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マラリアとの闘い

マラリアとの闘いには進展が見られているにも関わらず、毎年何百万もの人たちが苦しみ続けています。私たちは医薬品およびワクチンの研究を行い、コミュニティでの予防および医療関係者の研修を支援し、抗マラリア薬を供給することでサポートしています。

マラリアは世界最古の疾患の1つであり、蚊が媒介する病気の証拠が古代エジプトのミイラから採取した組織で見つかっています。[1] しかしその長い歴史と生物学に対する理解が深まったにも関わらず、マラリアは依然として世界で最も死亡率の高い疾患の1つです。 

40万人

後発開発途上国では、その生命が毎年マラリアにより奪われています

毎年何百万もの人たちがマラリアに苦しみ続けています。蚊帳、抗マラリア薬およびその他の予防対策へのアクセス拡大に大幅な進展が見られているにも関わらず、マラリアは今でも後発開発途上国で毎年40万人以上の人の生命を奪っています[2] 。この問題に対処するため、世界保健機関(WHO)は、マラリア症例およびマラリアによる死亡を2020年までに90%以上削減するという目標を設定しました1

 

マラリアとは?

1897年、科学者のロナルド・ロスはメスのハマダラカがマラリアの原因となるマラリア原虫を運んでいることを発見し、蚊とマラリアとを結び付けました。敵は非常に小さいものの、強烈な威力を持っています。マラリア原虫には、5種類あります。そのなかで、サハラ以南のアフリカで最もよく見られるのは熱帯性マラリア原虫ですが、南アジア、東南アジア、中南米、そしてアフリカ北東部にあるアフリカの角において最も一般的なのは三日熱マラリア原虫です。 

どのタイプのマラリアでも、人は蚊に刺されることによりマラリア原虫に感染します。不幸にも感染してしまった場合、発熱、震え、嘔吐などが見られることがありますが、治療しないまま放置すると、貧血、発作、昏睡状態、さらには死亡にもつながる可能性があります。現在は東アフリカでGSKのヴァイスプレジデントを務める医師のアラン・パンバは、ケニアで育った際にマラリアを患ったことを覚えています。「私は1年に1回程の頻度でマラリアに感染しました。非常につらい頭痛や高熱を発症し、ひどく気分が悪くなりました。」

“私はこの恐ろしい病気を克服し、5歳の誕生日を迎えることができましたが、悲しいことに他の多くの子どもたちはそれほど幸運に恵まれているわけではありませんでした。”

GSK、東アフリカ、ヴァイスプレジデント、アラン・パンバ

あらゆる面でマラリアと闘う

マラリアとの闘いにおける私たちの挑戦は1世紀以上にも遡り、ヘンリー・ウェルカム卿が熱帯病の組織立った研究を開発したことから始まりました。今日、私たちは医薬品およびワクチンの研究からコミュニティでの予防および医療関係者の研修のサポート、そして抗マラリア薬の供給まで、あらゆる面でマラリアと闘い続けています。

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スペインのトレス・カントスでマラリア研究に取り組む研究者

闘いは研究室で始まります。スペインのトレス・カントスにあるGSKの研究開発施設では、50人以上の研究者がマラリア創薬部門に所属しています。GSK内外から集まっているこれらの研究者は、創薬のごく早期段階に焦点を当てた革新的な研究を遂行しており、臨床開発に移行しつつある医薬品候補を有しています。GSKの技術により、研究者は自分たちの開発した化合物がマラリア原虫を迅速に殺す可能性を判断することができます。そのため、これらの研究者は世界中のマラリアコミュニティで開発中のほぼすべての医薬品を見ることができるのです。

 

 

「眠っている」原虫を探し出す

5種類のマラリア原虫のうち、三日熱マラリア原虫は特に悪質です。肝臓内で「眠る」場所を何とか見つけることで、この原虫は私たちの免疫系を逃れ、最初に蚊に刺されてから数週間または数カ月後に再び表面に現れることができるため、疾患の症状の再発につながります。このような再発は、思いもよらないときにあらゆる年齢層の人に起こる可能性があり、重大な公衆衛生および経済的影響につながります。

しかし、マラリア原虫の防御機構に打ち勝つ方法を見つけるのは、容易なことではありません。三日熱マラリア原虫は複合生物であり、1950年代以降、誰もこの形態のマラリアに対する医薬品の開発に成功していません。しかし今、私たちはこれを変えようとしています。

GSKの開発中のマラリア薬候補の1つは、再発を予防することでこのタイプのマラリアを治療することを目的としています。これは、タフェノキン*と呼ばれています。メディシン・フォー・マラリア・ベンチャーとの提携のおかげで、タフェノキンは現在第III相臨床試験を実施しており、私たちは最新の試験データを公表したばかりです。 (2017年6月)

*日本では未承認です

“マラリアをコントロールすることは急務であり、私たちはマラリアを永久に撲滅するというWHOの目標をサポートする役割を全力で果たしています。マラリア原虫に対する医薬品やワクチンの開発は特に困難です。これは、マラリア原虫に打ち勝とうという私たちの最善の努力を出し抜いて、マラリア原虫が進化するためです。”

GSK、発展途上国の疾患部門医長、アリソン・ウェブスター

アリソンは次のように付け加えています。「目標を達成するには、患者さんの利益になるアイデア交換を促す環境を生み出すような、外部パートナーとの協力が重要であると私たちは考えています。私たちはマラリア用医薬品およびワクチンの開発にあたり、このようなアプローチを取っています。」

 

30年以上にわたるワクチンの探求

マラリアとの闘いには、蚊帳から医薬品、さらにはワクチンのような予防対策を取り出すことができる備蓄庫が必要となります。マラリアに対抗するワクチンを見つけることは、途方もなく困難です。というのも、ヒトにおいて最も死亡率の高い[3]マラリアの原因となる熱帯熱マラリア原虫は、ヒト宿主に適合し、その免疫反応を避けることができるためです。

しかしパートナーとともに行った30年以上にわたる研究の結果、私たちはアフリカの幼児にワクチンを届けることに、かつてないほど近づいています。サハラ以南のアフリカでこの種で最大の試験の1つが実施されたことを受け、RTS,SまたはMosquirix*と呼ばれるGSKのワクチン候補薬は、2015年に欧州医薬品庁より科学的見地にもとづく承認勧告を受けました。現在WHOは、ガーナ、ケニアおよびマラウィで75万人の子どもたちが参加する、RTS,Sの試験的導入に着手しています。

*日本では未承認です

GSKのワクチン候補薬は、マラリアの特効薬ではありません。これは蚊帳や医薬品のようなその他の手段を補完し、これらと併せて機能するよう設計されています。使用が承認されれば、非営利価格で提供されることになります。

 

医療制度をマラリアと闘うためにより確固たるものにする

マラリアとの闘いに関して言うと、私たちは何が機能するのかを理解しています。それは蚊帳、迅速な診断および治療のような予防手段です。しかし大変なのは、必要な場所で必要なときにこれらの手段に人々が確実にアクセスできるようにするということです。

遠隔地のコミュニティに出向いて、蚊帳を取り付ける方法を教え、迅速な診断テストを実施する医療関係者がさらに必要です。医薬品を確実に供給するより多くの医療施設も不可欠です。

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コミュニティの医療従事者がタンザニアのタンダヒンバ地区の家族とマラリアについて話し合う

医療制度の強化ということに関して言えば、提携も極めて重要になります。これには政府、市民社会および企業の提携が必要です。このため私たちは、英国の慈善団体であるコミック・リリーフのような組織と協力しています。私たちは力を合わせ、サハラ以南のアフリカおよびアジアでマラリアに対抗する最前線にいる組織をサポートし、人々が適切なときに適切な場所で予防、診断および治療にアクセスできるよう、支援しています。

私たちがマラリアに対抗する勢いを維持できれば、最終的にはこの古くからの敵を制圧することができるのではないかとアランは考えています。「思慮深く協力的になることで、この疾患に各自の努力と専門知識を集中させることにより、私たちはマラリアを歴史書の中に追いやることができます。」

 

Sources

[1] Emerg Infect Dis. 2008 Aug; 14(8): 1317–1319.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2600410/
[Accessed 8 September 2017]

[2] WHO Global Health Observatory (GHO) data
http://www.who.int/gho/malaria/epidemic/deaths/en/index1.html
[Accessed 8 September 2017]

[3] WHO Global Health Observatory (GHO) data
http://www.who.int/gho/malaria/epidemic/deaths/en/index1.html
[Accessed 8 September 2017]

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