米国でCOPD患者の治療薬として1日1回投与によるTrelegy Elliptaの適応拡大が承認

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この資料は、英国グラクソ・スミスクラインplcが2018年4月24日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細はhttp://www.gsk.comをご参照下さい。


<2018年4月24日 英国ロンドン発>

グラクソ・スミスクライン(本社:英国、以下GSK)およびInnoviva, Inc.(NASDAQ:INVA)は4月24日、米国食品医薬品局(FDA)がTrelegy Ellipta(フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ウメクリジニウム臭化物/ビランテロールトリフェニル酢酸塩、FF/UMEC/VI)の適応拡大を承認したことを発表しました。これにより、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者で気流制限を有する患者や呼吸器症状の急性の悪化の経験を有する患者といった幅広い患者集団を対象とした治療を目的として、米国の医師が本剤を使用できるようになりました。

新たな適応は、慢性気管支炎および/または肺気腫を含むCOPD患者を対象とした、気道閉塞に対する、1日1回投与の長期維持療法となります。さらにCOPDの増悪歴のある患者における増悪の減少を目的とした適応も認められています。本剤は急性気管支けいれんの緩和または喘息の適応は取得していません。

GSKのChief Scientific OfficerでありR&D PresidentのDr. Hal Barron  は次のように述べています。「9月にTrelegy Elliptaが初めて承認された後、GSKではIMPACT試験で得られたデータを解析し、この重要な医薬品がCOPDを有する患者さんへもたらしうるさらなるベネフィットを特定しました。IMPACT試験から得られた確固たるデータが、このたび発表された適応拡大につながったこと、またFDAが迅速に対応してくださったことを嬉しく思います。IMPACT試験と現在進行中であるTrelegy Elliptaによる試験から得たデータを引き続き分析し、患者さんにとってこの重要な医薬品が持つ意味をさらに実証していく予定です」

この承認は、InforMing the PAthway of COPD Treatment (IMPACT) 試験から得られたデータを裏付けとした医薬品承認事項変更申請(sNDA)に基づいています。この試験で、増悪の減少および肺機能と健康に関連したQOLを含む、臨床的に重要な複数の評価項目に関して、吸入ステロイド薬/長時間作用性β2刺激薬(ICS/LABA)であるレルベア(FF/VI)と長時間作用性抗コリン薬/長時間作用性β2刺激薬(LAMA/LABA)であるアノーロ(UMEC/VI)と比較したところ、Trelegy Elliptaが優位性を示しました。

*本試験の臨床的に重要な複数の評価項目に関する解析方法およびP値の詳細につきましては、過去のプレスリリースをご確認ください。
http://jp.gsk.com/jp/media/press-releases/2018/20180511_jp4-impact-nejm/
http://jp.gsk.com/jp/media/press-releases/2017/20171018_impact/

Dr. Ted Witek (Senior Vice President and Chief Scientific Officer, Innoviva) は次のようにコメントしています。「維持療法で治療中のCOPD患者のうち多ければ半数で、過去12カ月のうちに少なくとも1回の増悪が認められています。このリスクを低減するという点でTrelegy Elliptaが果たしうる役割が認められたことは、今回の適応拡大において重要な意味を持ちます。この適応拡大の承認により、適切なCOPD患者さんが、1日1回投与の3剤吸入療法のベネフィットを得る機会ができることを嬉しく思います。」1

Trelegy Elliptaは、COPD 患者で、レルベアに加えて気管支拡張薬の追加投与を必要とする者、またはレルベアおよびエンクラッセ(UMEC)を投与中の者を対象とした、1日1回投与の長期維持療法の適応で、2017年9月に米国で最初に承認されました。2018年2月に、欧州において適応拡大に関する変更申請が欧州医薬品庁(EMA)に提出され、現在審査が行われています。

さらに、ICS/LABA 薬効群に対して最近なされた改訂に合わせ、Trelegy Elliptaの添付文書から黒枠警告が削除されました。GSKを含む3社がFDAに提出した安全性データの審査後にICS/LABA配合剤に関する添付文書情報の変更が行われ、2017年12月20日に承認されました。

IMPACT試験について
今回の適応拡大の承認は、10,355人の患者を対象として行ったInforMing the PAthway of COPD Treatment (IMPACT) 試験から得られた良好な結果に基づくものです。IMPACT試験は、同一の用量と吸入器を用いて送達されるCOPD配合剤でよく用いられる3製剤を初めて直接比較したものです。これは、単一の吸入器によるFF/UMEC/VIの有効性および安全性を検討することを目的として、よく用いられるほかのCOPD配合剤治療と比較した2つの第III相試験の2試験目となります2

本試験では、中等度/重度の年間増悪頻度を主要評価項目とし、FF/UMEC/VI (100/62.5/25μg)を1日1回投与の2成分配合COPD治療薬として既に承認を受けているGSKの2製品、FF/VI (100/25μg)とUMEC/VI (62.5/25μg)と比較評価しました。IMPACT試験の結果は、先日、New England Journal of Medicineに掲載されました3

Trelegy Ellipta (FF/UMEC/VI) について
FF/UMEC/VIは、単一の吸入器を用いる3つの成分からなる配合剤としては初のCOPD治療薬であり、1日1回、1吸入します。本剤には、吸入ステロイド薬であるフルチカゾンフランカルボン酸エステル、長時間作用性抗コリン薬であるウメクリジニウム臭化物、および長時間作用性β2刺激薬であるビランテロールトリフェニル酢酸塩が含まれ、GSKのドライパウダー吸入器であるエリプタを使用して吸入します。この吸入器はGSKのCOPD吸入治療薬の製品群全体で使用されているものです。

複数の臨床プログラムから得られたデータから、COPDの治療薬として、単剤でも配合剤でもFF/UMEC/VIの成分にベネフィットがあることが示されました。

FF/UMEC/VIは、2017年9月、米国で慢性気管支炎および/または肺気腫を含むCOPD患者を対象とした、1日1回投与の長期維持療法として承認されました。投与対象は、気道閉塞の改善と増悪の減少のために固定用量のFF/VI配合剤を使用している患者のうち、気道閉塞の改善のために追加治療を必要とする患者、または既にUMECおよび固定用量のFF/VI配合剤が投与されている患者となります。

患者向け情報を含む、米国の添付文書全文はこちらから入手できます:https://www.gsksource.com/pharma/content/dam/GlaxoSmithKline/US/en/Prescribing_Information/Trelegy/pdf/TRELEGY-PI-MG-IFU.PDF

FF/UMEC/VIは、2017年11月、欧州でICSとLABAの併用では十分な治療効果が得られない中等症から重症のCOPDを有する成人患者を対象とした維持療法として承認されました。欧州の製品特性概要はこちらから入手できます: https://www.medicines.org.uk/emc/medicine/34357

1日1回、単一の吸入器による3剤吸入療法であるFF/UMEC/VIの承認申請は、他の多くの国々でも既に提出されており、現在審査が行われているところです。日本においては申請準備中です。

COPDについて
COPDは進行性の肺疾患であり、世界中で約3億8,400万人が罹患していると考えられています4。COPDで苦しむ人は正常な呼吸ができず、日常生活に大きな影響を受け、階段を上がるといった簡単な動きでさえ、苦労することがあります。COPD患者には息切れの症状がみられ、その多くに重大な増悪リスクがあります。本疾患のこういった側面を管理できれば、医師も治療を選択しやすくなります。

長期間に及ぶ肺への刺激物の曝露が肺と気道の状態を悪化させることが、一般にCOPDの原因となっています。環境または職場における、喫煙、受動喫煙、大気汚染、化学煙霧、または粉塵などが全て、COPDの原因となり得るのです。COPD患者さんのほとんどは、40歳を過ぎたころから症状が出始めます5

COPD患者さんの症状はそれぞれが異なっており、異なるニーズ、異なる課題、さらには異なる治療ゴールを持っています。GSKはこのような異なる状況を理解し、患者さん個人のニーズに合うよう注力することが重要であると考えています。

GSKの呼吸器疾患への取り組みについて
GSKは、約50年間、喘息およびCOPDの管理を向上させる医薬品の開発をリードしてきました。過去5年にわたり、従来の治療法では満たされない患者さんのアンメット・ニーズに応える6つの医薬品を上市しました。これらは業界をリードするポートフォリオであり、適切な治療薬を適切な患者さんに届けるために開発されたものです。

GSKは、患者さんの症状の治療と疾患の悪化リスクの低減を可能にする医薬品を提供するために、患者さんおよび科学界と協力していきます。呼吸器疾患は臨床的に区別されてはいますが、この疾患全体には重要な病態生理学的特徴がみられます。GSKは、さまざまな呼吸器疾患に対処する最も包括的な医薬品製品群を提供できるよう目指してまいります。そのために、複数の呼吸器疾患に対応可能な医薬品の開発にむけて、疾患のもととなる生物学的な機序を標的とすることに注力しています。このアプローチには、臨床試験における、広範なバイオインフォマティクス、データ分析能力、慎重な患者選定、およびフェノタイプによる層別化が必要とされます。


生きる喜びを、もっと Do more, feel better, live longer
GSKは、より多くの人々に「生きる喜びを、もっと」を届けることを存在意義とする科学に根差したグローバルヘルスケアカンパニーです。詳細情報はhttps://jp.gsk.com/を参照ください。



1. GSK data on file. RF/CPD/0003/18. Frequency of acute exacerbations of COPD among patients treated with maintenance therapy in three observational studies.
2. Lipson DA et al. FULFIL Trial: Once-Daily Triple Therapy for Patients with Chronic Obstructive Pulmonary Disease. Am J Resp Crit Care Med. 2017.
3. Lipson DA et al. Once-Daily Single Inhaler Triple Versus Dual Therapy in Patients with COPD. New England Journal of Medicine. 2018.
4. Global Strategy for the Diagnosis, Management and Prevention of COPD, Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease (GOLD) 2017. Available from: http://goldcopd.org. Accessed March 2018.
5. Diagnosis of COPD. World Health Organization. Available at: http://www.who.int/respiratory/copd/diagnosis/en/ Accessed March 2018.