思います。同時に、私たちは今後も薬剤の適正使用の推進、ならびに適切な薬剤を適切なタイミングで適切な患者さんにお届けするという責務を全うしてまいります。」

 

「テリルジー」の製品概要

製品名 テリルジー100エリプタ 14吸入用
テリルジー100エリプタ 30吸入用
一般名 フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム臭化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩
承認取得日 2019年3月26日
効能・効果 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)

 

GSK の呼吸器領域への注力と貢献

GSKは約50年にわたり、気管支喘息とCOPDの領域において、治療薬の研究開発をリードしてきました。1969年の世界初となる短時間作用型β2刺激薬をはじめ、その後5年間で6つもの薬剤を発売し、今日の呼吸器領域における先進的な製品群につなげてきました。私たちはこれからも適切な患者さんに適切な治療を届けられるよう、多くの医療関係者とともに、世界に誇る科学を駆使し、明日の治療を変える薬剤の研究開発に注力してまいります。すべての患者さんが、呼吸を妨げられずに生活できる日が来るまで、私たちは歩みを止めることはありません。

GSKは、より多くの人々に「生きる喜びを、もっと」を届けることを存在意義とする科学に根差したグローバルヘルスケアカンパニーです。詳細情報はhttps://jp.gsk.com/を参照ください。

 

References

  1. Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease. Global Strategy for the Diagnosis, Management and Prevention of COPD, Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) 2019. Available from: http://goldcopd.org.
  2. World Health Organisation. Causes of COPD. Available at:
    http://www.who.int/respiratory/copd/causes/en/  access: 2019.2.19
  3. World Health Organisation. Diagnosis of COPD. Available at:
    http://www.who.int/respiratory/copd/diagnosis/en/ access: 2019.2.19