ヌーカラ®(メポリズマブ)の好酸球性フェノタイプを有する重症喘息患者を対象としたMUSCA試験においてQOLと肺機能の結果を公表

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この資料は、英国グラクソ・スミスクラインplcが2017年3月6日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先します。詳細はhttp://www.gsk.comをご参照下さい。

<2017年3月6日 英国ロンドン発>

グラクソ・スミスクライン(本社:英国、以下GSK)は、好酸球性炎症により引き起こされる重症喘息患者に対し、ファースト・イン・クラスの生物学的製剤であるヌーカラ®(メポリズマブ)を標準治療に追加して投与した結果、プラセボを標準治療に追加投与した患者と比較して、SGRQスコアによって評価された疾患特異的な健康関連QOLと肺機能が臨床的かつ統計学的に有意に改善したことを発表しました。これらは、すべての主要評価項目と副次評価項目を達成した第IIIb相MUSCA試験(NCT02281318、200862)によって認められたものです。

米国アレルギー・喘息・免疫学会(AAAAI)の年次会議で発表された本試験の結果は、標準治療にメポリズマブを追加投与した患者において次のことを示しました:

・QOL評価の指標のひとつであるSt. Georges Respiratory Questionnaire(SGRQ)スコア(主要評価項目)が、24週間後にプラセボ群と比較してベースラインから7.7ユニット改善(p=0.001 反復測定混合モデル)。これは4.0ユニット以上の改善で臨床的に意義があるとされる中、2倍近く改善していることを示します。

・気管支拡張薬吸入前のFEV1(1秒量)で評価した肺機能(第一の副次評価項目)が、24週間後にプラセボと比較して120mL改善(p=0.001反復測定混合モデル)。これは臨床的に重要かつ統計学的に有意な改善でした。

・試験期間中のFEV1(1秒量)とSGRQスコアも、最初の測定の4週間後より改善が見られ、その後、24週間の試験期間をとおして、改善した状態を維持しました。

・Asthma Control Questionnaire-5(ACQ-5)(追加の副次評価項目)で評価した喘息コントロール指標がプラセボ群と比較してメポリズマブ治療群で0.40ユニットの改善となり、統計学的に有意でした(p<0.001反復測定混合モデル)。

SGRQスコアは、重症喘息が患者のQOLにどのように影響するかを知るために使用する患者からの報告に基づく重要なアウトカム指標です。症状、活動性のレベルおよび生理学的・社会的見地から喘息が人々に与える影響を調査します。MUSCAはメポリズマブについて主要評価項目として健康関連QOLを具体的に調査し、試験期間中、複数回SGRQスコアを評価する初めての臨床試験です。FEV1(1秒量)は力を入れて肺から吐き出せる息の量で、肺機能改善の評価に用います。臨床開発プログラムでは、メポリズマブによるベースラインからのFEV1の平均変化量の一定した改善は認められませんでした。

GSKでヌーカラのMedical Affairs Leadを務めるDr. Frank Albersは次のように述べています。「MUSCA試験のデータは好酸球性フェノタイプを有する重症喘息患者に対する治療選択肢としてのヌーカラの重要性を示すものです。これらの患者さんにとって、喘息をコントロールするための治療選択肢はごく限られています。彼らには、息切れ、喘鳴、咳および喘息発作のリスクが常に付きまとい、日常生活において重大な影響を受けています。今回の試験結果で、疾患特異的なQOL評価の指標のひとつであるSGRQスコアや肺機能など、喘息コントロールに関わる重要な指標が改善していることから、ヌーカラが最も重症な喘息患者さんに対し意義ある役割を果たすことが明確に示されました。」

本試験の探索的評価項目は、年間の増悪(喘息発作)率、および救急外来診察や入院を必要とする喘息発作の回数とし、メポリズマブ群ではプラセボ群と比較してそれぞれ58%の低下、68%の低下が認められました。これらの結果は第III相のMENSA試験の結果と同様でした。安全性も評価され、結果はヌーカラの添付文書に記載されている内容と一貫性がありました。

 

MUSCA試験(200862)について
MUSCA試験[Mepolizumab adjUnctive therapy in subjects with Severe eosinophiliC Asthma(好酸球性フェノタイプを有する重症喘息患者におけるメポリズマブ追加療法)]では、551名の患者に24週間、メポリズマブ100mgを4週間毎に皮下投与しました。MUSCA試験は、主にSt. George's Respiratory Questionnaire(SGRQ)スコアを用いて、疾患特異的な健康関連QOLに対するメポリズマブの影響を評価することを目的とした初めての臨床試験です。SGRQでは患者自身が回答する質問票を用いて患者の喘息症状が歩行、家事、買い物、庭仕事または軽い運動などの日常活動にどのような影響を与えるか、および重症喘息がなければできたと思われる活動がどれだけ妨げられているかどうかを調査します。

好酸球性重症喘息について
重症喘息は、日常の症状をコントロールし、頻繁で重篤な喘息発作のリスクを低減するために複数の治療薬の服用を必要とする慢性疾患で、罹患者数は少ないながらも一定数がその影響を受けています。現在、気管支喘息患者全体の5~10%が重症喘息と考えられており、重症喘息の中には、好酸球(白血球の一種)の産生亢進が肺の炎症を引き起こすことで気道に影響を与え、結果的に呼吸困難や、喘息発作の頻度を増加させるものがあることが明らかになっています。このような好酸球性フェノタイプを有する重症喘息は、治療が最も難しい喘息のひとつとなっています。

「ヌーカラ®」について
「ヌーカラ®」は、ファースト・イン・クラスの抗IL-5治療薬である生物学的製剤です。「ヌーカラ®」は、好酸球が原因の炎症によって症状が誘発されている重症喘息患者を治療する目的で開発されました。「ヌーカラ®」はシグナルタンパク質であるIL-5に結合することで、好酸球の表面にある受容体との結合を阻害します。IL-5との結合を阻害することで、血中、組織、および喀痰に含まれる好酸球数を減少させますが、喘息におけるメポリズマブの詳細な作用機序は確立されていません。

米国において「ヌーカラ®」(Nucala®:メポリズマブの固定用量100mg皮下注射)は、好酸球性フェノタイプを有する12歳以上の重症喘息患者の追加維持治療薬として、承認されています。「ヌーカラ®」はその他の好酸球性疾患、急性気管支けいれんあるいは喘息発作重積への使用については、承認されていません。米国の添付文書情報の全文は、US Prescribing Information Nucalaをご覧ください。

欧州において「ヌーカラ®」(Nucala®:メポリズマブの固定用量100㎎皮下注射)は、成人患者の重症難治性好酸球性喘息の追加維持治療薬として承認されています。「ヌーカラ®」の欧州における製品概要は、http://www.ema.europa.eu/docs/en_GB/document_library/EPAR_-_Product_Information/human/003860/WC500198037.pdf
をご覧ください。

「ヌーカラ®」は、現在までにカナダ、オーストラリア、日本、スイス、チリ、韓国および台湾でも承認されており、その他の国においても現在審査中です。

 

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